京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

メニエール病と東洋医学

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先日の記事で頭位めまい症を扱ったのですが、検索すると一緒によく出てくるメニエール病について。
メニエール病とは
・突然の回転性めまい、あるいは耳鳴りを中心とする疾患。
・基本的には片耳の発症が多い。
・主に耳内のリンパ水腫が原因とされる。

といった病気。
症状が出た場合、なるべく早く対応することで改善する可能性が高いものと言われています。
ただ、難聴に関しては改善しにくいものであるとされていますが、耳鳴りに関しては鍼灸治療で改善することも多いとされています。

東洋医学的には水毒と呼ばれる状態。
また耳に関わる臓腑としては「腎」が関係しているとされます。
水の流れに腎臓が関わってると考えると分かりやすいです。
また、肝は疏泄、つまりは隅々まで流れるような部分を司っているとも云われます。
ですので血の流れが悪いという部分では肝血虚というような状態も考えられます。

鍼灸治療を行う際にはこういった部分を治療するようにツボを選定します。
風池、完骨、聴会、聴宮といった耳周囲のツボや百会という頭のてっぺんにあるツボ。
また、痰湿といって胃腸の調子もおかしい場合は豊隆という足のツボなんかも用います。
あまり他の院ではみられないようですが、百会へのお灸が良いですね。

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耳周囲のツボ
耳門(じもん)は手の少陽三焦経、聴宮(ちょうきゅう)は手の太陽小腸経、聴会(ちょうえ)は足の少陽胆経とすべて違う流れからくる。
完骨翳風は乳様突起の前後であるが、完骨(かんこつ)の方が上にあり、翳風(えいふう)は先端の高さになる。

めまいと難聴(耳鳴り)が一緒に出た場合、という想定でのお話でしたが、もちろんどちらかだけの場合でも治療対象となります。
ただし、以前にも書きましたが”突発性難聴”の場合は耳鼻科でお薬を貰うのが一番早いと思われます。
放置すると治らないので、めまいや難聴が出た場合は一度耳鼻科へ行った後、改善しないようでしたら鍼灸院を頼っていただくのも良いかと思います。

それでは良い一日を。