昔は根性論云々で済まされていましたが、今では『鬱(うつ)』というものが「病気」として巷に周知されたのではないかと思っています。
ただ、「鬱(うつ)病」に対して「躁(そう)うつ病」については知名度がちょっと低いかもしれません。
「うつ病」と「躁うつ病」が全く別物というのは私も以前は知らなかったのですが、「単極性うつ」と「双極性障害」というような形で投薬の内容も違うという別々の病気として区別されます。
なので今日はその「躁」について少々。
簡単に言うと鬱状態は「酷く落ち込んでいる」ものに対し、躁状態は「気持ちが高鳴り、何でも出来るような気持ちなっている状態」
定義的には「気分が異常に高揚・高鳴り、身体的・精神的な活動性が著しく亢進し、時に社会的障害を伴う病的な精神状態」です。
問題なのは、なんでも出来る気になっているけれど、その行動が社会的にもとんでもないことを引き起こす可能性がある事です。
後先考えない買い物、複数の仕事に手を付けるが注意力散漫で続かない、突発的な退職、2,3時間の睡眠でも眠気を感じない等々
今では投薬である程度抑えられますが、躁状態にならないと鬱病か双極性障害か分からないという問題もあります。
さて、ここから東洋医学的に躁を考えます。木火土金水の五行論が入ってくるので興味が無い人はこれでページを閉じて貰って大丈夫です。

ちょっと矢印が足りないけど指示通り作ってくれない…。
一番簡単な考え方として
躁というものは鬱も併発するものなのですが、うつ状態はその名の通り「気が鬱滞(うったい)、滞っている状態」が考えられます。
本来、木気である「肝」がしっかり働くことで(疏泄機能)気がスムーズに流れ情緒を安定させているのですが、その気が流れない事により「鬱状態」、あるいは滞った気が一気に流れる(化火)ことで感情が爆発するような「躁状態」になってしまうと考えられます。
他にもイライラにより肝気に影響が出たり、肝の気が滞るという事は木気が強くなりすぎて「火」へ影響が出てくることで火の腑である「心」に影響が出てきたりと他に考えられるものは沢山あります。
が、それを言うとキリが無いのが東洋医学。
とりあえず鬱滞している気を流す、肝の気を流すという意味で使うツボとして肝経から「太衝」「行間」
あとは肝の裏であり気が溜まりやすい「池」を示す胆経のツボとして「風池」
また同じく気が溜まりやすい「池」の名がある「曲池」なんかを使ってとにかく気の疏泄を促すことが大事です。
鬱状態が長期化しており、脾気虚まで引き起こしているのなら「足三里」や脾経の原穴である「太白」を用います。
心を整える上では「内関」なんかも良いですね。
後半は半分以上「知っている人」向けでしたが、ご相談いただければ自分で出来るお灸なども指導させて頂きます。
少しでも気を落ち着かせるために自分でできる事は自分で出来ると良いですもんね。
それでは良い一日を。



