今日はちょっと治療と関係ない記事。
その癖長文です。
書き終わってから思いましたが、どうも教員をしていたころの癖か脱線しないと原稿が出来ないようです。
皆さんは「太極図」というものをご存じでしょうか。
昔のキョンシー映画とかに出てたような出てなかったような…というアレです。
中国では魚に見立てて「陰陽魚」とも呼ばれます。

※ここから脱線です。要約を読みたい人は背景色が消えるまで下に飛んでください。
この太極図、過去に日本でも流行ったTown&Country(タウン&カントリー)のブランドにも用いられています。
中学生ごろ、既に「陰陽師」にハマり陰陽五行説から易経まで調べていた私は「T&Cのロゴは太極図のパクり」と友人に言ったら「いや、T&Cの方が先だ」という主張と訳の分からない口論をした覚えがあります。
しかし太極図自体は比較的新しいもので紀元前中国の「易経(えききょう)」「五行説」などを元に10世紀ごろに書物として見つかっています。
「易経」も「五行思想」も古代中国の哲学からきているものです。
『易に太極あり、これ両儀を生じ、両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず』という一説をどこかで聞いたことがある人もいるんじゃないでしょうか。主にゲームか漫画で。
「易経」というのは現代では占いでよく使われます。
「当たるも八卦当たらぬも八卦」の「八卦」は「易経」からきています。
棒をジャラジャラして占ってるやつは易経ですね。私もジャラジャラするやり方は覚えましたが「卦」の種類が多すぎて覚えられませんでした。
封神演義の太公望もやって…
by封神演義 第1巻
やってません。記憶違いでした。
でも八卦を作ったのは伏羲(=作中では太公望)なので間違ってはいない…。
五行説も「うしおととら」で学びました。
五行相克の活用
byうしおととら 第9巻 第17巻
ここまで脱線。
こういう脱線が長文になる原因に違いない。
で、この太極図が何を示すかなんですが「万物は陰と陽で構成されている」という意味を持ちます。
太陽が陽なら月は陰、男が陽なら女は陰、左手が陽なら右手は陰…といった形で全てを陰と陽に分ける考え方をします。(今時こんなこと書いてると怒られるかもしれませんが…思想の一つです。)
陰だけでも陽だけでも、万物は成り立ちませんよーという事を示しています。
さらに太極図の黒いところにある白い点、陰の中にも陽があったりするよという意味合いを持ちます。
満月なんかがそうですね。「陰」の月が「陽」となる日です。「陰中の陽」と云います。
それがどう東洋医学に繋がるかという所ですが、身体の中でも陰と陽に分けられるということです。
五臓六腑と言いますが、五臓は陰で六腑は陽に分けられます。
また同じ五臓の中でも心・肺は陽、肝脾腎は陰とされたりします。
陰が強すぎる、陽が強すぎるなどの陰陽を上手く調整してやることで身体の調子を整えていく…これが東洋医学の考え方の一つになります。
鍼灸師全員がこんな考え方しているわけではないですが、東洋医学を謳っているところはこんな事考えながら針してるんだと知ってもらえれば。
それではよい一日を。



