京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院


いよいよ夏真っ盛り…まだ梅雨空けてませんよ?
朝からバイクで走ってると途中の温度計が30℃を示してました。
なんなら昨日の帰りも30℃だった気が…?

そんな中、食べたくなってくる定番と言えばアイス等の氷菓や冷菓。
ただ食べ過ぎてよく起こりがちなのが暑いときの腹痛。

これは東洋医学的に「寒邪による腹痛」となります。

最近はあまり聞きませんが内臓の事をまとめて「五臓六腑」と呼んだりすることがあります。
五臓とは「肝・心・脾・肺・腎」、六腑とは「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」の事を言います。

聞き慣れないのもありますが、それはちょっと置いといて…

身体の中は「陽の気」と「陰の気」という『気』がうまい具合に巡って調子を整えていますが、冷たいもの、つまりは「寒」のモノを胃に沢山入れると、「陽の気」が弱ります。

胃の周囲の「陽の気」が弱ると、今度は「脾」と呼ばれる臓器が弱ります。
「脾陽虚」という状態です。

この「脾」ですが、東洋医学では全身に栄養を巡らすような働きをもつものとされています。
西洋医学とちょっと考え方が違うので注意です。

で、この栄養を全身に巡らす力を「運化」と言いますが、脾の運化作用が弱るので全身に栄養が行き渡りにくくなり、さらに冷たいものにはキュッと縮める作用があるため、臓器を縮め痛みを出すようになってしまいます。

これがよくある夏の腹痛のパターンですね。
ひどくなるとお腹が鳴り、食欲がなくなり下痢や消化不良まで表れます。

じゃぁ、どうやって判別・対処しましょう?という事になるのですが、
お腹が痛いときに手を当ててみてください。温めて痛みが軽減するようならこの「寒邪」による腹痛です。
温めて痛みが増すようなら熱症による腹痛ですので別物です。原因が違うので次の対応をしてはいけません。それはまた別の話。

対処法ですが、家庭でできる一番お手軽なのは「お灸」です。
某せんねん灸なんかで十分ですがこれを中脘(ちゅうかん)というツボにお灸してやるのが一番です。

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(AIで画像生成してみました。便利ですね。)
みぞおち(鳩尾)と呼ばれる胸の骨の下の凹む部分とおへそを結んだちょうど真ん中が「中脘」になります。(厳密には剣状突起の先端と臍を結んだ中点とします)

お灸が手元に無い、でも早急に対処したい!というときは空のペットボトルに人肌より暖かい程度のお湯を入れてツボ周囲に当ててやると良いですね。
ただ通常のペットボトルですと熱で変形する危険性もあるので注意です。
コンビニに売ってるオレンジ色の蓋のペットボトルを置いておくのもありかもしれません。

それでも改善しないという時はさらなる治療が必要です。
そういったときはお早めにお近くの鍼灸院に。
当院でもハリ、お灸による治療を行っております。ご相談下さい。

それでは良い1日を。