
夏の暑い日に汗をかいて軽く歩いていたりすると足がツる。
寝起きに力が入ってこむら返りが起こった。
といった経験をされたことがある方はそこそこ居られるのではないでしょうか?
と言いつつ、患者様の中で、「こむら返りって何?」という足が攣ったことが無い方も居られたのを知ったときはびっくりしました。そんな人居るんや…と。
暑くなってくると川や海で泳いで足が攣って溺れてしまう…なんてのがよく起こっていますが、このふくらはぎがツる状態を「こむら返り」、あるいは関西の年配の方は「こぶら返り」と仰ったりされます。
起こっているのは筋肉の痙攣(けいれん)です。筋肉が急激に縮んで伸びなくなっている状態です。
応急的な対処としてはつま先を掴んで膝をまっすぐ伸ばしてやるとふくらはぎが引き延ばされるので楽になります。
放置すると肉離れになります。「こむら返り」の後にふくらはぎが痛い状態が続いている方は早めに当院へご相談ください。保険適応疾患となります。
そしてこのこむら返り、基本的に「脱水」「冷え」「疲労」が原因となりやすいと考えられます。
私の経験則として、起こってる方はこの3つのうち2つぐらいが高確率で重なっています。
特に「脱水」。つまりは水分不足
マラソン選手なんかがよく走っている途中で起こしてますが、水分補給をミスってることが多いですね。
攣って溺れるのは「冷え」と「脱水」なんかが重なってるのかなと。
で、そういった足が攣った時に飲む漢方薬として「芍薬甘草湯」と呼ばれる漢方があります。
芍薬に筋肉を緩める作用があるのと、甘草がナトリウムの再吸収を促すので体内に水分と塩分を留める作用があるためですね。
効く人には本当に一瞬で痛みが取れるそうです。
当院で処方してるわけではありませんが、よく足が攣るという方には一考していただいても良い漢方の一つだと思っています。
ちなみに溺れると言えば私は暇なときに赤十字社の水上安全法救助員Ⅰの資格を取得しました。プールの救助員出来ます。資格取るのくっそしんどかったです。もう多分もう二度と取らない。
それではよい1日を
