改めて、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年賀状が届く数も少なくなりました。
私としても個人的な方々に出す数が十数枚程度になってしまいました。
LINEやら何やらでメッセージで済ますことも多くなりましたから…。
さて、年末年始で腰痛症にて来院される方が増えております。
やっぱ寒いの駄目ですね。
ギックリ腰とその対処自体は以前に書いているのでそちらを参考にして頂ければ良いのですが。

今回はその原因について少々。
以前にも書きましたが、急性腰痛症は4つに分ける、というのが私の指標ではあります。
椎間板性 仙腸関節性 椎間関節性 筋性
今回はその中でも「筋性」について少々。
腰部は背骨(腰椎)以外の骨が無いので、腰椎以外では筋肉がコルセットのように巻き付くことで体幹を支えています。
すなわち、その筋肉に異常が出ると少し動くだけでも痛い…という状態になってしまうわけですね。
では筋肉の異常とは何なのか
これには
・筋肉の微細損傷
・筋膜等結合組織の滑走異常など
・虚血性疼痛
・神経感作
などがあるとされます。
特に筋痛については私の母校の教授が鍼鎮痛に関する第一人者ということで関連した論文を出されています。
筋痛のメカニズム(川喜多健司)
1.微細損傷
これはその名の通りですね。負荷がかかることで筋肉が損傷し、そこから疼痛物質が発生することで痛みとなるもの。専門用語で説明すると、筋細胞膜の損傷による局所炎症が生じ,プロスタグランジンE2などの炎症メディエーターで侵害受容器が感作され,あるいはsilent侵害受容器が活性化し,これらが比較的弱い機械刺激で興奮し痛みを誘発する、とされています。
2.滑走異常
最近よく言われるやつですね。筋肉と言うものは層になり重なって存在していますが、運動によっては下の層の筋肉は動くが、上の層の筋肉は動かない、というような状況も起こります。その時、上下の層の間で摩擦が生じます。摩擦と言うものは熱を持ったり傷を付けたりと良いことは無いのでその滑りをスムーズにする役割を持つのが「筋膜」です。ただ、その滑りが上手く滑らなかったりすると膜が撓(たわ)み、痛みが出るというもの。
3.虚血性疼痛
筋肉が長時間緊張すると、毛細血管は閉じ、血流が悪化します。そして長時間虚血状態になると、局所でアシドーシスの状態になり、ブラジキニンやアデノシンなどの発痛物質が生じるため、と考えられれています。
4.神経感作
炎症後に疼痛を受容するセンサーが過敏となりちょっとした刺激が疼痛となって生じるもの。
慢性腰痛なんかでも多く、もう腰痛となる原因は治っているのに脳が誤認して痛みを出しているパターンもあります。
あとは防御反応とかもありますが、これらが合わさって筋痛として生じる事が多いです。
ギックリ腰は冷えた腰に刺激が入ることで急激に筋が収縮、虚血が生じて疼痛物質が分泌。
また筋膜の間での摩擦によって炎症が生じるなどでの発生が多いかと思います。
なので筋性の場合の腰痛は炎症を抑えるようにし、筋の緊張を取ってやればそれだけで大分と楽になります。
当院ではアイシングの他に鍼治療で緩和させることが多いです。
これが深部の関節炎なんかだと中々一回では治りにくくはなるのですが、筋性だと比較的短期間で治ります。
1回で痛みが無くなるのは嬉しいんですが、その分無茶してしまう方も居られるので十分な指導が必要になりますが(笑)
ただ、原因が複合している場合もあるので、ある程度の安静はやはり必要かと思います。
朝一番、顔を洗う時に前屈み、なんてのは一番やりやすいのでお気をつけて。
ぞれでは良い一日を。
