土曜日小ネタシリーズ
子どもの頃に頭の頂点を押されると下痢になるからやめろ、というようなやり取りをした覚えがあります。
小学生時分はマジか!とか思ってた気がするのですが、一向に下痢になった覚えも無いのでなんだったんだろうか、とふと思いこの記事を書くことに。
まず頭の頂点にあるツボとしては「百会:ひゃくえ」と「前頂:ぜんちょう」というものがあります。
ここでまずよくある間違いとして顔を正面に向けた際の頂点は「前頂」というツボになります。「百会」はどちらかというとやや後ろになります。

それぞれ『督脈』と呼ばれる経脈に属しており、
百会:左右の耳介中央と正中線の交差する点|頭痛、脳充血、脳貧血、高血圧症、ノイローゼ、癇癪
前頂:百会穴の前1寸5部|頭重、頭痛、脳充血、小児急癇(引きつけ)
とモノの本には書いてあります。
しかしこれだけではちょっと下痢との関係性は見えてきません。
なので他の手持ちの書物を漁ると「痔」対するツボとして「百会」が紹介されていたりします。
他にも「脱肛(だっこう:腸が肛門より脱出するもの)」に対して「百会」に灸を据えるというものもありますし、鍼灸医学大辞典ではずばりそのものとして「慢性下痢」というものに対して百会が紹介されています。
おそらくこの『痔や脱肛、慢性下痢などの消化器症状に対して「百会」に刺激を与える』と言うものが市井に変遷しながら流布された結果、百会、つまりは頭頂への刺激が下痢になる、という話に繋がったのではないかなぁ?と個人的には思う処であります。
ちなみに「前頂」には消化器に対する効果がある文言は見つけられませんでした。ただ、三叉神経痛や小児の引きつけ、片頭痛など頭部、顔面部の症状に対するツボとしては有効なので覚えておきたいツボになります。
「百会」というツボの方が有名過ぎて「前頂」の話は殆ど出てこないですが、一応、本当のてっぺんは「前頂」穴です。百会を押さえたければ左右両耳を結んだところ、と覚えておくのが良いですね。
と言うわけで下痢には逆に百会を押さえる方が良い、というお話。
ただ本当に下痢なら足の裏にある裏大庭(うらだいてい)というツボが良いのですが、それはまた思い出したときに書きます。
それでは良い週末を。
