よくスポーツなどで「靭帯断裂」等の文言が出てくることがあります。
では”靭帯”とはなんなん?というお話。
まず関節というものはある程度自由に可動するものですが、この動きを”制限するもの”が靭帯です。
関節の1方向にしか動かないようにしたりであったりとか、それ以上関節が動かないように動きを止めるものものです。

こんな方向に曲がらないための靭帯です。即死、よくて下半身不随ですよこんなん。
組織としてはコラーゲン線維と弾性線維(タンパク質)が主となります。あと膠原線維(タンパク質)
細かく言うとコラーゲン線維のⅠ型Ⅱ型が~なんて話にもなりますがそこは割愛
この靭帯ですが、その「耐える」という役目の為に内部に血管をあまり持ちません。
血管は強くひっぱらられればそれだけで出血しますからね。
なので表面に毛細血管が入り込む程度のものです。
逆に言えば損傷した時に血液が入り込みにくいということです。
人体が回復するためには基本的に血液が”必要”となります。血液無くして回復せず…とまでは言い切れませんが、非常に治りが遅くなる原因となります。
そのため、関節内にある靭帯などはほぼ血管が無いため修復にさらに時間がかかる事になります。
野球やサッカーなどでよく聞く膝の中の「前十字靭帯断裂」なんてものは最たるもの。スポーツを続けるなら手術が第1選択となる外傷です。
また、「一部の損傷」なのか「断裂」なのかでも回復のしやすさが変わります。(Ⅰ度損傷とかⅢ度損傷とかに分類されます)
少しでも繋がっていれば固定されるので治りやすくなりますが、断裂してしまうと安定性が無くなるために繋ぎにくくなるわけです。
くっ付こうとしているのに動いてしまうとまた千切れてしまう。というイメージですね。
なので靭帯損傷は固定と安静が最初の治療となります。
ある程度くっ付いてしまえば逆に動かしていきましょうという話にもなるのですが…。
その辺りの塩梅は医療者に確認しましょう。

それ以外にも足の靭帯などは非常に細かく、また動きを制限している。
ただ、適切に処置すれば治る外傷です。逆に言えば放置しても勝手に繋がらないのが靭帯損傷です。
ケガしたと思ったら早めに医療機関へ相談を。
それでは良い一日を。



