京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

目に関わる伝承

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たまには趣味に走った内容を。趣味に走ると文は長いぞ。
鍼灸接骨院のブログとしては不適なのは分かってはいるんですが、東洋医学というか東洋思想みてるとどうしてもアニミズムとか出てきてそこから神話手繰ったりすると…
その中でも目に纏わるものをちょっとばかり。

先日も書きましたが眼あるいは視線というものは古代から人は不可思議なものとして扱ってきました。
催眠術で5円玉揺らして~なんかも相手の目へのアプローチですよね。

そしてそういった目に関わる伝承は世界各国で見られます。
原典はどこか分からない…というか各所で自然発生してると思われる。

神様系統でいうと
基督教ではサリエルという大天使は邪視を持つとされています。邪眼持ちということで四大天使なのに堕天使じゃね?と言われてしまいます。
ケルト神話ではバロールという神が邪眼をもつとされます。目を開ける前にまぶたごと貫かれて死んじゃいます。神様なのに。
ギリシャ神話ではメドゥーサが有名処でしょうか。ペルセウスに魔眼を反射されて首獲られます。さらにその首を盾に使われたり、血を医神アスクレピオスによって死者蘇生の薬にされたりします。

あとはモンスター系でいうと
日本からは妖怪 目目連。別に悪さするわけではないそうです。障子に無数の目が浮かび上がるだけ。

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ヨーロッパからはバジリスクとコカトリス。
一応分類的にはバジリスクは蛇、コカトリスは鶏…なんですが、両方とも鶏冠や毒を持つということで同一視されがち。ちなみにバジリスクはイタチに屁で殺されます。

エチオピアからカトブレパス。牛みたいな外観で「眼を見たら死ぬ」という即死系能力です。
ジャンプで「瞳のカトブレパス」という漫画がありましたね。打ち切りでしたが。

そんな邪視から身を守るとされるのが先日のトップにしていたナザール。

ナザール

あれは妬みや羨ましいといった邪視を跳ね返す力があるとされています。

あるいはテルマエ・ロマエでも出てきた。古代ローマのチンチンナブルム。男根信仰ですね。
男性器(ファルス)に鈴がついてるやつ。テルマエロマエの4巻?に特典で付いてきたので実家に保管してあります。

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by テルマエ・ロマエ 第7話

こちらは邪視に対して正視に堪えないもので対抗しよう、という考え方ですね。
ちなみにテルマエロマエはテルマエ・ロマエⅡが現在連載中です。買おうか迷っている。

日本での生殖器崇拝というと愛知の田縣神社、神奈川のかなまら祭りなんかが2大ちんこまつりで有名かと思いますが、こちらはどちらかというと豊作と子宝の意味合いが強いので邪眼とかとはちょっと違うので割愛

日本人は目を合わせるという、アイコンタクトの行為を苦手としていることが多いです。
文化的に威嚇の意味合いがあったりするんですよね。ヤンキーではないですが目が合ったら「何処見とんじゃワレ」となるわけです。
ひょっとすると「呪う」からという理由で見続けるのは駄目、という意味合いもあったのかもしれませんね。指差し呪い=ガンドと同じで。

こんなエピソードを知ったうえで「視る」という行為をしてもらうと、少しばかり日常での視点が変わるかもしれません。呪っちゃ駄目ですよ。
それでは良い一日を。