京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

タグ: 東洋医学

  • 生姜は身体を冷やすのか

    生姜は身体を冷やすのか

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    身体を温めるのに生姜を食べると良い

    というのは昔から言われている事なのですが、実は生姜も扱い方によっては熱を散らす方向に作用してしまうことがあるので注意が必要です。

    生姜は東洋医学的に辛温解表薬(しんおん・げひょう・やく)という括りになり、辛みで温める→発汗を促す→熱を散らす。というような機序を目的に摂られることが多いです。どちらかというと表面を温める作用が強いわけです。
    麻黄湯や葛根湯と同じ作用ですね。

    しかしこれは生(なま)の生姜の効用であったりします。

    実は生姜には「乾姜(かんきょう)」という蒸してから乾燥させて用いるような扱い方があります。こうなると温裏薬という身体を芯から温める生薬に変わります。冷え性改善のためにはどちらかというとこちらを用いる方が良いとされています。

    昔、紅茶に生姜、というような組み合わせも流行りましたが、摂りすぎると汗をかき、逆に身体を冷やすことにもなりかねないので注意が必要です。

    ただ、乾姜はスーパーで手軽に手に入るものでもないので…同じ効果のあるものとしては桂枝、つまりはシナモンなんかを入れる方が良いかもしれませんね。
    桂枝も発汗の作用はありますが、どちらかというと解肌(げき)という気の流れを調える作用が強くて…と、ここまでいくとちょっと専門的すぎるのと生姜から外れるので割愛。

    寒い日が続きます。今日明日にかけて大寒波だそうです。外出したくないですわ。
    それでは良い一日を。

  • 防寒と東洋医学

    防寒と東洋医学

    先日、院内の足元が冷えて…と書いていたのですが、物理的に対策するのに窓にプチプチ貼りました。
    思った以上に効果が出て満足しています。

    ただ、1.2m幅の40m巻の三層厚という、高さ1.2m、直径40cmの円柱状に巻かれたプチプチが届いたのですが、配送時、一時行方不明になったらしく運送屋さんから時間指定に間に合わないという電話。
    こんなでかいもんどうやったら行方不明になるんや?とちょっと笑ってしまいました。午後には届きました。

    さて、冷えの対策として東洋医学的にどうすれば良いか。
    これについては万人の答えとなる様な一つの解は無いです。
    手足が冷える、全身が冷える、関節が痛むなど様々な冷え方があり、それに応じた考え方が必要だからです。

    また、『冷えるから温める』…というよりも『冷えない身体を作る』、という考え方も大事です。

    東洋医学において、防寒は寒邪を侵入させないことと、体内で冷えを生まないことの二点が大事です。

    まず外因としての「寒」。寒邪(かんじゃ)と呼ばれるもの。
    東洋医学では寒邪は収縮・停滞をもたらし、気血の流れを阻害すると考えます。
    特に首・腰・腹部・足首は「寒の入口」とされるので、ここを守ってやる必要があります。
    首にある「風門(ふうもん)」なんかその名の通り、風邪の入り口となりますし。

    あと、見落とされがちなのが内因性の(内側からくる)冷えです。
    東洋医学的には「陽虚」「気虚」「血虚」という、熱を生み出す力そのものが弱っている状態が多いです。
    こうした体質だと、いくら外から温めても根本的な改善にはなりません。
    原因として冷たい飲食、過労、睡眠不足は、体内の陽気を消耗させ、慢性的な冷えを作り出します。

    それらを踏まえて重要なのは、「温めること」よりも巡らせること。

    手足が冷える人ほど、実は体の中心に熱がこもっていることも多いです。
    この場合はいくら温めても流れが滞っているので温まらず、また逆にのぼせてしまうことも。

    漢方的には
    ・下半身が冷え、夜間頻尿などがある場合。 →八味地黄丸(はちみじおうがん)
    ・手足が冷え、末端が冷えてしもやけが痛いという場合。 →当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
    ・冷え、貧血、むくみ。 →当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
    ・予防、食養。 →桂皮・生姜を含む処方全般

    といったところでしょうか。
    当帰四逆加呉茱萸生姜湯なんて読めません。ツムラの38番だそうです。

    体質改善を目的なら一度鍼灸の体験をお勧めします。身体の中から改善していきましょう。
    それでは良い一日を。

  • 肥満と鍼灸

    肥満と鍼灸

    クリスマスです。残念でもないですがホワイトクリスマスにはなりませんでした。雨です。
    日本ではどう頑張っても七面鳥は流行りませんでした。代わりにケンタッキー。
    同級生が昔バイトしていましたが、クリスマスは地獄だと言っていました。

    鶏もも自体は低カロリー高タンパクですが揚げちゃったらカロリーの爆弾です。

    なので前回、栄養学をちょろっとやったので、その続きがてら。
    さて、そんな高カロリーな食品を沢山食べれば近づくのは肥満。

    肥満とは:摂取カロリーと消費カロリーの不均衡の結果、脂肪組織が標準より増加した状態。

    というのが一応の考え方ですね。
    過食・運動不足なんてのも考え方としてはありますが、まずは摂取カロリーの問題が殆どです。
    ただし、ステロイドや内分泌障害なんかでも起こるのでそこは要注意。

    で、鍼灸で痩せるのか、と問われればイエスともノーとも。
    基本は減食と運動です。ただし、全身の代謝を促進するという目的での鍼灸の方法があります。
    以前にも少し書きましたが、多くは【脾】の働きが低下していることが多いので、これをどうにかしてやろうというのが一番です。
    食事療法についてはまた今度。

    東洋医学における「脾」の働きとは何か。
    飲食物を運び、その西洋物質を抽出して全身に運搬する働き、また津液という液体も運ぶ。
    という働きとなります。

    すなわち、脾が働かないと栄養が全身に行き渡らず滞り、腹部膨満、また小腸で下手に詰まると胃で滞り、消化不良、食欲不振など生じます。
    また、津液が運ばれないと浮腫、むくみ、下痢などの原因にもなります。

    ストレスによるドカ食いや先日やった暴飲暴食はまたちょっと違った証になりますが、また別の記事で。

    で、脾を整えるような基本取穴としては
    足三里、中脘、天枢、三陰交、豊隆
    といったツボ(図略)になります。
    あとは満腹感を促すという点で耳つぼも良いですね。
    0’ポイントとか飢点とか言われているツボ、あとは胃点、内分泌と呼ばれているツボに金属粒を貼るやり方を当院では行います。

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    飢点と渇点の間に0’ポイントがありますが、大体似たようなところになります。浅側頭動静脈付近。

    耳つぼだけでは痩せるのは難しいかと…。
    それでは良い一日を。

  • 暴飲暴食と東洋医学

    暴飲暴食と東洋医学

    先日、2年程通っていた研修会を修了し、打ち上げがあったのですが前日より良くなかった胃腸の調子が悪くなり1次会で離脱。
    帰宅してからゆっくりと寝てたら回復してたので睡眠時間も少なかったのかなとは思います。

    年末年始、もしそんな暴飲や暴食の状態が続くと、東洋医学的には「脾胃」に対する負担が大きくなり、失調に繋がります。

    まず食べ過ぎることで生じるのは「宿食(しゅくしょく)」
    食物が脾、胃で処理しきれずに停滞、胃もたれや悪臭便、眠気などに繋がります。
    これを繰り返すと脾胃の「運化」というエネルギーを運ぶ能力が低下し次のステージに移行します。

    それが「痰湿」という状態になります。場合によっては肥満に繋がります。
    胸や腹のつかえ、身体の重怠さを伴いやすいです。
    これに脾の気が足りないと虚証となり寒がり、無力感といった症状が出ます。

    逆に辛いもの、酒などが重なると胃熱となりやすく、口渇、口臭、便秘などが見られて食べた後の不快感が強くなります。

    こうなると実証となり胃の熱を除去してやらないといけません。
    熱を取るツボとして肘の曲池(きょくち)、胃を補助するツボとして内庭(ないてい)、去痰のツボとしてはスネにある豊隆(ほうりゅう)なんかが有名処。

    ただ、ちょっと難しいのが繰り返すと虚証と実証が入り混じる虚実挟雑(きょじつきょうざつ)となってしまう所です。
    食積の状態で実なのに、続くと脾気虚や胃陰虚って虚となる。さらに痰湿という状態は実証で…と、訳が分からなくなります。
    肥満の方は結構虚実両方あるので難しいです。

    刺激ばっかりではなく、消化の良いものを食べましょうね。
    それでは良い一日を。

  • 虚と実

    虚と実

    今朝は4℃だったのに防寒用のレインスーツ着るの忘れて腿の冷たさを感じながら出勤。
    途中で肩攣ったので冷えというものと攣るというのの関連を想起させられました。

    東洋医学的に身体を診る際、そこか「実」なのか「虚」なのかを判断する事をよく行います。
    「何」が足りているのか足りていないのか、意味は様々あるのですが一番わかりやすいのは「気」でしょうか。
    気には「正気」と「邪気」があり、正気が弱い場合は「虚」となりがちですし、邪気が強い場合は「実」となりやすいです。
    このとき正気の「実」や邪気の「虚」はあまり考えません。
    正気が満ちていれば邪に侵されず健康のはずですし、邪が少なければ、これも健康であるはずだからです。また他にも「血」の虚実があったりします。

    で、これを知ることで何が分かるのか?という話なのですが、自身の体質が虚証体質なのか、実証体質なのかが分かると日頃の気を付けるべきことが見えてくるという話です。

    ○虚証体質の方の特徴と対策について

    ・特徴
    冷えやすい、疲れやすい、胃腸が弱い、刺激に敏感、回復が遅い等

    こういった方は強い刺激は厳禁です。
    よくマッサージなどで強く揉まれたりすると逆に疲れが出てくるパターンですね。軽く撫でてあげるだけでも気が楽になりやすいです。
    基本的には「陽」の気が足りてないのでそれを補う事をメインとします。
    また食べるものも多く食べれないので少量で高栄養のものを。
    あとは睡眠をしっかりとりましょう。

    対策のお灸としては気虚なのか血虚なのか等で変わりますが、まず間違いないのが「三陰交」および「足三里」ですね。お腹の調子が悪いという方には「中脘」「関元」というツボも良いです。
    ※ここで紹介するツボの位置はなるべく簡単に分かりやすくしているので正確性は少し悪くなっています。
    ・三陰交:内くるぶしより指三本分上
    ・足三里:詳しくはこちら
    ・中脘:おへそと胸骨の一番下の部分を結ぶ線の真ん中。
    ・関元:おへそと恥骨を結ぶ直線の真ん中やや下。

    引用:図説 東洋医学 経穴編 (学研)

    ○実証体質の方の特徴と対策について

    ・特徴
    体力あり、イライラ・ストレス反応出やすい、腫れ・熱・痛みが強く出やすい、消化力は比較的あるが詰まりやすい等

    先ほどの逆になりますが、こういった方は強い刺激を好まれます。
    ただ、気が詰まりやすくイライラなどのストレスなどになりやすくもあります。
    また体力があるため運動もできるのですが、過度にすると熱がこもりやすく寝辛いといったことも。
    消化力があるため多く食べれるのですが、食べ過ぎてムカムカしてくることもしばしば。

    こういった方は呼吸等で身体をリラックスさせてやることが第一です。
    落ち着いた環境を作り、ゆっくりと深呼吸するだけでも気を落ち着かせることができます。

    先ほどとは逆に、お灸はどちらかというと不適です。
    円皮鍼やパイオネックスという鍼にシールを張ったものがあるのですが、これを「合谷」や「曲池」という肘のツボ、あるいは陰陵泉といった膝のツボに貼るのが良いですね。
    ・合谷:手の親指と人差し指の間の肉の中央。特に人差し指側の骨寄り
    ・曲池:肘を曲げた時に出来る外側のシワの端
    ・陰陵泉:先ほどの三陰交からずっと指を骨に沿って撫で上げ、膝付近で骨の隆起に当たるところ。

    ツボの画像を作ろうとGeminiと格闘してましたが言う事聞いてくれない…。
    それでは良い一日を。

    ※気と血の虚実についても書いたけど使う所なかったからここで供養しておく。
    ・気虚
     気とは何かをする際に消費するエネルギーのようなものと考えて頂ければ良いかと思います。つまり気が足りない状態はエネルギーが足りないので、体がだるい疲れやすい、消化吸収力が落ちる、不安、耳鳴などが生じます。
    ・気実
     逆に無駄にエネルギーがありすぎて詰まる状態。あるいは悪い気が多く滞ってしまう状態。この場合は熱がこもり、胸やけがし、気分が落ち着かずイライラする、胸から上が詰まったような状態に。といった感じに。
    ・血虚
     血もエネルギーではあります。こちらは特に栄養に関わる方なのですが、単純に失血が多かったりすると血虚という状態と言います。栄養が足りないので皮膚の張りがなくなり、唇が淡色に、眠りが浅くなり起こりやすくなったりします。
    ・血実
     悪い血が滞った状態。いわゆる瘀血(おけつ)の状態です。筋の引きつりや胸や腹の刺すような痛みなどがみられます。