京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

タグ: 東洋医学

  • インフルエンザと東洋医学

    インフルエンザと東洋医学

    先週末、定期往診に行った際、患者様がインフルエンザという事ですごすごと帰ってきました。
    インフルエンザの高熱時に鍼灸…というのは無くはないのですが…普通はあんまりやりません。
    ただ、さらにその次の日に勉強会で一緒だった友人もインフルエンザA型だという事で「何か良いツボない?」ということだったので、ちょっと書いてみようかな、と。

    高熱時には瀉法といって体内に溜まったものを抜く、という井穴刺絡という方法があったりするのですが…
    これは血を抜くという方法なので一般的には推奨されませんし、何より痛いんですよ、コレ。
    爪生え際、の横側に井穴(せいけつ)というツボの総称があるのですが、ここに鍼を刺すので…。
    あるいは米粒サイズのお灸でちょっと熱いぐらいに熱する…。どちらにしても刺激が強い。

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    発熱時の井穴刺絡で用いる爪の生え際のさらに際(きわ)。少商と少陽というツボ。
    ここへの鍼は自分でやるにも勇気がいる。お灸のが良いですね。

    基本的に日本で行う鍼灸はなるべく痛み苦痛を出さないようにするものが多いのですが、例外の一つです。
    勿論、上手くやれば痛み無く(?)出来なくもないのでしょうけど…ちょっと難しいですね。

    東洋医学では、インフルエンザのように急激に発症する病気を考える際、「風邪(ふうじゃ)」などの外邪に注目します。
    強い悪寒や頭痛、身体の痛みが目立つ場合には「風寒(ふうかん)」
    発熱や喉の痛み、口の渇きなどが目立つ場合には「風熱(ふうねつ)」
    といったような病態として考えていきます。

    が、やはり発症してからではちょっと遅い…。
    やはり未病と呼ばれる発症前の段階で感染を防ぐのが一番だとは思います。
    感染と発症は別物です。やはり身体が元気であれば症状が出ない事もあるわけですから。
    また、コロナの時は皆がマスク、手洗いうがいをしてたことによって、あの年のインフルエンザ数は激減しました。
    感染しないための対策、というものが大事です。

    また、感染したとしても最近では抗インフルエンザウイルス薬を発症から48時間以内に使用を開始すると、一般に発熱期間を1~2日短縮し、ウイルスの排出量を減らす効果が期待できると言われます。。

    それでは良い一日を。

  • 気の話

    気の話

    土曜日雑記

    よく院内で説明する際に「胡散臭くなるのですが」と前置きした上で気の話をすることがあります。
    「気」自体、目に見えない上に科学的にはまだはっきりとしていない事もあって仕方ないのですが、理論通りにやればちゃんと効くんですよ。(笑)

    一応、東洋医学という学問としては国にも認められて成り立っているのですよね。でないと大学というものが設置されているわけありませんから。
    理論的には証明されていて、こういった状態の時はこういった状態で、ここの経穴を用いれば変化が生じる。
    こういったものが体系化されており、証明もされています。

    それでも「気」を物質的なものとしては科学的に未だ証明されていないのです。
    不思議な概念ですよね。

    ドラゴンボールのような明確に目に見える「気」があれば良いのでしょうが…。
    ただ、Hunter×Hunterのような特別な人に視認できる「念」のような概念を持つ方は居られるそうです。
    先日お亡くなりになられた美輪明宏さんは視えるということでTVで番組が流行った時期もありました。

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    ジョジョの奇妙な冒険 荒木飛呂彦 集英社
    『スタンド』と呼ばれる、一般人には見えない特殊能力を持つ背後霊?のようなもの。
    各章でスタンドによる特殊能力バトルが繰り広げられる。

    ただ、こういったTVや漫画で一般的に広がっているおかげで、「気が足りていない」「気が巡っていない」、というような説明でも納得していただけることは多いのかな、と思ったりはします。

    私も過去に一人だけ明確に「視える」という人に会ったことがありますが、悪いところがぼんやり黒く見えるという事でした。
    ここで厄介なのはあくまで「自称」というところです。故に本当か嘘かは分かりませんし、科学的な証明もできない。
    見えるなら羨ましくは思います。治療箇所が見えるという事ですので。
    幽霊とか見える人もそんな感じなのかなーとは思いますが、アレは見えなくて良いです。

    そんな能力が無い私は日々検査法や触診を磨くわけです。日々精進。
    それでは良い週末を。

  • 躁(そう)と東洋医学

    躁(そう)と東洋医学

    昔は根性論云々で済まされていましたが、今では『鬱(うつ)』というものが「病気」として巷に周知されたのではないかと思っています。
    ただ、「鬱(うつ)病」に対して「躁(そう)うつ病」については知名度がちょっと低いかもしれません。
    「うつ病」と「躁うつ病」が全く別物というのは私も以前は知らなかったのですが、「単極性うつ」と「双極性障害」というような形で投薬の内容も違うという別々の病気として区別されます。
    なので今日はその「躁」について少々。

    簡単に言うと鬱状態は「酷く落ち込んでいる」ものに対し、躁状態は「気持ちが高鳴り、何でも出来るような気持ちなっている状態」
    定義的には「気分が異常に高揚・高鳴り、身体的・精神的な活動性が著しく亢進し、時に社会的障害を伴う病的な精神状態」です。

    問題なのは、なんでも出来る気になっているけれど、その行動が社会的にもとんでもないことを引き起こす可能性がある事です。
    後先考えない買い物、複数の仕事に手を付けるが注意力散漫で続かない、突発的な退職、2,3時間の睡眠でも眠気を感じない等々
    今では投薬である程度抑えられますが、躁状態にならないと鬱病か双極性障害か分からないという問題もあります。

    さて、ここから東洋医学的に躁を考えます。木火土金水の五行論が入ってくるので興味が無い人はこれでページを閉じて貰って大丈夫です。

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    AI作の五行相克の図
    ちょっと矢印が足りないけど指示通り作ってくれない…。

    一番簡単な考え方として
    躁というものは鬱も併発するものなのですが、うつ状態はその名の通り「気が鬱滞(うったい)、滞っている状態」が考えられます。
    本来、木気である「肝」がしっかり働くことで(疏泄機能)気がスムーズに流れ情緒を安定させているのですが、その気が流れない事により「鬱状態」、あるいは滞った気が一気に流れる(化火)ことで感情が爆発するような「躁状態」になってしまうと考えられます。

    他にもイライラにより肝気に影響が出たり、肝の気が滞るという事は木気が強くなりすぎて「火」へ影響が出てくることで火の腑である「心」に影響が出てきたりと他に考えられるものは沢山あります。
    が、それを言うとキリが無いのが東洋医学。

    とりあえず鬱滞している気を流す、肝の気を流すという意味で使うツボとして肝経から「太衝」「行間」
    あとは肝の裏であり気が溜まりやすい「池」を示す胆経のツボとして「風池」
    また同じく気が溜まりやすい「池」の名がある「曲池」なんかを使ってとにかく気の疏泄を促すことが大事です。

    鬱状態が長期化しており、脾気虚まで引き起こしているのなら「足三里」や脾経の原穴である「太白」を用います。
    心を整える上では「内関」なんかも良いですね。

    後半は半分以上「知っている人」向けでしたが、ご相談いただければ自分で出来るお灸なども指導させて頂きます。
    少しでも気を落ち着かせるために自分でできる事は自分で出来ると良いですもんね。
    それでは良い一日を。

  • ドライアイと東洋医学

    ドライアイと東洋医学

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    『ホルスの目』
    エジプトの目のアイコン(象徴)の一つであり、左目は癒し、再生、魔除けを示すらしいです。
    涙を流しているわけではない。

    目の治療、となると基本的には眼科での目薬の処方が一番手っ取り早いかと思います。
    しかし、ずっと眼科に通うとなるとやはり手間となるので根本的な改善を望む方も多いかと思います。

    器質的、すなわち構造的に異常があればやはり医師による手術に頼るのが一番ではあると思いますが、根本原因が見つからない、という時は東洋医学的に見てもよいのではないかと思います。

    目の渇きは基本的には眼精疲労と同時に出現する事が多いものです。
    では東洋医学的に見るとどんなものがあるかというと以下のような感じです。

    内燥(ないそう)

    体の水分が不足した状態です。
    水分不足やエアコンによる乾燥、加齢などによって体内の潤いが減ると、目にも十分な潤いが届かなくなります。
    目だけでなく、口や肌の乾燥を伴うこともあります。

    温熱阻滞(おんねつそたい)

    体に熱がこもることで、正常な水分代謝が妨げられます。
    辛いものやアルコールの摂り過ぎ、睡眠不足、ストレスなどが原因となり、目の充血や熱感、乾燥を引き起こすことがあります。

    肝火上炎(かんかじょうえん)

    東洋医学では「肝」は目と深い関係があります。
    ストレスや精神的な緊張が続くと「肝の火」が強くなり、その熱が目へ上ることで、充血や痛み、乾燥、かすみ目などが現れます。イライラしやすい方にも多くみられるタイプです。

    肝腎陰虚(かんじんいんきょ)

    加齢や慢性的な疲労によって、体を潤す「陰」が不足した状態です。
    肝は目を養い、腎は生命力の源とされています。これらが弱ることで、目が乾くだけでなく、視力低下や目の疲れ、耳鳴り、腰のだるさなどを伴うこともあります。

    ドライアイは目だけの問題ではなく、体の潤い不足や熱の偏り、ストレス、加齢などが複雑に関係しています。
    「目薬をさしてもすぐ乾く」「目の疲れがなかなか取れない」という方は、一度東洋医学的な視点から体の状態を見直してみてはいかがでしょうか。
    ツボとしては「晴明」という目では一番有名なツボがあるのですが、瞼上ということもあって自分でお灸…というのはちょっと難しいツボです。

    あまりドライアイのみで治療、というのはあんまりやっていませんが、どうしても気になるという方は一度ご相談いただければと思います。

    それでは良い一日を。

  • 虚と実と東洋医学

    虚と実と東洋医学


    相も変わらず暑い日が続きます。
    昨年まで冷房なしの部屋で寝ていたのですが、今年から冷房付きの部屋となり文明の利器の恩恵を受けています。
    地球で生物が生きる温度の妙というものを感じますが、氷期は平均気温より5℃ほど低かったそうです。
    一応、地球規模で考えると今も氷期ではあるらしいですが。
    (この辺り調べると地球は氷河時代と無氷河時代に分けられ、今は氷河時代の無氷期というらしい。氷河期という言い方は推奨されず、氷期というとかなんとか)

    さて、東洋医学では症状に「虚」と「実」というものをあてはめて考える事があります。
    地球規模で温を実、冷を虚と考えられないことも無いのですが、ちょっとスケールが分からなくなるので人で考えましょう。

    何らかのものが満ちているような状態の部位を「実」、足りていない部分を「虚」

    この考え方が東洋医学(というより中医学)の基本の一つとなっています。
    当院での鍼灸治療の基本もこの虚実に基づいて行っています。

    例えば、痛みが強い、腫れている、熱を持っているような部位は「実」と考え、通常よりも不要なモノや気といったものが多すぎる、滞っていると考え、それらを排すような治療を行っていきます。それを「瀉(しゃ)法」と言います。
    逆に鈍痛である。冷えている。ゆっくりと症状が表れるようなものを「虚」と考え、足りていないものを補うように治療を行います。「補法」と言います。

    この虚と実が丁度良い状態が一番良い状態を「中庸(ちゅうよう)」と言い、この中庸の状態を目指して治療を行っていきます。

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    中庸と言えば「論語」の孔子 画像はWikipediaより
    東洋医学と直接の繋がりはあんまり無い。

    ただ、「子曰く」の通り、物事の中心が常に正しいというわけではありません。
    「足りていないのか」「満ち過ぎている」のかは人によって大小様々です。
    その方にとって適切な補・瀉の量を調整する必要はあります。
    この機微が治療家にとっては面白いところなのですが、言語化しにくいものの一つではあります。

    自身の身体の「実」と「虚」を考えてみるのも面白いかもしれませんね。
    それでは良い一日を。