
帯状疱疹(たいじょうほうしん)、というものをある程度の大人になると聞くことがあるかと思います。
特に多いのは肋骨に沿った発赤発疹が出現し、ピリピリとした痛みが出るもの。
これはヘルペスウィルスというものにより生じますが、ヘルペスウィルス自体は誰にでも潜伏している可能性が高いウィルスになります。
ただ、ヘルペスウィルスにも種類があり、有名どころでは
単純ヘルペスウィルスⅠ型(HSV-1)
単純ヘルペスウィルスⅡ型(HSV-2)
水痘・帯状疱疹ウィルス(VZV)
と分けられます。他にもEBウィルスとかありますがあまり関わる事は無いと思うので…。
1型は口の周りにできる発疹、2型は陰部にできる発疹等、同じヘルペスでも部位と症状が分けられます。
口唇ヘルペスと性器ヘルペスは別物なのできちんと分けて考えましょう。
さて、その中でも帯状疱疹ウィルスは普段は神経節という部位に潜み、身体の免疫力が低下するとその神経に沿うような形で疼痛を伴う発疹を出現させるものになります。
これを治すには早めの投薬治療が大切です。抗ウィルス薬というやつです。
ただ、ウィルスが収まった後も疼痛が残ることがあります。
これを『帯状疱疹後神経痛』といい、それなりの頻度で生じます。
これに対して『鍼』が有効とされています。
東洋医学的な観点からでも良いのですが、今回は単純に鍼の機能の面から説明しますと
神経伝達のブロック(ゲートコントロール効果)
鍼による触圧刺激が太い神経(Aβ線維)を経由して脊髄に届くことで、損傷した細い痛覚神経(Aδ線維・C線維)からの「痛みの信号」を脊髄レベルでシャットアウトします。
過敏になった神経周囲の血流改善
帯状疱疹のウイルスは神経節を攻撃するため、その周囲の組織は血流不全に陥り「低酸素状態」になっています。鍼刺激による軸索反射で局所の微小血管を拡張させ、発痛物質を洗い流して神経の修復環境を整えます。
こういった理由で、鍼治療が有効とされています。
帯状疱疹後神経痛でお悩みの方は一度ご相談いただければと。
それでは良い一日を。




