当院は接骨院ですので外傷による「急性腰痛」については保険診療を行っております。
さて、この「急性腰痛」、そも「腰痛」とはなんなのか?と言う処を少し。
まず日本整形外科学会、日本腰痛学会が制定した「腰痛診療ガイドライン」というものがあります。
そこに定義として「体幹後面に存在し,第 12 肋骨と殿溝下端の間にある,少なくとも 1 日以上 継続する痛み.片側,または両側の下肢に放散する痛みを伴う場合も,伴わない場合もある」というものが定められており、これが『腰痛』と呼ばれるものになります。
分かりにくいですね。要は「腰からお尻にかけて1日以上継続するもの」を腰痛とするわけです。下肢痛については割愛。
また、急性か慢性か、と言うところについては一応ながら「4週間以内であれば急性」とも書かれています。
※保険診療から亜急性の文言は消されてしまったので、「4週間以上3か月未満」の亜急性はどう捉えるのかはよく分かりません。
○治療指導としてどういったものが考えられるかについて、このガイドラインに沿って見ると
まず指導として昔は絶対安静を指示していたことが多いのですが、
Q1,安静指導か活動性維持か?
A.活動性維持のが良い。
とされています。これは寝たきりにするよりかは日常生活程度の運動はした方が良いという事です。
寝たきりにすると筋力低下その他で余計に動作量が減りますからね。動きましょう。
Q2.牽引療法や装具療法(コルセット)はどうか?
A.明確な推奨はできない。行うことを弱く推奨する。
牽引療法(腰を引っ張る機械)は絶対に効く、と言い切れないということです。
ただ、これは正直、「腰痛」全体をとらえた場合なので、ヘルニアなどで減圧を目的とした場合は有効であるとは個人的には思います。
またコルセットについても筋力の低下を損なわない程度であれば有効であると思いますが、予防効果は無いとされてしまっています。
Q3.慢性腰痛に運動療法は有効か
A.有効である。
私の知見にはなるのですが、慢性腰痛を抱えている方については腹筋周囲の筋力が低下している、上手く使えていない場合が比較的多いかなとは感じます。
なので、腹部、腰部の筋肉を適切に使えるようなトレーニングは必要かと思います。
Q4.代替療法は有効か
A.明確な推奨が出来ない。
悲しいかな、鍼治療は学会的には有効とはされていないのが現状です。一応、「機能障害の短期的な改善には有効である」とはされています。
ただ、鍼については論文化されていない所が評価されていない部分が多いので勿体ないとは思っています。効いてるのか効いていないのか論文少なくてよく分からんね、というところ。
当院へ来ていただいている方の多くにが鍼を打った後に症状が改善しているのを感じて頂いておりますし、鍼をした後に驚いたような顔をされる時は治療者冥利につきます。
ちょっと端折った部分もありますが、大体こんな感じなのが腰痛のガイドラインというものであったりします。
詳しく知りたい方は「腰痛ガイドライン」で検索して頂ければ無料のものが読めます。
ただ、先ほども書いたようによく分からん部分も多いとなっているので実際に治療を受けて頂くのが一番良いかと思います。合う合わないが無くも無いので。
それでは良い一日を。
