気持ち良い気候です。
こんな気候がずっと続けばいいのにと思います。
天気が良いとバイクで走りに行きたくなりますが、久しぶりに車乗るとスクーターの60km/hと車の60km/hの加速の違いと安心感に愕然とします。スクーターの不安定さよ。乗ってるスクーターが別段軽いというのもありますが。
さて、久しぶりに東洋医学系で。
東洋医学で言う「血」は西洋医学で言う「血液」の意味を持つとともに「血の機能」という意味も内包しています。
なので東洋医学では血が足りない状態を「貧血」ではなく「血虚」という言い方をします。
ちょっと西洋医学的な話をしますが血液の色は「ヘモグロビン」という鉄とタンパクが結合したものの色です。
こいつがさらに酸素と結合すれば鮮やかな赤に、逆に酸素を持たない状態では暗い赤に変わります。
なので物理的に血が足りない状態、あるいは酸素が足りない状態で赤さが無いときは黄色人種の元の色も相まって「土気色」というような「顔色が悪い」という状態になります。
南斗水鳥拳伝承者・レイの有名なやつ。北斗の拳はアニメを見てた筈なのですがあまり記憶にない。 by 北斗の拳 第8巻
でも赤以外の血をしているキャラってピッコロさんぐらいしかパッと思いつかないです。
あ、イカタコとか節足動物はヘモグロビンではなくてヘモシアニンというのがあって青色系になります。
ただ、ピッコロさんのモデルのナメクジの血は無色です。ピッコロさんはナメクジじゃなくてイカだった?
ちなみにナメクジは軟体生物で開放血管系なので肺も心臓もあるけど血管は無いです。開放血管系とか聞いたの中学以来ですよ。あと真っ二つにしたら普通に死にます。プラナリアとは違います。
さてナメクジ雑学は置いておいて東洋医学の方に話を戻しますが、東洋医学の貧血すなわち「血虚」とは
『血液の不足、あるいは血液の滋養作用が減退する病的な状態である。』とされます。
どんな症状が出るかというと
・めまいや目のくらみ、かすみ目、顔面蒼白
・心身ともに疲労し力がない。不眠(失眠)
・爪の色が悪くなる。視力が減退する。
・月経が遅れやすい。生理血が過少で色も悪い。
・筋肉が引きつる。関節の障害
などが「血虚」の症状として挙げられます。
これは血虚になると全身や局所の臓腑・組織の栄養がうまくできなくなり、各所の活動自体が衰退してしまうからとなります。
こうなると血を作り出す、あるいは増やすような治療が必要となります。
背中の兪穴と呼ばれるようなツボに対しての鍼や灸。
あるいは心経と呼ばれる手の内側を通過する経絡を用いて治療を行います。
ただそれだけでは何なので今日紹介するツボこちら「血海(けっかい)」
膝蓋骨上端内側から、指三本並べた位の高さの部分にお灸を据えてもらうのが良いかと思います。
あとは以前にも紹介したことのある三陰交とかですね。

せんねん灸をする際に気を付けて欲しいのは「熱すぎるならすぐに取る」という事です。
火傷させるやり方もありますが、せんねん灸のはそういうのではないので。
ただ、それで物足りないという感じであれば、新たに次のお灸を据えてください。
ほんのり周囲が赤らむぐらいが丁度良いですが、人によっては何壮も据えることになります。
この記事書くのに一番時間かかったのはナメクジについて調べてた時間。
英語のWikipediaは殆ど中身がなく、日本語のWikipediaの方が詳しかった。こういうの日本っぽいですよね。
中枢神経に近いようなところが回復するとか、脳があって学習するとか、呼吸する穴が右側に開いているとか、寿命が長くて2年ぐらいあるとか、近親交配させても奇形がほぼ無いとか面白かったけどこれを活かす場所は多分無い。
それでは良い一日を。