以前、東洋医学的な眼精疲労という記事は書いてたのですが、西洋医学的な観点では書いてなかったな、と。
眼精疲労、基本的には「眼の使い過ぎ」という話なのですが、眼のどこを使っているのかというお話。
見える仕組み、というと中学理科ぐらいで眼のしくみと言うものがあると思うので、思い出してみましょう。
教員時代、「小・中でやったよね?」と専門学生に問うと大体「忘れました」「やってません」と言われることが多々ありました。忘れたのはともかく義務教育内でやってないことはない筈だったのですが…。

さて、図の左から角膜、(前房)、虹彩、水晶体(毛様体筋)、硝子体、網膜(黄斑)、視神経となります。
水晶体にくっついているのが毛様体筋と呼ばれるもの。輪っか様の筋肉なので収縮すると輪が縮むように働きます。
毛様体筋が収縮すると、輪が縮む→引っ張られていた水晶体が元の厚みに戻ろうとする→厚みが増え、近くにピントが合う状態となります。
逆に毛様体筋が弛緩すると輪が広がる→水晶体が周囲に引っ張られて薄くなる→遠くにピントが合う。
筋肉なので当然収縮し続ければ疲労が蓄積し、弛緩しにくくなりますし、水晶体が弾力性を失っても厚みが戻りにくくなります。この状態がピントの合いにくさの原因となるわけです。
ただ眼精疲労というとそれだけではなく、眼球本体を上下左右に動かす筋肉も同時に動いています。
特に近くを見る時は「輻輳(ふくそう)」と呼ばれる「寄り目」の状態が続くことから周囲の筋肉の緊張を誘発します。
さらにさらに、同じ場所を見ているという事は頭部を同じ位置に固定し続けているという事でもあります。
これが肩こりや首の周りの筋緊張の原因にもなります。
筋肉が緊張することで血流も阻害されます。酸素不足に陥るとそれも疲労感を感じさせます。
なので単純に
・同じ場所を見続けない。(昔からいう「遠くを見る」というのは有効)
・目を回す運動をする。
・首を回す運動をする。
こういった事を続けるだけでも多少は改善するはずなのですが、現実は仕事や勉強を続けているとついつい忘れてしまうのですよね。
なので眼精疲労や視力回復の鍼をする場合は必ず首周囲の鍼も一緒に行います。
眼精疲労から頭痛や眠れないなんてことも多々ありますので、少しでも疲労を感じていれば、一度鍼治療を受けて頂きたいところではあります。
それでは良い一日を。
