京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

なんかもう冬になりました。今年は3週間ほどは秋があった気がします。
毎朝道路の気温表示を見るようにしてますが今日は15度。
しかしまぁ先週末、近くの学校で運動会やってたようですが、これだけ寒いよりは良かったのではないかな?と。

さて、皆さんは自分の脈をとったことはあるでしょうか?
恐らく何らかの形で1度はあると思います。
普通、脈をとる位置は「橈骨動脈」という親指側の手首付近でとります。

この”脈”で実は色々な事が分かります。

私達鍼灸師は脈で全身の状態を診るということを行います。
脈の強さ、回数だけでなく、拍動の深浅、弾くような脈なのか静かな脈なのか。
この脈の種類によって治療の方針を決めたりもします。

昔の文献には脈の種類はその数50以上とあります。
正直私はそこまで区別しませんが(笑
ただ、慣れている人ですと脈拍で妊娠しているかどうか、男児か女児か、双子かどうかまで判別できます。

分かりやすいものを少し紹介。
まず脈の取り方としては以下の写真のように示指、中指、薬指の3指を並べるようにとります。
一般には親指で取る方も多いですが、医療人的にはこの取り方をして欲しいところ。
教員時代、実技試験時にこの取り方を教えたのに出来てない学生に-20点とかしていました。100点満点で。
脈の取り方を試験で必ず見るよと言っていたのに…。緊張って怖いですね。
さらに爪切ってない、白衣汚いとかだと-20点ぐらいしました。この時点でほぼ欠点確定です。酷い先生でした(笑

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橈骨動脈に並べるように。

この時、最初は脈の回数を。
一息の間に5回を超えると「数(さく)脈」といいどちらかというと熱が籠っている状態が多い。
逆に少ないと「遅(ち)脈」、どちらかというと寒証。冷えているような状態や血脈の流れが阻害されている状態。

あと浮沈といって軽く触るだけで脈がとれる場合を浮脈、軽く押さえて脈が取れる状態を沈脈と言います。
浮いている状態は病邪が表層にあることを示し、沈んでいる場合は気血が不足していたりすることを示します。

これぐらいまでなら一般の方でも脈をとってみるだけで分かる簡単な判別です。

が、鍼灸師はここから、弦のように弾いていないか、葱のような中空の感じでないか、張りつめた感じではないか、滑らかな玉を転がすような脈でないかなど、よく分からない分類で脈を分類します(笑
もっと言うと人差し指、中指、薬指にそれぞれ意味があり、計6箇所の脈について判断を下します。多いです。
なので私は今でも脈をとるときは集中しないと自信がありません(笑
診察中に突然無言になりますが気にしないでください。

東洋医学的な治療が気になるという方はご相談ください。
それでは良い一日を。