京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

神無月です。
神様達が出雲に行く月ですが、あれは旧暦なので実は10月中はまだ居られるっぽいんですよね。今年の旧暦の10月10~17日は新暦の11月30日~12月6日らしいです。
10月どころか12月なんか…ってなります。

さて、今日はよく聞くけど実際何それ?というやつ。
何をリリース(開放)するのかということですね。
まぁ、筋膜と言ってる以上筋膜をリリースするわけなのですが。

ではその筋膜。
その名の通り「筋肉を覆う線維の膜」です。よく言うのが鳥皮の間にある薄い膜なんかを想像していただければ良いでしょうか。
これは筋肉の表層や筋肉と筋肉の間に存在し、主に「摩擦を軽減」してくれる役目があります。

これが姿勢不良や長時間の負荷によって引き延ばされる、縮む、あるいは筋肉にくっついてしまう(癒着)という事が生じると身体になんらかの影響を及ぼしてしまいます。
特に「滑走障害」と呼ばれるような滑りが悪くなる状態は痛みを生じやすいです。

以下の画像、腰背部の筋肉の抜粋です。見て分かるように同じような走行でたくさんの筋肉が重なっています。さらにこの上にも筋肉が重なるのですが、これらのミルフィーユのような層の間に筋膜は存在しています。

Image
腰背部。広背筋を切り取っている。右上から左下に流れるのが教科書にもあまり載らない後鋸筋

byプロメテウス体幹編から一部抜粋改変

このミルフィーユの層がきれいに剝がせれば良いのですが、くっ付いてしまうと筋肉に負荷がかかってしまいます。そういったものの動きを改善するのが「筋膜リリース」になります。

じゃあどうやって改善するの?となりますが、これが人によっていう事が千差万別。
ゴリゴリやった方が良いという人もいれば、表皮をずらすだけでいいという人もいる。
ただ、これは整えたい筋膜の深さによって変わると思います。
お尻なんかは軽く5cmは筋肉の層がありますからね。一番深いところまで届かそうと思うとそれなりに圧を加えなくてはなりません。

私が行う場合、表皮をズラす程度のモノが多いですが、それでも癒着を生じていると皮膚を軽く引っ張るだけでも痛みが出ます。一度自分の皮膚を引っ張ってみてください。痛いところは何かしら”ある”と思ってください。
私としてもなるべく痛みなく行いたいんですがね。

自分でご自宅でできる対処…となるとテニスボール程度のものを痛みのある部位の下に敷いてゴリゴリする…なんてのが手軽でしょうか。筋膜リリース用に売っている筒状のものも悪くはないと思います。

ただ注意点として激痛がするまでやってはいけません。
多少痛いぐらいは良いですが、激痛まで行くと筋肉の線維を痛めてしまいます。
そこは自身の身体の反応を見ながら適度に行いましょう。

それでは良い一日を。