京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

当院では視力だけでなく眼精疲労に対する鍼灸も行っています。
が、眼精疲労ってなんだろうね、という話。

中医学では普通に「眼疲労」と書かれます。
「眼精疲労」とは1900年代前半に西洋医学のasthenopiaから和訳されたものとされています。結構最近ですね。

ただ、普通に眼疲労としとけば良いのに眼「精」と「精」の字が足された背景は不明です。
和訳者が東洋医学的な観点を持っている方だったのならば精の字を足した意味は分かるんですが…。

東洋医学において、「精」とは人体を構成する要素の一つとなります。
これは「先天の精」と「後天の精」という2種類があります。
先天の精とは生まれ持った消耗するだけの精、後天の精とは食事等で補填できる精となります。
主に腎に貯蔵され、生活するにあたっての回復力などに関わっているとされます。
その精を多量に消費した状態、疲労というところから「眼精疲労」としたのかな、と。

まぁ、正直そんな由来は雑談で、
治療に関しては眼に関係する血、肝血を多量に消費することにより「疲労」すると考えて良いでしょう。もしくは先ほどの「腎精」不足。

となると肝血・腎精を補うような治療を考えればよし。
もしくは気を多量に消費したということから単なる気虚・血虚に対しての治療も考えられます。

代表穴で言えば以下。
肝血不足型:肝兪・太衝・三陰交・睛明
腎精不足型:腎兪・太谿・照海・百会
気血両虚型:足三里・脾兪・気海・合谷

これだけで治療…とはなりませんが基本の穴としてはこのぐらいになるかと。
この中で皆さんが抑えられるツボとしては…睛明ですかね。
ただし私が用いるツボとしては「上晴明」が多いです。

通常の晴明よりやや上になります。
ここを両手の母指でじんわり10秒程度押さえてやることで疲れ目に対する改善法となります。
普段のPC使いで眼がしんどい…となった方は一度お試しください。

ただ、当然眼だけが疲れてくるというよりも肩の詰まりなどを併発していることが多いので、鍼灸院などで一度相談していただくのが一番かと思います。

それでは良い一日を。