京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

眼瞼ミオキニア

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今日は聞き慣れないであろう症状名を。
目が疲れてきた際に上下まぶたがピクピクっと痙攣するような状態の事を言います。
眼瞼痙攣(がんけんけいれん)やチック症(不随意運動)とも混同されがちですが、実は別の病態だったりします。

眼瞼ミオキニアは
まぶたの一部が、不規則にピクピクと痙攣するのが主症状。
原因として肉体的または精神的ストレス、疲労、睡眠不足、ドライアイ、カフェインの摂取などが原因とされています。

眼瞼痙攣は
自分の意思とは関係なくまぶたが強く閉じてしまう、目を開けるのが困難になる、まぶしさを感じるなどの症状。
原因として脳の神経(大脳基底核)の異常興奮や薬剤性によるものがあります。

といった違い。
が、東洋医学的には軽度が重度かという程度であまり区別しての治療はされていないかと思います。古い本では「間代性痙攣」と「強直性痙攣」と分けているものもありましたがあくまで「眼瞼痙攣」としての記載ですね。
どちらも目に関係する部分であり、脳あるいは自律神経の不調が原因であるところからのアプローチとなるのでやることあんまり変わんないですしね。

そして眼となるとやはり「肝」が影響してきます。

ミオキニアは痙攣というところから肝血虚、脾気虚などが疑われ、
眼瞼痙攣は不随意収縮、痙攣というところから肝気が内部で勝手に動き回る「肝風内動」と呼ばれる分類がされます。
なので自律神経を整えつつ、肝気の調整を行うような鍼治療を行うのがベストとなります。

ただ、ツボとしては肝経の裏の胆経となる「風池」が、いの一番に使われます。
ミオキニアの場合は目の周囲を自分でマッサージしてもらうのも良いかとは思いますが、風池を母指で反対側の眼に向かって押し込むようなイメージで押してもらうのも良いかと思います。

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鍼灸師的は天柱、肩井、翳風、曲池、頭臨泣などの一般的なツボ、あるいは陽白、魚尾、攅竹なども使われます。

重度となると複数回の治療が必要となりますが、治療を重ねることで徐々に症状が軽減してきます。
眼瞼痙攣でお困りの場合、一度ご相談いただければと思います。

それでは良い一日を。