京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

瘀血とは何ぞや

,

お盆の真っ只中。高速は渋滞していましたし朝から1号線でネズミ捕りやっておられました。
ぺーバードライバーさんも増えるので運転には十分注意しないとです。
…と書くと運転免許筆記試験では×になりそうですね。「盆だけでなく常に気を付けなければならない」とかで。

今日は東洋医学に触れているとそれなりに聞く「瘀血おけつ」という概念。
やまいだれ」の部首であるという字面からなんとなく悪いもののように思えるというのは漢字の凄いところです。

私が学生1年生の時に公衆衛生を教えてくれていた某元病院長は
「漢字というのは凄いぞ、「癌」という漢字はどう見ても悪そうなものだと分かる」と仰っておられました。

さてその瘀(お)ですが訓読みすると「やまい」=病です。病の血…悪いなぁ…
ただこれではちょっと語弊が生じるので意味を紐解きましょう。

「瘀」という漢字の意味は「血の流れが滞り、おこる病気」、『瘀滞(おたい)』という状態を指します。

「瘀血」となると『血が何らかの原因でスムーズに流れず、経絡や臓腑に鬱滞(うったい)して生じた病理産物』ということになります。
 ちなみにスムーズに流れていない事を「血瘀(けつお)」。流れず滞って出来たナニかを「瘀血」と区別すべきだそうです。

ただ、ヒトというものはスムーズに流れないといっても完全に「流れない」状態になってしまうと壊死えししてしまいます。ですので完全に流れないということはありません。
昔はTVで血液ドロドロを謳って細っそい管に血液通して左右比べて「ほら詰まってるでしょ!!」みたいなのやってましたが、あんなもん水分量ちょっと変えればすぐに再現できるそうな。そもそもあんな詰まってたら脳細胞死滅しますよ。

まぁ、血流の改善を謳いたければ運動するのが一番!なのですが、これは東洋医学で言う「瘀血」という概念とは若干ニュアンスが違います。
元々、「けつ」についても栄養を巡らすだけでなく、精神活動を充実させるといった西洋医学には無い概念を持っています。

じゃぁ、瘀血の状態ってどんな症状よ?というわけですが
胃がさくように痛い。お腹がはれぼったく、腹痛では痛いところがあちこち動き回る。
あとは単純に肩こり、シミができやすい、手足が冷える、筋肉にしこりができる。といった血流が悪いときに生じそうな症状が一般的です。

そして解決法。やはり血流が悪いものに対して発散させる家庭でできる方法となるとお灸が一番ですね。
筋肉の一番硬い部分や瘀血の部位は他と比べて色が悪かったりすることもあるのでそこへ直接灸をするというのが良いかと。
あるいは前にも書いた「三陰交(さんいんこう)」なんかが鉄板です。

「瀉血(しゃけつ)・刺絡(しらく)」とかいう方法も無くはないですが、”意図して”出血させる行為は医師法違反ですし、医学的効果は無いみたく言われてしまっているので…刺絡学会は「刺絡は瀉血とは違う」と言ってますが…

日本競馬界でもあった笹針という瀉血療法も今では(2022年から)禁止されちゃってますしね…シンボリルドルフとかトウカイテイオーとかマルゼンスキーとか有名なのに…まぁ馬のは出血させますし…見た目凄いししゃーない。

Image

笹針。こんなもんぶっ刺して出血させるとか怖い。
ちなみにこちらは獣医師免許が必要です

それではよいお盆を。