かんのむし と読みます。
Wikipediaとか見てると関西では比較的メジャーらしい…という話なのですが、関東では言わないのでしょうか?
一応は乳幼児期にある小児神経症という括りとなります。
他にみるべき障害がなく(麻痺等がない)、不機嫌、夜泣き、不眠等の神経症状が見られ、精神興奮状態がみられるといった症状となります。
医学的には小児五疳(しょうにごかん)とまとめられ、乳幼児の夜泣き、かんむし、食欲不振、胃腸虚弱などの精神的・肉体的症状を言います。
まぁ、疳の虫自体を知らなくても「赤ちゃん夜泣きで困ったな~♪」というCMソングを三十代以上の方は聞いたことある方も多いのではないでしょうか。あれが疳の虫の薬として(西日本では)一番有名なのではないでしょうか?
ちなみにあの曲作ったの、「はたらくくるま」を作曲した人らしいですね。作曲者不明だったのが去年判明してました。
さて、原因ですが「虫」とついていますが寄生虫とかそういったものではなく、昔の日本では原因不明のものや病気には体内に「虫」がいて悪さをすると考えられていた名残です。
じゃぁ、何なのかとなると「神経性素因」「環境」「栄養の不適切摂取」などが考えられています。
少しばかり予測になりますが、乳幼児の精神と身体の急速な発達時に生じるアンバランスから起ってくる神経症だと考えられます。
・行動したいが身体が思うように動かない。
・何か欲しいのにそれを伝えられない。
・新しい刺激に大脳の発達がついてこないための情緒不安定
といった不満やもどかしさが精神の興奮状態として出てくるといった感じですね。
治療としては「小児はり」「小児鍼(しょうにしん)」となります。
オステオパシーという頭を刺激してやる方法もありますが、まずはコレ。
ただ、大人と違い、実際に先端の尖った鍼を刺すのではなく、当院ではローラー鍼というものを使用します。

これを皮膚上でコロコロすることにより刺激を与えることをメインとします。
あとは牛骨で作られた接触鍼と呼ばれるもの。これも刺さない鍼ですね。
症状が余程ひどい場合は鍼を用いることもありますが…まれですね。
数回通って頂くだけで大分ましになります。
ちなみにこのローラー鍼、美容系にも用いられていたりします。
手軽ですしね。顔をコロコロするだけで良い刺激になります。
シワがなくなるかどうかはちょっと言いかねますが…。
それでは良い週末を。