京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

当院へ来院され、治療後に私が行うこととして、「姿勢を正しく」する指導をよくよくさせて頂いております。
そも何故正しい姿勢が必要なのか、というと当院へ通う理由となるような「痛みや疾患が出てくるから」…と言うしかないのですが(笑)

背中が丸まる、肩が前に出る。という姿勢によって何が引き起こされるのか。

背中が丸まると背中の皮膚が引っ張られる状態が作られます。同時にその下にある皮下組織、筋肉もそれに対抗するように力が入ります。対抗する力が入らなかったとしても常に筋肉が引っ張られている状態が作られてしまいます。
こうなると筋肉と筋肉、あるいは皮膚との間にある「毛細血管」が圧迫され血の巡りが悪くなります。

そんな程度で?と思うかもしれませんが、これを読んでいる方試してみましょう。
脱力した爪は赤くなっているかと思います。基本的にヒトの皮膚の赤は全て血液の赤です。
その指先に対してほんの僅か、圧をかけていただくと簡単に白くなります。これは爪床の毛細血管が圧迫され血が追い出されてしまった状態です。舌の写真の左側の爪床を見て頂ければ分かるかと思います。

こんな感じで軽い力でも毛細血管の血流は阻害されてしまいます。
数gの圧力でこうですから首回りに肩の重さがかかると思うと簡単に血流は止められてしまいます。
そうなると背中から首の筋肉に血液が巡らない→
  酸素・栄養が足りない→
    緊張・痛み→さらに緊張、肩こりの原因となります。
悪循環の完成ですね。
そうならないためにも背中が丸い状態は避けたいところなのです。

また、猫背は内臓も圧迫してきてしまいます。
肺に対しては大きく膨らむことに対して逆の力になりますし、胃や腸に対しても無駄な圧力を加えてしまいます。
肺が膨らまないと呼吸・換気が十分できずに酸素が足りず・二酸化炭素が増えるという状態。
さらに背中が丸まった状態から前を向こうとすると、首は常に上へ向こうという力がかかり後頚部・後頭部への負荷となります。

何一ついいことが無いですね…。

というわけで姿勢を綺麗にすることは身体に対して負荷を和らげることができ、痛みやしんどさの改善につながります。
何より綺麗な姿勢は見ていて気持ちが良いものですし、自分の姿がキレイに見えると自信にもなります。

ただし、当院での治療だけでは難しいところもありますので、意識することが大事です。
この意識するのが一番難しいんですけどね。常日頃から「見られている」という気持ちを持ちましょう。

それでは良い一日を。