よく聞く病名シリーズとでも題しましょうか。
腰痛、椎間板ヘルニアと共に坐骨神経痛が~と仰られる方は比較的多いです。
その坐骨神経痛なのですが、筋肉の走行が分かっていればそこまで難しい症例でもないです。
ただ、その痛みの出てる部分、本当にヘルニアから?というのが非常に多いです。
以下ちょっと専門的な部分を。
坐骨神経と呼ばれる神経は背骨の中でも4・5番目の腰の骨の下から出るL4/L5腰神経と呼ばれる神経と仙骨から出るS1/S2/S3仙骨神経と呼ばれる神経から構成されます。
そして最も多いヘルニアは腰椎4・5番目のヘルニア。このヘルニアがそこから出てくる神経を圧迫することで痛みや痺れ・脱力感が生じます。
by プロメテウス下肢編より一部抜粋加筆
黒い下矢印が坐骨神経の走行
ただしこの坐骨神経、筋肉と筋肉の隙間から出てくることから筋肉による圧迫での痺れなども好発します。梨状筋症候群と呼ばれるやつですね。
これと混同されていることが多々あるということです。
by プロメテウス下肢編より一部抜粋加筆
梨状筋の下、双子筋とに挟まれる坐骨神経
それを判断するのには打腱器と呼ばれる器具を用います。
慣れれば比較的簡単なのですが、Youtubeとかで見る治療家が使ってる所をあまり見たことが無い…何故?

教員時代、これを試験させたときに落第が沢山出た時は悲しかった。
ともかく原因がどちらにあるのかによって治療方法は変わってきます。
ヘルニアを持っていたとしてもヘルニアが原因でないパターンは筋肉をゆるめるだけでも改善してきます。
坐骨神経痛でお困りの方は一度ご相談いただければ適切に治療させていただきます。
どこの筋肉が原因か、また日常生活でどこに気を付ければよいのか。
まずは知るところから始めていきましょう。
それでは良い一日を。