先日の玉入れの際に私よりちょっと年上のおじさん方の話を聞いていると、力仕事している方々はやはり肘から手首にかけてのどこかに痛みがあるという方が多いです。
明確な受傷機序の無い四肢の痛みは基本的にはオーバーユースと呼ばれる「使いすぎ症候群」にあたる場合が多いです。
よくこれを「慢性の痛み」とされる方が多いのですが、『炎症』が出た時点で急性外傷です。
接骨院での保険が適応される疾患となります。
仕事中のケガと見なされれば労災の適応ですね。
何度も使っていることにより摩擦、酸素不足等々の理由により筋肉の線維が微細に損傷を生じます。これは目には「見えない傷」となり炎症を生じます。
また、筋肉は「肉」のまま骨に付着するのではなく、「腱」という組織に変化してから骨に付着します。この腱も同じように摩擦などで傷ができると炎症を生じます。
下の画像は前腕の筋肉・腱の一部分です。特に親指の付け根の所で腱鞘炎を生じやすかったりします。
by プロメテウスから抜粋一部加工
この「炎症」が厄介なんですよね。
治るために生じているはずなのに、治るのを邪魔してくるので。
特に「手首を返す動作」に伴い色々な不調が出てくることが多いです。
それは腱鞘炎であったり前腕の筋肉の炎症であったり…。
力仕事で手首を使わないなんてことはないですからね。
そうなると炎症を抑えなければなりませんが、一番の薬は「安静」となります。
仕事されている方には無理ですね(苦笑
ですのでそういった場合は接骨院等に通っていただくのが一番かと思います。
初期にはアイシング、さらには電療を行ったり、徒手的に前腕の筋のバランスを整えアライメントを調整したりして少しでも負担を減らしてやる必要があります。
当院では最新の機器を用いての電療を行い、昔ながらの「ほねつぎ」の技による治療を行います。
それでは良い一日を。