京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

交通事故の難しい話

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最近毎朝寒い寒いと思いながら上着を足すの忘れてバイク通勤しています。
24℃とかです。真夏に比べて10℃も下がったのか…。

そして先日、通勤途中に2回も事故後現場に遭遇しましたが、事故の外傷というものは長引きます。
きちんと治さないといけませんが、不定愁訴(よく分からない痛みやしんどさ)ということで後に残る場合もしばしば。

そんな事故後の治療について、当院では自賠責保険での治療を行っております。
ただ、そのシステムがよく分からんという方も居られますのでその解説を少々。
事故後、どうやって接骨院へ通えばよい?という点については

1.まず事故したことを「ご自身の」「自賠責or任意保険会社」に連絡を入れてください。
2.その後、整形外科で一度診察を受けていただき、診断書を貰った後、「どこどこの接骨院に通いたい」という旨を先ほどの「ご自身の保険会社」に連絡してください。
3.そうすると保険会社から接骨院に連絡がいきますので、あとは通院するだけとなります。

ここから先はもっと詳しく知りたい方が読む分です。
別に良いという方はここで閉じて頂いてOK。
灰色の小さい文字は補足なので読まなくてもOK。

まず日本国では自動車あるいは原動機付自転車を購入した場合、「自賠責保険」と呼ばれる保険への加入が強制となっています。

 これは(国民皆保険制度の)健康保険とは別のシステムであり、逆に言うと健康保険は基本的に交通事故に対して優先されません。それへの救済措置だと思ってください。交通事故で健康保険を適応する場合は保険会社へ連絡し「第三者行為」という証明を行う必要があります。

この自賠責保険は「車両」にかける保険ですが、適応されるのは「人」になります。
運転していたあるいは同乗していたのがかけた本人でなくても適応されます。
ただし「車両」が全損したところで保証はされません。そういうのは「任意保険」というまた別の保険に加入する必要があります。

※ただしこれが通勤途中などの「労働災害」であった場合、「労働災害保険」が優先されます。ご注意ください。優先度としては 労災>自賠責>健康保険 だと思ってください。

さて、事故したときにややこしいのは「誰の」「どの保険を」利用するかなんですね。
ここで出てくる登場人物は「被害者」「加害者」「被害者側の保険会社」「加害者側の保険会社」「接骨院」の5人です。さらに保険会社については「自賠責保険の保険会社」「任意保険の保険会社」と2社あります。合計7人(社)が関わることになります。
が、一般的に患者様(被害者)が関わるのは「接骨院」と「自身の保険会社」の2つです。基本的に全部保険会社に任せましょうね。

基本的には「加害者」の「保険」を用いるのが一般的です。
ただ、「加害者の保険会社」に直接請求しようとしても「被害者」が加入しているわけではない為、また過失割合云々を理由として支払いが滞る場合があります。なので一度「被害者の保険会社」に治療費の支払いをお願いするのが一般的かと思います。

よく心配されるのが、「自身の保険会社を利用すると保険等級が下がらないか?」ということなのですが、通常、被害者の任意保険会社が加害者の自賠or任意保険会社に請求するので過失割合が0の場合、保険等級が下がることはありません。

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図にするとこんな感じ。普通、患者様が知るのは左上の3人(社)だけで良いかと思いますが、治療費が高額になり自賠責保険の限度額、120万円を超えると右側、加害者の任意保険に請求がいきます。
ただ、過失割合が少しでもあった場合車両保険を使うとなった場合、等級が下がったりするので難儀な事案になります。

ここまで説明しておいて何ですが、ややこしいことを避けたい場合は任意保険で弁護士特約入っておいた方が良いです。稀に自賠責保険の限度額を超えた場合、接骨院に治療費支払わないとかいう保険会社様もなくはないので…。その場合は患者様に全額お支払いいただいた後、患者様から保険会社への請求を行っていただく必要があります。
最近では自賠責切れたまま走って事故ってお金払えないという事案も無くは無いですし、任意保険に入っておけば、とりあえずの治療費は支払われるかと思いますので安心です。

まぁ、常に安全運転を心がけましょうというお話。
そんな私も過去に事故は沢山してる(大半は自損)
それでは良い一日を。