京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

スポーツ固有のケガ(サッカー①)

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もう秋ですね。
朝夕はバイクで走ると普通に寒いです。
この気候がしばらく続くことを祈ります。

久しぶりにスポーツ外傷シリーズ。
今回はサッカー、ですので太腿あるいは下腿部のケガですね。
ただ、サッカー部ともなると大腿部が常人と比べると倍ぐらいの太さになります。
そんな太さの筋肉が損傷するとなると…どれだけの力が加わっているのか…、
なのでサッカーと書きましたが今回は筋肉の損傷について解説していこうかと思います。

どこの肉ばなれが多いのか?→大腿四頭筋 ハムストリングス 下腿三頭筋

それぞれの筋肉の位置としては
大腿四頭筋:ふとももの前、蹴る瞬間に力がかかる部位。
ハムストリングス:大腿二頭筋、半腱様筋・半膜様筋といった、ふとももの裏の筋肉群。ダッシュの瞬間、あるいは蹴る瞬間に引き延ばされる部位。
下腿三頭筋:スネの裏、アキレス腱に連なる筋。ダッシュや着地の瞬間に負荷がかかる。

部位としては以上ですが、筋損傷としては同じような形で起こります。
さて、その肉離れや筋損傷とは何が起こっているのか。

筋肉とは細い線維が束になっているものです。
鶏の手羽先なんか分かりやすいかと。骨と骨を繋ぐように筋肉の線維が走っています。
これが ちぎれる というのが肉ばなれだと思っていただければ。

少し筋の損傷程度の分類を
Ⅰ度損傷:微細損傷。顕微鏡的損傷とも。違和感や痛みはあるが、可動範囲にあまり影響はない。
Ⅱ度損傷:部分断裂。25~75%程度の断裂だという文献もあり。内出血が見られ、動く際に明らかに不具合が出る。
Ⅲ度損傷:完全断裂。痛みにより動かすことができない。明らかな内出血、また外から触れて皮膚の凹みが感じられる。

このⅡ度~Ⅲ度というのが一般的に言う肉ばなれだと思っていただければ。

それぞれの対処と治癒までの時間については以下。
ただしあくまで目安です。自己判断は怪我や治るまでの期間が長くなる元です。怪我をした場合は必ず国家資格を持った専門家の判断を仰いでください

Ⅰ度損傷:安静、アイシングで改善していく。炎症後に適度なストレッチやマッサージが有効。5日~14日
Ⅱ・Ⅲ度損傷:アイシング、安静の他に固定が必要。固定も血腫が引くまでは必要。その後のリハビリとしてストレッチや筋トレーニングが必要となる。Ⅱ度で1ヵ月、Ⅲ度では2~3か月程度は治癒までの見込みを考えなくてはならない。

今回はサッカーというより肉離れの記事となりました。
これから運動会で張り切る父兄が多いかと思いますが、十分に注意していただきたいところです。
私も高校時代、弓道部でロクに走っていなかったのに徒競走で本気出したら肉離れになってリレー出れなかったクチです。恥ずかしかった。

それでは良い一日を。