京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

タグ: 東洋医学

  • 汗と東洋医学

    汗と東洋医学

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    なんか気温が下がったり上がったりで本当に大変な感じが凄い。

    そして、その体温調節に非常に大切になるのが汗。
    ヒートテックなんか着てると気付かぬうちの腋汗なんかも気になる方も多いと思います。
    基本的に汗には体温調節、肌の湿度保持、異物からの防御なんかの働きがあるものなので全く出ていないと体温は上がる、肌はカサカサで感染症に…なんてのも考えられるわけです。

    五行的には汗は心の液と言われます(火の気ですね)。身体の陽の気が津液という水分を蒸化、体表から出るものが汗となります。なので出ないと陽気不足となります。元気が足りない!

    (ちなみに木気→涙(るい)、土気→涎(よだれ)、金気→(てい、なみだ)、水気→唾(つば)。
    涙は感激、喜びの涕、涕は悲しみの涕。涎は口腔を潤す液体、唾は腎気を潤す液体。)

    さて、東洋医学ではちょっと聞き慣れない汗の名称があったりします。
    盗汗(とうかん)自汗(じかん)というもの。

    まず自汗とは「日頃から汗をかきやすい、何もしなくても汗がでやすい状態」を言います。
    東洋医学では体表に「衛気(えき)」という気が巡っており、それが外邪を近づけないという作用があるとされています。また腠理(そうり)の開閉(毛穴の開閉)という、汗のコントロールを行ってくれています。
    ただ、これは気が足りないと、表面を覆う衛気もなくなってしまい、汗のコントロールも出来なくなくなり、自汗という状態を引き起こします。気虚ですね。

    さらに盗汗。これはシンプルに言うと多めの寝汗です。
    前提として「気」は陽の、「体内の水分(津液)」は陰の性質を持っているのですが、この陰陽のバランスが崩れ、寝ている間に相対的に陽の気が強くなってしまった場合に、無駄に水分を浪費して熱を下げようとしてしまう状態です。こうなると朝から倦怠感が出たりしますが、更年期障害などでも生じます。言葉としては「陰虚火旺(いんきょかおう)」という状態ですね。ただ、基盤に腎虚(陰虚)があり、熱(陽 )が強くなってしまうことが多いです。

    これらは鍼灸の学生でも初めの方につまづく言葉ではないでしょうか。
    治療にはそれぞれ気虚、あるいは腎虚に対するような治療を行う事が多いです。
    汗っかき、あるいは寝汗でお困りの方は一度鍼灸を試してみるのも良いかと思います。

    それでは良い一日を。

  • 歯痛と鍼灸

    歯痛と鍼灸

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    昨年、歯が欠けたことで歯科医に通うこととなり、次いで数本虫歯が見つかり地道に1本ずつ治して頂いている状態なのですが、その中の一本が中々深いところまでいっていたようで…

    「虫歯は取ったけど、少し様子見で。痛むようなら神経抜かないといけないね」

    という状態です。
    神経を抜くとその歯への新陳代謝がストップしてしまい、将来的に脆くなるので歯科医師的にも神経は取りたくないというのが普通です。私も抜きたくはない。

    ただ、炎症による痛みを抑えるだけであれば鍼灸の出番です。
    これが虫歯由来とかだと一時しのぎにしかならないのですが、鍼灸において鍼麻酔という分野がちゃんとあるんですよ。

    1950年代には中国で針麻酔という分野が確立しており、手術で用いられるぐらいメジャーなものだったようです。
    私の手持ちの本に「針刺麻酔(中国人民出版社,1972)」という本があるのですが、そこでは脳手術でも用いられていたとかいう話もあります。
    …流石に現代ではちょっと…という話ではあります(笑)

    ことあるごとに「毛主席の~」とか「劉少奇のたぐいのペテン師」「プロレタリア文化大革命このかた、ハリ麻酔は急速に発展した。」とか書いてあり、文革真っ只中の本なので思想とか時代背景とか知れて面白い本ではあるのですがね。こう書くとちょっと信憑性薄いなこの本…。

    さて、現代鍼灸で実際にはどうするのか。
    経絡的には大腸経と呼ばれる経絡を用います。
    気の流れツボの配置というものは面白いもので、手の親指辺りを通過する流れが歯に繋がっているというもの。
    上の歯だと胃経、足の外側を通るような経絡を用いると良いとされていたりもしますが、書籍によっては逆のものもあるので気を付けないといけないところ。
    古代鍼灸の本、”霊枢(れいすう)”では「冷水を飲んで痛まないものは胃経、痛むものは大腸経を取れ」なんてのも書かれています。

    ツボの名前としては下関(げかん)、四白(しはく)といった顎の周りのツボ。
    あるいは手の合谷、三間(さんかん)といったツボに鍼を刺して通電することで痛みを抑えます。

    食いしばりで歯が痛い…というような場合は一度ご相談頂いても良いかと思います。
    ただし、虫歯の場合はまず歯科を受診しましょうね。

    それでは良い一日を。

  • 生姜は身体を冷やすのか

    生姜は身体を冷やすのか

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    身体を温めるのに生姜を食べると良い

    というのは昔から言われている事なのですが、実は生姜も扱い方によっては熱を散らす方向に作用してしまうことがあるので注意が必要です。

    生姜は東洋医学的に辛温解表薬(しんおん・げひょう・やく)という括りになり、辛みで温める→発汗を促す→熱を散らす。というような機序を目的に摂られることが多いです。どちらかというと表面を温める作用が強いわけです。
    麻黄湯や葛根湯と同じ作用ですね。

    しかしこれは生(なま)の生姜の効用であったりします。

    実は生姜には「乾姜(かんきょう)」という蒸してから乾燥させて用いるような扱い方があります。こうなると温裏薬という身体を芯から温める生薬に変わります。冷え性改善のためにはどちらかというとこちらを用いる方が良いとされています。

    昔、紅茶に生姜、というような組み合わせも流行りましたが、摂りすぎると汗をかき、逆に身体を冷やすことにもなりかねないので注意が必要です。

    ただ、乾姜はスーパーで手軽に手に入るものでもないので…同じ効果のあるものとしては桂枝、つまりはシナモンなんかを入れる方が良いかもしれませんね。
    桂枝も発汗の作用はありますが、どちらかというと解肌(げき)という気の流れを調える作用が強くて…と、ここまでいくとちょっと専門的すぎるのと生姜から外れるので割愛。

    寒い日が続きます。今日明日にかけて大寒波だそうです。外出したくないですわ。
    それでは良い一日を。

  • 防寒と東洋医学

    防寒と東洋医学

    先日、院内の足元が冷えて…と書いていたのですが、物理的に対策するのに窓にプチプチ貼りました。
    思った以上に効果が出て満足しています。

    ただ、1.2m幅の40m巻の三層厚という、高さ1.2m、直径40cmの円柱状に巻かれたプチプチが届いたのですが、配送時、一時行方不明になったらしく運送屋さんから時間指定に間に合わないという電話。
    こんなでかいもんどうやったら行方不明になるんや?とちょっと笑ってしまいました。午後には届きました。

    さて、冷えの対策として東洋医学的にどうすれば良いか。
    これについては万人の答えとなる様な一つの解は無いです。
    手足が冷える、全身が冷える、関節が痛むなど様々な冷え方があり、それに応じた考え方が必要だからです。

    また、『冷えるから温める』…というよりも『冷えない身体を作る』、という考え方も大事です。

    東洋医学において、防寒は寒邪を侵入させないことと、体内で冷えを生まないことの二点が大事です。

    まず外因としての「寒」。寒邪(かんじゃ)と呼ばれるもの。
    東洋医学では寒邪は収縮・停滞をもたらし、気血の流れを阻害すると考えます。
    特に首・腰・腹部・足首は「寒の入口」とされるので、ここを守ってやる必要があります。
    首にある「風門(ふうもん)」なんかその名の通り、風邪の入り口となりますし。

    あと、見落とされがちなのが内因性(内側からくる)冷えです。
    東洋医学的には「陽虚」「気虚」「血虚」という、熱を生み出す力そのものが弱っている状態が多いです。
    こうした体質だと、いくら外から温めても根本的な改善にはなりません。
    原因として冷たい飲食、過労、睡眠不足は、体内の陽気を消耗させ、慢性的な冷えを作り出します。

    それらを踏まえて重要なのは、「温めること」よりも巡らせること

    手足が冷える人ほど、実は体の中心に熱がこもっていることも多いです。
    この場合はいくら温めても流れが滞っているので温まらず、また逆にのぼせてしまうことも。

    漢方的には
    ・下半身が冷え、夜間頻尿などがある場合。 →八味地黄丸(はちみじおうがん)
    ・手足が冷え、末端が冷えてしもやけが痛いという場合。 →当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
    ・冷え、貧血、むくみ。 →当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
    ・予防、食養。 →桂皮・生姜を含む処方全般

    といったところでしょうか。
    当帰四逆加呉茱萸生姜湯なんて読めません。ツムラの38番だそうです。

    体質改善を目的なら一度鍼灸の体験をお勧めします。身体の中から改善していきましょう。
    それでは良い一日を。

  • 肥満と鍼灸

    肥満と鍼灸

    クリスマスです。残念でもないですがホワイトクリスマスにはなりませんでした。雨です。
    日本ではどう頑張っても七面鳥は流行りませんでした。代わりにケンタッキー。
    同級生が昔バイトしていましたが、クリスマスは地獄だと言っていました。

    鶏もも自体は低カロリー高タンパクですが揚げちゃったらカロリーの爆弾です。

    なので前回、栄養学をちょろっとやったので、その続きがてら。
    さて、そんな高カロリーな食品を沢山食べれば近づくのは肥満。

    肥満とは:摂取カロリーと消費カロリーの不均衡の結果、脂肪組織が標準より増加した状態。

    というのが一応の考え方ですね。
    過食・運動不足なんてのも考え方としてはありますが、まずは摂取カロリーの問題が殆どです。
    ただし、ステロイドや内分泌障害なんかでも起こるのでそこは要注意。

    で、鍼灸で痩せるのか、と問われればイエスともノーとも。
    基本は減食と運動です。ただし、全身の代謝を促進するという目的での鍼灸の方法があります。
    以前にも少し書きましたが、多くは【脾】の働きが低下していることが多いので、これをどうにかしてやろうというのが一番です。
    食事療法についてはまた今度。

    東洋医学における「脾」の働きとは何か。
    飲食物を運び、その西洋物質を抽出して全身に運搬する働き、また津液という液体も運ぶ。
    という働きとなります。

    すなわち、脾が働かないと栄養が全身に行き渡らず滞り、腹部膨満、また小腸で下手に詰まると胃で滞り、消化不良、食欲不振など生じます。
    また、津液が運ばれないと浮腫、むくみ、下痢などの原因にもなります。

    ストレスによるドカ食いや先日やった暴飲暴食はまたちょっと違った証になりますが、また別の記事で。

    で、脾を整えるような基本取穴としては
    足三里、中脘、天枢、三陰交、豊隆
    といったツボ(図略)になります。
    あとは満腹感を促すという点で耳つぼも良いですね。
    0’ポイントとか飢点とか言われているツボ、あとは胃点、内分泌と呼ばれているツボに金属粒を貼るやり方を当院では行います。

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    飢点と渇点の間に0’ポイントがありますが、大体似たようなところになります。浅側頭動静脈付近。

    耳つぼだけでは痩せるのは難しいかと…。
    それでは良い一日を。