京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

タグ: 鍼灸

  • 歯痛と鍼灸

    歯痛と鍼灸

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    昨年、歯が欠けたことで歯科医に通うこととなり、次いで数本虫歯が見つかり地道に1本ずつ治して頂いている状態なのですが、その中の一本が中々深いところまでいっていたようで…

    「虫歯は取ったけど、少し様子見で。痛むようなら神経抜かないといけないね」

    という状態です。
    神経を抜くとその歯への新陳代謝がストップしてしまい、将来的に脆くなるので歯科医師的にも神経は取りたくないというのが普通です。私も抜きたくはない。

    ただ、炎症による痛みを抑えるだけであれば鍼灸の出番です。
    これが虫歯由来とかだと一時しのぎにしかならないのですが、鍼灸において鍼麻酔という分野がちゃんとあるんですよ。

    1950年代には中国で針麻酔という分野が確立しており、手術で用いられるぐらいメジャーなものだったようです。
    私の手持ちの本に「針刺麻酔(中国人民出版社,1972)」という本があるのですが、そこでは脳手術でも用いられていたとかいう話もあります。
    …流石に現代ではちょっと…という話ではあります(笑)

    ことあるごとに「毛主席の~」とか「劉少奇のたぐいのペテン師」「プロレタリア文化大革命このかた、ハリ麻酔は急速に発展した。」とか書いてあり、文革真っ只中の本なので思想とか時代背景とか知れて面白い本ではあるのですがね。こう書くとちょっと信憑性薄いなこの本…。

    さて、現代鍼灸で実際にはどうするのか。
    経絡的には大腸経と呼ばれる経絡を用います。
    気の流れツボの配置というものは面白いもので、手の親指辺りを通過する流れが歯に繋がっているというもの。
    下の歯だと胃経、足の外側を通るような経絡を用いると良いとされていたりもします。
    古代鍼灸の本、”霊枢(れいすう)”では「冷水を飲んで痛まないものは胃経、痛むものは大腸経を取れ」なんてのも書かれています。

    ツボの名前としては下関(げかん)、四白(しはく)といった顎の周りのツボ。
    あるいは手の合谷、三間(さんかん)といったツボに鍼を刺して通電することで痛みを抑えます。

    食いしばりで歯が痛い…というような場合は一度ご相談頂いても良いかと思います。
    ただし、虫歯の場合はまず歯科を受診しましょうね。

    それでは良い一日を。

  • 丸くならない腰(腰痛)

    丸くならない腰(腰痛)

    一気に冷え込んできました。昨夜の帰りも2℃でしたし、何なら今日の朝も2℃でした。
    バイクグローブが薄いのか出勤時には指先が冷たい…。

    そしてあんまりありがたがってはいけないのかもしれませんが、冷えもあってか、ここのところ腰痛で来られる方が増えました。
    院としてはありがたいことです。

    しかし、最近感じるのは腰痛持ちの方々は基本的に腰の可動性に何らかの問題があることが多いかなと思うことがあります。
    ヒトの腰は中央に「腰椎」という骨の周囲に筋肉がコルセットのように巻いていることで支えているのですが、どうもこの筋肉が上手く動いていない、あるいはそれによって腰の骨の運動性が阻害されているという方が多いなぁと。

    腰痛持ちの方に試して欲しいのは

    あなたの背中(腰)は綺麗に丸くなりますか?

    という事ですね。
    通常、背中を丸めるという動作をすると綺麗に円を描くのですが、腰痛がある方、あるいは背中が固い方はどこかが真っすぐになっていることが多いです。
    例えばこんな感じ。↓

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    黄色とオレンジのラインで表してみました。右は分かりやすくするのに線を回転させて重ねています。
    前屈角度としては大分違うように見えますが、実は胸の部分の曲がりはそんなに大差ないのですよ。
    ですが、腰の部分が真っすぐで丸くなっていないパターンですね。

    こういったパターンだと、自分では丸くしているつもりでも丸くなっていない方が多いです。

    勿論、腰が痛くて動かせないという方も多いのですが、急性の痛みが引いた後でも上のように丸くならない方が多いんですよね。
    鏡で見て貰えば分かりやすいかと思いますが、丸めた時に自分で背骨の突起が順番に触れるかどうかを試していただければ良いかと思います。

    これは自分で動かし方が分かっていない、あるいは動かしたことが無いという方が多いです。
    ただし、トレーニングすればできるようになるものでもあるので、腰痛持ちの方は少し意識して「腰を丸める、伸ばす」という動作を繰り返してみて頂ければ良いかと思います。

    当院ではそういったトレーニングについても教導いたします。
    自分でやってみて上手くいかない、という方はご相談ください。
    それでは良い一日を。

  • 暴飲暴食と東洋医学

    暴飲暴食と東洋医学

    先日、2年程通っていた研修会を修了し、打ち上げがあったのですが前日より良くなかった胃腸の調子が悪くなり1次会で離脱。
    帰宅してからゆっくりと寝てたら回復してたので睡眠時間も少なかったのかなとは思います。

    年末年始、もしそんな暴飲や暴食の状態が続くと、東洋医学的には「脾胃」に対する負担が大きくなり、失調に繋がります。

    まず食べ過ぎることで生じるのは「宿食(しゅくしょく)」
    食物が脾、胃で処理しきれずに停滞、胃もたれや悪臭便、眠気などに繋がります。
    これを繰り返すと脾胃の「運化」というエネルギーを運ぶ能力が低下し次のステージに移行します。

    それが「痰湿」という状態になります。場合によっては肥満に繋がります。
    胸や腹のつかえ、身体の重怠さを伴いやすいです。
    これに脾の気が足りないと虚証となり寒がり、無力感といった症状が出ます。

    逆に辛いもの、酒などが重なると胃熱となりやすく、口渇、口臭、便秘などが見られて食べた後の不快感が強くなります。

    こうなると実証となり胃の熱を除去してやらないといけません。
    熱を取るツボとして肘の曲池(きょくち)、胃を補助するツボとして内庭(ないてい)、去痰のツボとしてはスネにある豊隆(ほうりゅう)なんかが有名処。

    ただ、ちょっと難しいのが繰り返すと虚証と実証が入り混じる虚実挟雑(きょじつきょうざつ)となってしまう所です。
    食積の状態で実なのに、続くと脾気虚や胃陰虚って虚となる。さらに痰湿という状態は実証で…と、訳が分からなくなります。
    肥満の方は結構虚実両方あるので難しいです。

    刺激ばっかりではなく、消化の良いものを食べましょうね。
    それでは良い一日を。

  • 虚と実

    虚と実

    今朝は4℃だったのに防寒用のレインスーツ着るの忘れて腿の冷たさを感じながら出勤。
    途中で肩攣ったので冷えというものと攣るというのの関連を想起させられました。

    東洋医学的に身体を診る際、そこか「実」なのか「虚」なのかを判断する事をよく行います。
    「何」が足りているのか足りていないのか、意味は様々あるのですが一番わかりやすいのは「気」でしょうか。
    気には「正気」と「邪気」があり、正気が弱い場合は「虚」となりがちですし、邪気が強い場合は「実」となりやすいです。
    このとき正気の「実」や邪気の「虚」はあまり考えません。
    正気が満ちていれば邪に侵されず健康のはずですし、邪が少なければ、これも健康であるはずだからです。また他にも「血」の虚実があったりします。

    で、これを知ることで何が分かるのか?という話なのですが、自身の体質が虚証体質なのか、実証体質なのかが分かると日頃の気を付けるべきことが見えてくるという話です。

    ○虚証体質の方の特徴と対策について

    ・特徴
    冷えやすい、疲れやすい、胃腸が弱い、刺激に敏感、回復が遅い等

    こういった方は強い刺激は厳禁です。
    よくマッサージなどで強く揉まれたりすると逆に疲れが出てくるパターンですね。軽く撫でてあげるだけでも気が楽になりやすいです。
    基本的には「陽」の気が足りてないのでそれを補う事をメインとします。
    また食べるものも多く食べれないので少量で高栄養のものを。
    あとは睡眠をしっかりとりましょう。

    対策のお灸としては気虚なのか血虚なのか等で変わりますが、まず間違いないのが「三陰交」および「足三里」ですね。お腹の調子が悪いという方には「中脘」「関元」というツボも良いです。
    ※ここで紹介するツボの位置はなるべく簡単に分かりやすくしているので正確性は少し悪くなっています。
    ・三陰交:内くるぶしより指三本分上
    足三里:詳しくはこちら
    ・中脘:おへそと胸骨の一番下の部分を結ぶ線の真ん中。
    ・関元:おへそと恥骨を結ぶ直線の真ん中やや下。

    引用:図説 東洋医学 経穴編 (学研)

    ○実証体質の方の特徴と対策について

    ・特徴
    体力あり、イライラ・ストレス反応出やすい、腫れ・熱・痛みが強く出やすい、消化力は比較的あるが詰まりやすい等

    先ほどの逆になりますが、こういった方は強い刺激を好まれます。
    ただ、気が詰まりやすくイライラなどのストレスなどになりやすくもあります。
    また体力があるため運動もできるのですが、過度にすると熱がこもりやすく寝辛いといったことも。
    消化力があるため多く食べれるのですが、食べ過ぎてムカムカしてくることもしばしば。

    こういった方は呼吸等で身体をリラックスさせてやることが第一です。
    落ち着いた環境を作り、ゆっくりと深呼吸するだけでも気を落ち着かせることができます。

    先ほどとは逆に、お灸はどちらかというと不適です。
    円皮鍼やパイオネックスという鍼にシールを張ったものがあるのですが、これを「合谷」や「曲池」という肘のツボ、あるいは陰陵泉といった膝のツボに貼るのが良いですね。
    ・合谷:手の親指と人差し指の間の肉の中央。特に人差し指側の骨寄り
    ・曲池:肘を曲げた時に出来る外側のシワの端
    ・陰陵泉:先ほどの三陰交からずっと指を骨に沿って撫で上げ、膝付近で骨の隆起に当たるところ。

    ツボの画像を作ろうとGeminiと格闘してましたが言う事聞いてくれない…。
    それでは良い一日を。

    ※気と血の虚実についても書いたけど使う所なかったからここで供養しておく。
    ・気虚
     気とは何かをする際に消費するエネルギーのようなものと考えて頂ければ良いかと思います。つまり気が足りない状態はエネルギーが足りないので、体がだるい疲れやすい、消化吸収力が落ちる、不安、耳鳴などが生じます。
    ・気実
     逆に無駄にエネルギーがありすぎて詰まる状態。あるいは悪い気が多く滞ってしまう状態。この場合は熱がこもり、胸やけがし、気分が落ち着かずイライラする、胸から上が詰まったような状態に。といった感じに。
    ・血虚
     血もエネルギーではあります。こちらは特に栄養に関わる方なのですが、単純に失血が多かったりすると血虚という状態と言います。栄養が足りないので皮膚の張りがなくなり、唇が淡色に、眠りが浅くなり起こりやすくなったりします。
    ・血実
     悪い血が滞った状態。いわゆる瘀血(おけつ)の状態です。筋の引きつりや胸や腹の刺すような痛みなどがみられます。

  • 関節リウマチと鍼灸

    関節リウマチと鍼灸

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    数少ない鍼灸の保険適応となる疾患のうちの一つに「リウマチ」というものがあります。
    昔は細菌の毒素であったりウイルスが原因であると考えられていたようですが、現代では免疫異常が根本にあり、それに喫煙やストレス、感染症などが絡み合い発症するとされています。
    ただ、未だに根本原因は不明とされている疾患になります。

    以前は朝のこわばりがあるとか関節腫脹が幾つ以上あるというような診断基準だったのですが、今は以下のようになっています。

    • 症状がある関節の数
    • リウマトイド因子(RF)または抗CCP抗体の有無
    • CRPまたは赤沈値
    • 症状が続いている期間

    上記を点数化して一定以上の点数となると「リウマチ」と診断が付きます。
    ただ、発症してから早めに治療をした方が良いのもあって以下のような早期リウマチの診断基準なるものもあります。

    • 3関節以上の圧痛又は他動運動痛
    • 2関節以上の腫脹
    • 朝のこわばり
    • リウマトイド結節
    • ESR(赤沈値)20mm/hr以上の高値又はCRP陽性
    • リウマトイド因子陽性

    上記のうち3つ以上を満たす場合にリウマチではないかという疑いとなり、要経過観察となるわけですね。

    さて、そんなリウマチですが、鍼灸治療が効果があるとされるので保険適応疾患となっています。
    急性で痛みの強いものには鍼を、慢性的なものには灸が良いとされています。
    また、円皮鍼、皮内鍼といった皮膚に貼っておくような鍼も効果的とされています。
    特に指の変形疼痛には知熱灸といったお灸が効果的です。

    東洋医学的に考えた際、リウマチというものは無く、「痺症」というものに分類されます。
    これは「詰まって通じない」という意味合いになります。
    要は何らかの原因で経絡気血の運行が悪くなり、動きを出せない、またその部分の変形が生じてしまうというような考え方ですね。
    その後、滞ることによって出てくる証として「痰(たん)・瘀(お)・虚(きょ)」といったものが見られます。

    初期は「風・寒・湿・熱」が関節に侵入し発生。
    慢性化すると「痰湿(たんしつ)・瘀血・気血両虚・腎虚」などが入り組む形となり変形、拘縮、持続痛が出てしまうという考え方をします。

    まぁ、ここまでくると専門家向けで一般の方には何言ってんだという感じになってきましたが、治療としては背中の背部兪穴といわれる経穴を多用します。
    特に骨筋に関わるとしてやはり肝経、脾経の経穴を用いたいところ。

    じゃぁ、家庭で何が出来るか…となると毎度の如く「お灸」をしましょう。
    特に慢性化したものですね。
    動かしにくい、変形したような関節部分に直接せんねん灸などの台座灸を用いるのが良いですね。

    ただし、関節が赤く腫れ、熱感を持って痛みが出ている時は炎症が出ているために温めるのが厳禁の場合もあるので、そこは専門家に一度相談していただいた方が良いです。
    生兵法は大怪我の基とも言います。自己判断では悪化させることもありますのでご注意ください。

    それでは良い一日を。