お盆休みにつきましては16日の送り火の日のみ休業とさせていただきます。
13~15日については通常通りの時間にて開院しております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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スポーツ固有のケガ(柔道)
柔道整復師という国家資格の知名度の低さは資格者全員が思っているところではあると思います。
接骨院・整骨院の先生と言えばまだ聞こえは良く、「あぁ」と思ってもらえるんですが、その前に「柔道整復師です。」と言っても「??」となることは多々あります。
元々この資格はその名の通り柔道から派生した資格ではあります。
柔道の技は「殺法」として戦場で人を殺す技
ただ、怪我を治す技として「活法」という技術も発展したそうです。
その活かす方を昔の先人たちがえんやこらした結果、国家資格として確立させたそうです。
えんやこらの部分は表向きの部分と裏向きの部分様々が入り混じっているので割愛。明治維新とかあの辺の時代。
そんなわけで柔道整復師となるには「柔道の素養」というものが求められます。
ですので基本的には柔道整復師の国家資格持ちは柔道の経験者だと思っていただければ結構です。でも噂では柔道ない学校とかあるらしい…。
私も例によって柔道の経験者…一応ながら初段は取得して黒帯です。
黒帯買ってないから白ですけど。
そして柔道とは元々殺す技、さらに現代でもコンタクトスポーツですので怪我も多発します。
なので固有のケガ…といってもなんでもありです。
捻挫とか打撲とかは置いといて、比較的重症例を挙げていきましょう。肩関節・肩鎖関節の脱臼
投げられた際に受け身を失敗し肩から落下、あるいは手を着いてしまって肩を捻って受傷などで発生します。
肩関節とは「肩甲骨・鎖骨・上腕骨」という3つの骨から成り立ちますが、この「肩甲骨と上腕骨」の繋がりが外れる、あるいは「鎖骨・肩甲骨」の繋がりが外れる状態です。
鎖骨が外れれば鎖骨が上に突出して見えることが多く、
上腕骨が外れれば肩が挙げられない、肩幅が狭くなるといった見た目になります。
ただ、一般には骨折との区別が難しいため、肩部で「形がおかしい」となったら直ぐに接骨院か病院へ行く、あるいは救急車を呼ぶのが手っ取り早いです。
どちらも元の位置に戻す、「整復」するのは難しくありません。
が、その後にきちんと固定して再度外れないようにしておかなければ、鎖骨は見た目が出っ張った状態が残ってしまいますし、上腕骨はそれこそ「癖に」なります。
特に鎖骨は靭帯が断裂してしまっていると手術となることが多いです。
きちんと固定ができていれば2~4週間で壊れた組織(関節包)が結合し、あとはリハビリする位になります。
受傷後1週間以内に試合に出たい…となるとちょっと「癖になる」のを覚悟しながら出ることになります。テーピングや包帯でガチガチに固めることになるとは思いますしパフォーマンス充分に発揮できないでしょうからおすすめしません。鎖骨の骨折
これも投げられた際に受け身を失敗し肩から落下、あるいは手を着いてしまって肩を捻って受傷などで発生します。
これも鎖骨の脱臼と同じように固定が難しい症例となります。
くっつくのはくっつくんですけどね。
変形してくっつく場合もあるので、手術の適応かどうかの判断が必要になります。
1週間である程度くっつきます。動かすと再度折れるのでまだまだ動かしては駄目ですが。
3~4週間しっかり固定できていればくっついてくれます。
そういう意味では脱臼よりも元通りになりやすいという部分はあるでしょうか。
しっかり固定できてないとくっつかない「偽関節」となってしまうのでおとなしくしときましょうね。前腕骨の骨折
これも投げられた際に手を衝いてしまった際に発生します。
特に成長期の子どもに多いですね。
まだ骨が弱いところに投げられた際の全体重がかかると「橈骨(とうこつ)」という前腕の骨が手首付近で折れます。
これもくっつきます。なんなら先述の鎖骨とかよりも楽にくっつきます。
ただHunter×Hunterのように「折れたところが丈夫になる」というのは…無いですね。
サトツさんがあたかも本当にあるように喋ってるんで信じている人は多そうですが…。

by Hunter×Hunter 34話,35話
自信満々に語るサトツさんですがそんなことはない骨折後は肘から手首まで固定します。(最近では肘を含めない事も多いですが、患者様次第ですね。)
まだ小さな子どもだと動き回るんでしっかりギプスで固定しときたいとこではあります。
4~5週間という所でしょうか。
ただ固定が甘いと子どもは自分でスポッと抜きますからね…油断なりません笑
くっついた後はリハビリ…なんですが、手って普通に日常で使うのでそこまで大仰なリハビリを必要とはしなかったりします。ただ動かして痛みがあったりする場合には必要ですが。他にも柔道のケガは色々ありますがとりあえず代表的な骨折・脱臼を。
当院では骨折脱臼後のリハビリ(後療)もやっていますので、もし心配されているようでしたらご相談いただければと思います。
それでは良い一日を。 -

靴の踵
アクセス履歴を見ているとポーランドとイギリスとフランスからの閲覧が…
最近だとサイト翻訳が優秀なのでコラム読んでもらった可能性がゼロではないですが…来院いただけるならせめて英語にして…仏語とかポーランド語とか無理です。
そしてイギリスとかで私らの仕事と関わりあるところと言えば…靴でしょうか…?
紳士の国ですが「王様の仕立て屋」でもある通りヨーロッパでは革靴文化の本場です。
by王様の仕立て屋 ~サルト・フィニート~
スーツを知ろうと思ったらこの漫画は外せません。全部でシリーズ70巻ぐらいありますが…
けど日本の革靴文化…というか日本で革靴ってどう頑張っても水虫との戦いですよ。
ドイツではフレスレーガー(足病医)というフットケア専門のドクターが居られますが、日本ではあまり浸透してませんし。
ところで皆さんはちゃんと靴、履いてますか?
踵の部分を履き潰したりしていませんか?
HPでは宣伝していませんが、私はフットケアやペディキュアテクニシャンの資格も取得しています。
そんなわけで歩いていて足が痛い、膝が痛い等があるときに必ず見るべきなのが『靴』
よく踵の部分が傾いてすり減っているとかは他の整骨院さんなんかでも見ておられますし、私も見るのですが、『履き口』なんかを見てもらえると面白いですね。
要は足が入るところですね。
靴を履いている方は一度脱いで『履き口』の形を見てみてください。
きれいな楕円形をしていますか?
特に「ヒールカウンター」と呼ばれる踵の部分から靴の舌と呼ばれる「タン」の部分。
というわけでフリー素材から拾ってきましたがひょっとするとAI画像かもしれないのでそこはご容赦。
ただこの履き口を見てもらうと…
左の靴の履き口が大きく内側に広がっています。
また右の靴は逆に内側が凹んでいるような形です。
これが何を示すかというと…
おそらく左足は回内足と呼ばれる状態で、歩行時に大きく捻じるような踵の動きをしているはずです。
右足はそこまで捻じれてはいないように思いますが、内側全体ではなく舟状骨の辺りで膨れているため偏平足気味のところがあるかもしれません。
といった形で履き口からその人の癖のようなものを見つけることが出来たりします。
特に革靴なんかは著明に出てくるので面白いですね。
最近は靴の裏が減りにくい靴もあるのでこういった部分を見るのも大事だったりします。
そういった患者様には足のアライメント調整や足底板の処方を行ったりします。
変な癖を治すことで膝、股関節の痛みは結構簡単に変化しますので。
何より歩くことは大切ですからね。
それでは良い週末を。 -

スポーツ固有のケガ(弓道②)

昨日に引き続き弓道での怪我。
トップ画像は弓道家の中では有名な「弓道士魂」という三十三間堂通し矢のお話。
逆に言うと弓道関係者以外でコレ知ってる人は少ないんじゃない?っていうやつです。
弓道というより武士の話なので興味のある方はどうぞ。原作はプレミアついてたりしますがコンビニコミックなどでたまにリメイクされてるので。
昨日のは比較的軽い怪我の内容だったんですが、今回は治りにくいやつと人によっては治らないやつを。上腕三頭筋の肉離れ
強い弓を引いてるときに起こりがちです。
一般的に成人男性が引く弓としては18kgぐらいと云われますが、嘘だろこんなもん引けるか。
…ではなくて、弓の強さというのはkgで表されますが、これは弓自体のWeightではなく、横へ引き延ばしたときの重さを指します。私が一番ムキムキであった現役高校生の時で14~15kgがちょうど良いぐらいでした。
ただ筋肉の収縮力と弓の反発力が拮抗するぐらいであれば良いのですが、弓の反発力が勝ってしまうと筋肉が引き千切られます。これが肉離れ。
特に右上腕三頭筋、次いで左上腕三頭筋でしょうか。
中々治りません。完全安静ですね。
引き千切られた部分は内出血を生じた後、線維化、瘢痕(はんこん)化します。
この瘢痕化というのが厄介で元の「筋肉の線維」ではない為、収縮力がありません。
すなわち筋肉が「弱体化」します。
なのでこの瘢痕部分をなるべく小さくするように治していかなければなりません。
肉離れを放置するとこの「瘢痕」部分が大きく残ってしまいます。
するとこの瘢痕部分に負荷がかかりやすくなり…再度肉離れを起こしてしまう…といった悪循環に。
「癖になる」というやつです。
基本的にどの怪我でも「癖になる」というのは完治出来ていないから起こるという事が多いです。
怪我をそのまま放置していたり、痛みがなくなったから治ったと誤解していたり…
病院や接骨院へ通ったらきちんと「完治」するまで通って頂きたいと思うのですよ。肩関節の亜脱臼
私が見たことがある亜脱臼は「会」と呼ばれる弓を引き切った段階で右肩が後方に抜けるといったものでした。
こればっかりは生まれ持ったもの、つまりは「先天性」の肩の形状だったのでどうしようもなく、筋トレでそこへの負荷を下げてやることぐらいでした。
おそらく肩の受け皿の後方部分が小さかったのでしょうね。レントゲンを見ていないのでなんとも言えませんが…。
あるいは関節包と呼ばれる肩を包む袋がぶかぶかであったりする場合、整形外科での手術しか治せません。ぶかぶかの関節包を締めるような手術ですね。
当院でもこういった場合であれば、まず筋トレを指導させていただきますが、それでどうしようもない場合は整形外科さんへの紹介をさせていただいております。
筋トレを行う場合は肩を安定させる筋肉、よく言われる「インナーマッスル」を鍛えることを第一とします。
棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋といった上腕骨の骨頭と呼ばれる部分を肩甲骨に押し付ける役目を持つ筋肉ですね。
ゴムチューブなどでの筋トレが昔ながらではありますが有効です。
ですので、弓を引いていて肩に違和感があればまずは接骨院へ相談してもらうのが一番ですね。こうやって書いてるとやはり弓を引きたくなってきます。
あとは早気とかについて書きたくなってきます。
昔通っていた弓道会…活動が金曜夜なんですよね…診療時間中…残念。
それではよい一日を -

スポーツ固有のケガ(弓道①)
今月いっぱいは取りあえず毎日更新を続けていこうと思っています。
昨日はYahooのトップニュースにスマホ内斜視の記事が出てました。ただ今週は柔整系の記事を書いていくつもりなのと、つい先日斜視について書いたところですので気になる方はこちら
さて、私は地元桃山高校の出身と記載していますが、次いで言うと弓道部所属だったりしました。
ろくに結果残せてないですし個人でメダルを貰ったのは新人戦位のものです。
段位も弐段止まりです。元チームメイトは参段とか四段取ってるっぽいのでいつか参段ぐらいは取りに行きたいとは思っているのですが…。
さて、弓道で怪我というと挙げられるのは以下ぐらいでしょうか。
前腕や右頬への打撲
肩の捻挫
左手拇指の擦過傷
上腕三頭筋の肉離れ
肩の亜脱臼
あんまり激しい動きをするわけではないので大きな怪我というものはないです。
稀に脱臼とかあるらしいですが…私は亜脱臼以上のものは見たことないですね…前腕や右頬への弦による打撲
弓を引き始めて一番最初に遭遇する怪我がこれではないでしょうか。
「離れ」と言って矢を飛ばした際に弦が勢いよく戻っていくわけですが、その時弦の戻りの線上に顔があったり前腕があったりすると思い切り弦が叩きつけられます。そこそこ痛いです。
前腕だと青タンできる事うけあいです。
基本的には「離れ」と手の内(左手の握り方)が下手糞なのできちんと指導してもらいましょう。
対処としては間違いなく「アイシング」です。
叩きつけられた部位での毛細血管の損傷による内出血。
またその周囲の細胞の破壊による炎症。
そこからの腫脹が考えられます。
放っておいても治らなくはないですが、早く治そうと思うと包帯による圧迫固定を推奨します。締め付けては駄目です。やるなら接骨院へ行ってください。
綿の包帯による圧迫固定でそれ以上腫れさせないようにするのと圧迫による血液浸潤液の再吸収を促します。
顔では難しいので基本アイシングと軟膏等による対処となります。
ちなみにこち亀の麗子がやってましたけど女性が胸当てしないで弓引くと胸打撲します。
当時先輩が試しにやってましたが非常に痛そうでした。
byこちら葛飾区亀有公園前派出所
弓の空打ちは矢にかかる筈のエネルギーを全部弓が受けてしまって弓を痛めるので止めましょうね。
肩の捻挫
これは「打起こし」と呼ばれる弓を持ち上げる動作から「離れ」と矢を放つまでの動作の間で起こりやすいです。
弓道というものは決まった動作をひたすら繰り返す武道になります。
その中で身体にかかる大きな負担は全て弓がもたらします。
肩を上げる、力を入れつつ横へひねる、力を入れ腕を左右へ真っすぐ伸ばす、弓の反動を受ける。
これに負荷がかかった時に関節周囲の筋または組織を損傷するというのがままあります。
基本的には安静処置、という形になるのですが、どの筋肉がどういった形で損傷しているのか、また他の組織なのかという判断をしておかないとどのぐらい休めばいいのかも分からなくなります。
また試合前で休めないという事もあるでしょうから、早めに接骨院への受診をお勧めします。
早めに適切に治療すればその分早く復帰できることの方が多いです。拇指の擦過傷
弓を握る手を「弓手(ゆんで)」、
弓の握り方を「手の内」と言います。
「手の内」というのは弓を引くうえで非常に重要で「手の内を見せる」なんて慣用句は弓道からの由来です。
さて、この手の内、親指の上を矢が走っていくわけなんですが、握り込みすぎていたり、矢を放つときに右手(馬手(めて))が変な方向へ向かっていると矢羽根が親指に当たるように飛んでいきます。
一度や二度なら良いのですが、これが矢を放つ度に繰り返されると出血します。
これもそうなる前に指導者に修正してもらうのが一番ですね。
擦過傷なので水で洗い流してキズバン的なドレッシング材を貼るのが一番です。
また握り込みすぎると親指の「虎口」と呼ばれる部位が弓との摩擦で出血します。
これは握りの仕方を変える必要があります。
長くなってきたので脱臼と肉離れはまた明日。
それでは良い一日を。
