当院の鍼治療の特徴
当院では単に目の周囲に鍼をするだけでなく全身的な状態をみながら鍼を行う鍼灸院です。
東洋医学的にどこのエネルギーが足りない、どこに集まりすぎているといったことを判断した上での治療を行います。
背中、お腹、手、足など全身的に鍼を刺していきますので、来院の際はお腹や背中、手足が出せる格好でお願いします。
女性の方へは施術着もご用意しております。お気軽にご相談ください。
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個別の疾患について
小児仮性近視
子供の仮性近視は、近くを見る作業を長時間続けることで、ピントを合わせる目の筋肉(毛様体筋)が緊張し、一時的に遠くが見えにくくなる状態を指します。
仮性近視には適切な治療だけでなく生活習慣の見直しも必要となります。
お子様のデジタル機器の使用状況や学校での席配置など様々な視点から改善の為の方策を相談しましょう。
また自律神経の調節が上手くいっていないことも多いのでそのあたりも含めた治療を行います。
眼精疲労
眼精疲労とは眼を長時間使う事により、眼の痛み・眼のかすみ・まぶしさ・白目部分の充血がみられる状態で、またそこからくる頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が出現することもあります。
東洋医学的には「血」を使用し過ぎたために不足している「血虚」と呼ばれる状態が多く、それを補うための治療を行います。
網膜色素変性症
網膜とは眼球の内側にある光を受けとる機能をもつ膜の事で、ここで集めた光の情報を視神経から脳に送ります。
そこには主に「明るさ」を受けとる細胞と「色」を受けとる細胞があります。網膜色素変性症ではこれらの光を受けとる細胞が障害されることにより、暗いところで物が見えにくくなったり(夜盲)、視野が狭くなったりするような症状が出現します。これを放置すると視力の低下というはっきりとした障害がみられてくるようになります。
ただ、変性してしまった網膜を元に戻すことは難しいため、鍼治療によりその周囲の機能などを改善することで視野の確保を行います。
眼瞼痙攣
眼瞼(がんけん)、つまりはまぶたの事ですが、これがピクピクと自分の意思とは関わらずにけいれんしてしまうような状態をいいます。
原因としては疲労、睡眠不足、肉体的精神的疲労、ストレスなどによって起きると考えられています。特に抑うつ、不安、不眠などを持つ人にも多くみられるため、それに応じた治療が必要となります。
東洋医学的に「肝は目に開竅する」といわれ、「肝」の機能低下がみられると「目」に症状が発現しやすいと考えられており、それらを正しい状態に調整するような治療を行います。
視力低下
視力低下の原因には上記の仮性近視、網膜色素変性症だけでなく、大人の近視、加齢黄斑変性など様々な原因があります。
当院では視力検査や直像検眼鏡による眼底の確認、レチノスコープによる屈折の確認等を行い原因を突き止めた上で適切な鍼治療を行っていきます。
ドライアイ
涙は表面張力により目の表面に広がりますが、これがきれいに広がらなくなり、目の不快感や見えにくさを生じる病気がドライアイです。
「ドライ」とついていますがその症状は様々で、「目がかすむ」、「まぶしい」、「目が疲れる」、「目が痛い」、「目がゴロゴロする」、「目が赤い」、「涙が出る」、「目ヤニがでる」全てドライアイの症状としてあり得ます。
当院では簡易的なドライアイの鍼灸治療も行っておりますので、お試し間隔で受診していただければと思います。
加齢黄斑変性
網膜の中心には「黄斑」と呼ばれる光が集中しやすい部分があります。特に細かい部分を視る時や、色を判断する時に重要になってくる部分です。
これが加齢によって障害されてくるという病気が加齢黄斑変性となります。
主な原因は、眼底の血行障害や炎症、新生血管の発生とされるわけですが、変性してしまったものを元に戻すのは難しく、早めの治療が推奨されます。
ただ、鍼灸により血流を改善させることで改善が見込まれます。ただ、新生血管の発生によるものが原因となると血流の改善は逆効果となるため、他からのアプローチを行ったりします。
※ご来院の前に
小学生以下のお子様の視力回復で来院される際は、”はり”を用いた治療であることをお子様に伝えてからご来院ください。
痛みがある治療ではありませんし、髪の毛よりも細いはりで多少チクっとする程度ですが、訳も分からず連れて来られ治療をするとなった際に恐怖心により治療が進まないことがあります。その場合、治療を中断しご帰宅願わなければなりません。あらかじめご了承ください。