京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

タグ: 骨折

  • 足の骨折の分類のお話

    足の骨折の分類のお話

    久しぶりに台風が近づいてまいりました。
    今日明日がピークという事ですが、ご来院される皆様は十分にお気をつけてお越しください。

    さて、一周年も過ぎたので ほねつぎ らしく怪我の記事を。若干専門家向け。
    今時、骨折したから接骨院へ行く、という方は極めて稀です。当院でも第一選択として来られた方はまだ居られません。
    しかし厚生省から「ほねつぎ」という院名を許されている訳ですから、骨を接げないと困るわけですよね。
    柔道整復師という馴染みのない資格名ではありますが、接骨院の先生と言えば分かってもらえることの方が多いので、そのあたりきっちり知識がありますという宣伝がてら。

    さて、足部の骨折で一番重要視される部分としては下腿骨下部骨折ですね。
    私が学生の時代ではラウゲハンセン(Lauge-Hansen)の分類というものが国家試験にも出てくるので必ず覚えなさいと言われました。整形外科でも使用されている由緒正しき分類です。
    ただ、この分類も近年間違いがあるのでは?と言われ続けています。
    ※SER(回外ー外旋)分類とされていた骨折も、実は受傷機序としてはPER(回内ー外旋)だったのでは?というお話。

    整形外科ではそれよりも治療方針としてどうするかと言う意味でWeber分類というものがよく聞くようになりました。またはAO分類と言うやつ。

    下腿の骨は2本あり、太いの(脛骨)と細いの(腓骨)があるわけですが、この細いの(腓骨)がどこで折れるかによってType-A~Cに分類するというものです。
    ※関節面より下でA、脛腓靭帯と同レベルでB、それより上でCというもの。分かりやすいね!

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    例えばこういうのだとType-Cになる。
    左の太い方の骨を『脛骨(けいこつ』、右の細い骨を『腓骨(ひこつ)』という。

    ただこの分類が必要になってくるのは医師がメインです。どこにボルトを入れるとかの想定で必要になります。
    柔道整復師も受傷機序と変形と超音波画像からある程度骨折のラインを想定、整復を行えますが手術はできませんので…。

    そういう意味では柔道整復師としてこの知識を知っていたところで活用できる場所はほぼ無いに等しいですが、レントゲン画像を見た時に説明できるかどうかという部分は大事な所だと思うので知識のアップデートは大切に。
    ただ、医師様に同意だけ頂ければリハビリ(後療)を行えますので、もし病院以外で骨折のリハビリしたいという場合にはご相談いただければと思います。

    それでは良い一日を。

  • 医療用語の齟齬

    医療用語の齟齬

    先日の記事で「剥離(はくり)骨折」と「裂離(れつり)骨折」は別物ですよ、という注釈を入れました。
    剥離は「はがれる」、裂離は「裂ける」ような骨折です。
    よく言うのが「突き指で剥離骨折した~」というのが時折ありますが、あれは殆ど裂離骨折ですね。

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    引用:南江堂 柔道整復理論第7版 マレットフィンガーでの骨折より引用

    そしてそんな齟齬が生じやすい整形外科用語が

    「複雑骨折」というやつです。

    一般的に複雑骨折と言うと「中でちょっとぐちゃぐちゃになった骨折」をイメージするのですが、正確な複雑骨折とは「解放骨折」と呼ばれる、外から「骨が見えちゃってますよ」状態の骨折を指します。
    厳密に言うと「外界と交通しているかどうか」というような言い方になりますが、要は出血を伴うような骨折のことを複雑骨折と言います。厳密に言うと真皮層まで傷付いているか否か。

    じゃぁ、中でぐちゃちゃになっちゃった骨折を何というの?というと「複数骨折」、「重複骨折」あるいは「多発骨折」「粉砕骨折」という言い方になります。
    1本の骨が2か所で折れているものを「複数骨折」、1本の骨が3か所以上で折れているものを「重複骨折」、2本以上の骨が同時に居れているものを「多発骨折」と呼称します。これらは骨折数による分類となり、形状による分類は「粉砕骨折」となります。骨折数による分類なのか、骨折線による分類なのかと言う区別が必要になるので学生が困るところですね。
    これらは柔整の国家試験なんかでは頻発なので1年の最初に必ず覚えなさいと出てくるやつになります。

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    引用:南江堂 柔道整復理論第7版 より引用
    粉砕骨折は文字通り木端微塵になっているもの。日本語むずかしい。

    まぁ、臨床出てからそこまで言葉を気にしている人は接骨院関係者以外で見たこと無いんですけども。
    多分、整形外科のお医者様でも患者様に説明するときは省略しておられるような気がする。

    当院では私が教員やってた関係から正確に伝えようとは思っているので、あえてその辺りの言葉は使わずに説明する事が多いです。巷(ちまた)で使われている用語は言葉の誤解を招きやすかったりするので。

    分かりやすい説明をモットーに。
    しかしよく見ると齟齬(そご)って漢字も凄い漢字してますね。
    それでは良い一日を。

  • 肋骨の骨折

    肋骨の骨折

    人体でそこそこ折れやすい骨の一つ、肋骨。
    さて、何本あるでしょう?と聞くと意外と知られてないんですよね。
    正解は12対、左右合わせて24本。結構な数ですよね。その内4本は胸骨まで来ずに先端が浮いています。
    この24本と背骨と胸骨という円筒形の籠が心臓や肺、消化器などの大切な『臓器』を守ってくれています。

    漫画を読んでてガイコツ的なモノが出てきた場合、このあたりの表現が正しいかどうかで「この漫画家よく勉強してるな…」と思ったりします。
    特に顎関節と鎖骨の関節が正しい絵は「素晴らしい」となります。どこ目線なのか。
    そういう意味では進撃の巨人の筋肉とか酷いですね(笑)。まぁ、「巨人」という、そういうもんとして見れるので良いですが。リアル頭身系の絵で適当な骨筋を書かれると萎えます(笑)。

    さてこの骨、非常に薄い。骨の分類は「扁平骨」という分類になります。
    どなたかのお葬式などでお骨を拾う際に肋骨を見たことがある、またその形状を覚えているという方は稀かと思いますが、成人男性であれば長さとしては30センチ程度の長さになるのでそれなりの長さはあります。
    が、画像のように厚みとしては1センチもありません。薄くて長い。

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    あんまり見ることのない「裏」から見た肋骨と筋肉
    右端のは「胸骨」

    さてそんな薄い骨、骨粗鬆症なんかだと咳をするだけで折れますし、正常な人でも咳のし過ぎで折れたりすることもあります。ゴルフのし過ぎで疲労骨折します。ボクシングで殴っても折れます。知らぬ間に折れてたなんてことも多々。

    そういった場合、よく「固定するだけ」と言う方が多いのですが、その固定ですらきちんとできていないと痛いのです。まぁ、1、2週程度でくっついてしまうので、あまり問題になる事はないのですけど。

    肋骨骨折では固定具として「バストバンド」「さらし」と呼ばれるものを用います。
    実はこれを胸に適当に巻いても痛みを抑える事が出来ません。
    肋骨は呼吸する際上下に動いているのですが、固定しようと思うとちょっとしたコツがいります。

    それは「息を最大限吐き切ったタイミングで締める」というもの。

    息を吸った状態は肋骨が拡大している状態なので、この状態で固定しても息を吐いたら固定が緩んでしまいます。
    しっかりと固定できていれば痛みがかなり抑えられる骨折でもあります。

    放置していても治る骨折ではありますが、下手に折れると肋骨に刺さったりすることもあるので自己判断は避けて、きちんと医療機関にかかって下さいね。接骨院でも保険適応疾患になりますので。

    それでは良い一日を。

  • 転倒時に多い怪我

    転倒時に多い怪我

    日曜と月曜の京都は久しぶりに雪が積もりました。
    出勤時、身内に注意されつつも「大通りならいけるやろ!」と高を括った結果、通常30分ぐらいのところを1時間半かけて全身筋肉痛になる位緊張し、時折ドリフトしながらバイクを走らせてきました。
    途中、隣に止まったバイクのおじさんと「帰った方がええかなぁ…」「ちょっと後悔してますわー」と会話したり、信号待ちで互いに顔を見合わせて首を傾げて笑ったりしてました。

    あと当院の前は坂なんですが、ギュルギュルいわしながら車が登ってきて、よくもまぁ事故らんなと。まぁ、ヒトの事言えた立場で無いんですが。

    さて、そんな雪の日に多いのは転倒事故です。
    転倒して打撲程度で済めばよいのですが、やはり怖いのは骨折。
    特に雪に関わらず転倒時に多い骨折として挙げられるのが「Colles(コーレス)骨折」「大腿骨頸部骨折」と呼ばれるもの。

    Colles(コーレス)骨折

    日本語で「橈骨(とうこつ)遠位端部骨折」と言います。
    前腕、というと分かりにくいかもしれませんが、肘から先、手首までには2本の骨があります。
    そのうち、手首に近いところで太くなっている骨を「橈骨(とうこつ)と呼びます。
    この骨が手関節から1~2cmのところで折れるものをColles骨折と呼びます。
    整形外科だけでなく、当院でも治療できるので来ていただければ良い疾患となります。

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    colles fractureの超音波画像 bの赤い矢印部分。

    この骨は手を衝いたときに全体重がかかると簡単に折れるんですよね。
    私も小学生時に折りました。2回の骨折経験のうちの1回です。
    骨がズレていれば(転位)、元の位置に戻して(整復)固定すれば正しく治ります。
    アキレス腱断裂とかよりも骨は比較的簡単にくっつくので予後は良いです。

    大腿骨頸部(けいぶ)骨折

    こちらは歩行不能となるので重大な事故となります。
    基本的に手術です。若い人で手術せずに絶対安静で保存療法…ということも昔はあったそうですが…今では聞いたこと無いですね。

    皆さんのお尻の横あたりに骨が出っ張った部分があると思いますが、これが大腿骨(の大転子)という骨です。
    出っ張っている…というのはそれだけ外部に接触しやすい、ということなので転倒するとここを打ち付ける事が多いんですね。さらに構造上、細い部分(頸部)に斜めに力が加わることで高確率で折れてしまう…という部位になります。骨粗鬆症ならなおさらです。

    最近では即日手術し、次の日から歩行訓練をするのが通常です。
    横になっている時間が長ければ長いほど筋肉の衰えが顕著に出てしまいます。
    なのでどれだけ短い時間で動けるようになるか、というのが病院でも大事なところになるようです。
    こちらは骨折ですが当院では扱えません…。手術or入院(3か月)とかになります。
    退院後のリハビリ(後療)はできますので、医師に相談の上、ご来院ください。

    骨折は治った後のリハビリが大切です。
    ギプス外しておしまいではないのを注意しましょう。
    それでは良い一日を。

  • 骨折の治療

    骨折の治療

    そろそろ書くのに「何書こう…」となってくるようになってきました。
    50件ぐらいしか書いてないのに…。
    毎日小説を更新している人たちとかすごいなって。

    というわけで今日は初心に戻って骨折について。

    と言っても昨今、折れたかも?で接骨院に来られる患者様は中々居られません。
    接骨院で治療するにしても、一度整形外科での診断が必要になりますので、一度は病院へ行っていただく必要があったりしますし。
    なので骨折を診れない整骨院・接骨院(柔道整復師)も増えているようです。

    当院は超音波画像装置を設置していますので骨折の判断ができます。
    以下は肋骨骨折ですが確実に折れていると画像評価が出来る接骨院はまだまだ少ないです。

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    by Radiopeadia
    Rib fracture

    さて、骨折ではそれなりに多いのが前腕、橈骨(とうこつ)と呼ばれる骨の遠位が折れる「コーレス骨折」というもの。

    by Radiopeadia
    colles fracture

    手首の辺りの形が明らかに変形していることが多いのでびっくりされることも多いのですが、適切に整復してやれば一ヵ月強でほぼ治ります。
    あとは後療(リハビリ)で周囲の筋の再教育をしてやれば日常生活で苦労することはあまりないかと。

    あと接骨院で多いのは指の骨折。整復後、固定を2週間程度。
    これもくっつくのはくっつくのですが、あとの後療(リハビリ)をきちんとしたいところです。

    どの骨折も整形外科でギプス巻いてもらった後は放置されることが多いですが、接骨院では周囲の筋が衰えないようにすることで日常生活・スポーツへの復帰を早めることができます。
    ギプスしている間、その周囲の筋は確実に衰え、外した後左右比べると明らか細くなってたりしますのできちんと後療しましょうね。

    どんなことをするのか、となると電療によって骨折部位の治癒を早め、徒手療法と呼ばれる方法で筋や関節部分が固まってしまわないように動かしたり、動いてもらったり。
    と、書いてしまえば数行で終わる事ではありますが、適切に筋へのアプローチができないと意味がありません。そこは国家資格、知識を持った資格者が行うことで効果的に結果を出すことができます。

    医師の同意を戴けると当院でも後療を行えますので、早めの復帰や衰えたくないという場合は是非通院していただいた方が良いかと思います。

    それでは良い一日を。