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たかのめ はり灸治療院 接骨院

タグ: 骨折

  • 骨折の治療

    骨折の治療

    そろそろ書くのに「何書こう…」となってくるようになってきました。
    50件ぐらいしか書いてないのに…。
    毎日小説を更新している人たちとかすごいなって。

    というわけで今日は初心に戻って骨折について。

    と言っても昨今、折れたかも?で接骨院に来られる患者様は中々居られません。
    接骨院で治療するにしても、一度整形外科での診断が必要になりますので、一度は病院へ行っていただく必要があったりしますし。
    なので骨折を診れない整骨院・接骨院(柔道整復師)も増えているようです。

    当院は超音波画像装置を設置していますので骨折の判断ができます。
    以下は肋骨骨折ですが確実に折れていると画像評価が出来る接骨院はまだまだ少ないです。

    Image

    by Radiopeadia
    Rib fracture

    さて、骨折ではそれなりに多いのが前腕、橈骨(とうこつ)と呼ばれる骨の遠位が折れる「コーレス骨折」というもの。

    by Radiopeadia
    colles fracture

    手首の辺りの形が明らかに変形していることが多いのでびっくりされることも多いのですが、適切に整復してやれば一ヵ月強でほぼ治ります。
    あとは後療(リハビリ)で周囲の筋の再教育をしてやれば日常生活で苦労することはあまりないかと。

    あと接骨院で多いのは指の骨折。整復後、固定を2週間程度。
    これもくっつくのはくっつくのですが、あとの後療(リハビリ)をきちんとしたいところです。

    どの骨折も整形外科でギプス巻いてもらった後は放置されることが多いですが、接骨院では周囲の筋が衰えないようにすることで日常生活・スポーツへの復帰を早めることができます。
    ギプスしている間、その周囲の筋は確実に衰え、外した後左右比べると明らか細くなってたりしますのできちんと後療しましょうね。

    どんなことをするのか、となると電療によって骨折部位の治癒を早め、徒手療法と呼ばれる方法で筋や関節部分が固まってしまわないように動かしたり、動いてもらったり。
    と、書いてしまえば数行で終わる事ではありますが、適切に筋へのアプローチができないと意味がありません。そこは国家資格、知識を持った資格者が行うことで効果的に結果を出すことができます。

    医師の同意を戴けると当院でも後療を行えますので、早めの復帰や衰えたくないという場合は是非通院していただいた方が良いかと思います。

    それでは良い一日を。

  • スポーツ固有のケガ(柔道)

    スポーツ固有のケガ(柔道)

    柔道整復師という国家資格の知名度の低さは資格者全員が思っているところではあると思います。
    接骨院・整骨院の先生と言えばまだ聞こえは良く、「あぁ」と思ってもらえるんですが、その前に「柔道整復師です。」と言っても「??」となることは多々あります。

    元々この資格はその名の通り柔道から派生した資格ではあります。
    柔道の技は「殺法」として戦場で人を殺す技
    ただ、怪我を治す技として「活法」という技術も発展したそうです。
    その活かす方を昔の先人たちがえんやこらした結果、国家資格として確立させたそうです。
    えんやこらの部分は表向きの部分と裏向きの部分様々が入り混じっているので割愛。明治維新とかあの辺の時代。

    そんなわけで柔道整復師となるには「柔道の素養」というものが求められます。
    ですので基本的には柔道整復師の国家資格持ちは柔道の経験者だと思っていただければ結構です。でも噂では柔道ない学校とかあるらしい…。

    私も例によって柔道の経験者…一応ながら初段は取得して黒帯です。
    黒帯買ってないから白ですけど。

    そして柔道とは元々殺す技、さらに現代でもコンタクトスポーツですので怪我も多発します。
    なので固有のケガ…といってもなんでもありです。
    捻挫とか打撲とかは置いといて、比較的重症例を挙げていきましょう。

    肩関節・肩鎖関節の脱臼

    投げられた際に受け身を失敗し肩から落下、あるいは手を着いてしまって肩を捻って受傷などで発生します。
    肩関節とは「肩甲骨・鎖骨・上腕骨」という3つの骨から成り立ちますが、この「肩甲骨と上腕骨」の繋がりが外れる、あるいは「鎖骨・肩甲骨」の繋がりが外れる状態です。

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    鎖骨が外れれば鎖骨が上に突出して見えることが多く、
    上腕骨が外れれば肩が挙げられない、肩幅が狭くなるといった見た目になります。

    ただ、一般には骨折との区別が難しいため、肩部で「形がおかしい」となったら直ぐに接骨院か病院へ行く、あるいは救急車を呼ぶのが手っ取り早いです。

    どちらも元の位置に戻す、「整復」するのは難しくありません。
    が、その後にきちんと固定して再度外れないようにしておかなければ、鎖骨は見た目が出っ張った状態が残ってしまいますし、上腕骨はそれこそ「癖に」なります。
    特に鎖骨は靭帯が断裂してしまっていると手術となることが多いです。

    きちんと固定ができていれば2~4週間で壊れた組織(関節包)が結合し、あとはリハビリする位になります。

    受傷後1週間以内に試合に出たい…となるとちょっと「癖になる」のを覚悟しながら出ることになります。テーピングや包帯でガチガチに固めることになるとは思いますしパフォーマンス充分に発揮できないでしょうからおすすめしません。

    鎖骨の骨折

    これも投げられた際に受け身を失敗し肩から落下、あるいは手を着いてしまって肩を捻って受傷などで発生します。

    これも鎖骨の脱臼と同じように固定が難しい症例となります。
    くっつくのはくっつくんですけどね。
    変形してくっつく場合もあるので、手術の適応かどうかの判断が必要になります。

    1週間である程度くっつきます。動かすと再度折れるのでまだまだ動かしては駄目ですが。
    3~4週間しっかり固定できていればくっついてくれます。
    そういう意味では脱臼よりも元通りになりやすいという部分はあるでしょうか。
    しっかり固定できてないとくっつかない「偽関節」となってしまうのでおとなしくしときましょうね。

    前腕骨の骨折

    これも投げられた際に手を衝いてしまった際に発生します。
    特に成長期の子どもに多いですね。
    まだ骨が弱いところに投げられた際の全体重がかかると「橈骨(とうこつ)」という前腕の骨が手首付近で折れます。
    これもくっつきます。なんなら先述の鎖骨とかよりも楽にくっつきます。

    ただHunter×Hunterのように「折れたところが丈夫になる」というのは…無いですね。
    サトツさんがあたかも本当にあるように喋ってるんで信じている人は多そうですが…。

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    by Hunter×Hunter 34話,35話
    自信満々に語るサトツさんですがそんなことはない

    骨折後は肘から手首まで固定します。(最近では肘を含めない事も多いですが、患者様次第ですね。)
    まだ小さな子どもだと動き回るんでしっかりギプスで固定しときたいとこではあります。
    4~5週間という所でしょうか。

    ただ固定が甘いと子どもは自分でスポッと抜きますからね…油断なりません笑

    くっついた後はリハビリ…なんですが、手って普通に日常で使うのでそこまで大仰なリハビリを必要とはしなかったりします。ただ動かして痛みがあったりする場合には必要ですが。

    他にも柔道のケガは色々ありますがとりあえず代表的な骨折・脱臼を。
    当院では骨折脱臼後のリハビリ(後療)もやっていますので、もし心配されているようでしたらご相談いただければと思います。
    それでは良い一日を。

  • 少年野球の肘のケガ(離断性骨軟骨炎)

    少年野球の肘のケガ(離断性骨軟骨炎)

    気が付けば7月。早いもので今年も半分が過ぎました。
    そしてついつい東洋医学の話に持っていきがちなので今日は怪我のお話。
    甲子園も近づいてきたという事で、少年野球なんかでそれなりにある「離断性骨軟骨炎」について

    よく「野球肘」なんて簡単に言われますが、その本質は危険なものです。

    野球肘は主に「内側型」と「外側型」に分類されます。
    肘の内側が痛いのか外側が痛いのかで判断できるのですが

    内側が痛いとき、これは一般的に靭帯や腱が痛んだ時に言われます。ダルビッシュ選手や大谷選手で話題になった「トミー・ジョン手術」なんかは基本的にこれに適応されます。

    では外側が痛いとき、これは「軟骨」を痛めている時があるということです。
    特に10代前半の男子に多いとされています。

    投球動作は遠心力により肘の内側は引っ張られ、外側は腕と前腕の骨がぶつかるような形になります。
    この引っ張られる動作で腱や靭帯が切れると上記投手のような手術になるわけですが、外側のぶつかる部分、ここで軟骨が剝がれてきてしまうことがあるのでこれも気を付けなくてはなりません。

    特に軟骨には痛覚がないため、発見が遅れがちです。
    そうなると軟骨が剥がれ落ち、関節内でゴミとなって残ります。
    関節なんて繊細なところにそんなゴミが挟まると「ロッキング」といい、肘の屈伸ができなくなってしまいます。

    そうなると手術をしなくてはならなくなってしまいます。

    そうなる前に、肘に違和感があった段階で見つけ出さなければならないのですが、これは超音波やMRIでしか見つけ出すことができません。

    というわけで私の肘です。
    上が短軸走査(内から外への断面)、下が長軸走査(上から下への断面)です。

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    軟骨は水分を多く含むので超音波では黒く映ります。
    慣れてないと何が何だか分からないのが超音波画像ですが、矢印の部分はまだ分かりやすいと思います。

    比較的キレイな軟骨かと思います。笑

    矢印の黒い部分の下、白い曲線は骨です。これで骨折なんかも判断できますし実は靭帯なんかも写っています。
    当院ではこのような超音波画像を含めて正確な判断を行った上で治療を行っていきます。

    お子様の肘が痛い、違和感があるという場合、早期発見が早期治療への近道となります。
    そういった場合、すぐに接骨院へ相談いただければと思います。

    それでは良い一日を。