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    身体を冷やす食べ物

    もう夏ですね。
    郵便屋さんが毎度「暑ぅ」と言いながら出入りされています。
    梅雨前線は帰ってきたようです。一時消えてたのに。

    さて、これだけ暑いと身体を冷やす食べ物を摂りたいところですが、前にも書いた通り冷たいものをたくさん食べてしまうと「脾」を痛めてまたお腹が痛くなってしまう事請け合いです。

    『夏の腹痛』

    では冷たくないもの以外でどんなものがあるのかというところなのですが、この話を書くに至る漫画を一つ紹介。

    私は漫画好きでおそらく二千冊近い所蔵があると思うのですが、今まで読んだ漫画の中に「鉄鍋のジャン」という料理バトル漫画があります。
    料理バトル漫画と言えば「ミスター味っ子」から始まり「中華一番」「食戟のソーマ」「寿エンパイア」など色々あるわけですが、その中でも特に異色の、正直あんまり紹介できないような漫画です。

    勝つためには相手が作った料理どころか審査員がどうなってもいいや、っていうタイプの主人公の漫画なので気になった方はどうぞ。

    「飲めるラー油」が流行る10年ぐらい前、既に「飲めるラー油」を漫画の中に登場させているあたり、監修の方の造詣の深さが伺えるんですけど…内容がね…ちょっと紹介できないぐらい酷い。

    その主人公(秋山醤)の祖父(秋山階一郎)が中国で日本兵が無骨な事してるってので料理で懲らしめるというエピソードがあります。
    その時、身体を冷やす料理を作って兵たちを動けないようにして懲らしめるという事をしました。

    Image

    by鉄鍋のジャン 24巻 番外編

    この話を最初に読んだときは結構衝撃的で医食同源とはこういう事かと。

    東洋医学において森羅万象全てのものは色々な2つの陰陽と5つの分類に分けられるという「陰陽五行説」というものがあり、その中に「五性」というものがあります。

    「寒(かん) 涼(りょう) 温(おん) 熱(ねつ) 平(へい)」

    これは鍼灸の学校でも覚えない位マイナーな範囲のところではあったりするのですが、その「涼」や「寒」の食べ物を沢山食べさせたというお話です。薬膳のお話ですね。

    まぁ、日本で「蟹」はあんまり夏場に食べるもんでもないですし、作中の現場が中国という事で聞き慣れない食材ばかりですからあまり応用が効くもんではないのですが

    「冬瓜」。冬のウリと書きますが、冬まで保存が効くということで冬瓜というそうです。
    夏が旬の食べ物ですが、これも身体を冷やす働きがあります。

    日本で買える他の食材としては
    トマト、キュウリ、スイカ、茄子、ニガウリ、ごぼうやタケノコなんかも「寒」の食べ物にだったりします。

    ナス科やウリ科は基本的に身体を冷やす食べ物ですね。
    なので中国では身体を温める油まみれにして食べたりします。
    キュウリが熱い油に浸って出てきた時は衝撃でした。

    「秋茄子は嫁に食わすな」なんてことわざは特にそうですね。
    身体を冷やしやすい女性に対して身体を冷やす食べ物だから食べさすな、というお話。
    美味いから食わすななんて誰が言ったんやそんなこと…

    長々と書きましたがここまで読んでいただいてありがとうございます。
    書きたい事かけたので満足。
    なおここまで書いて治療については一切触れてないことに気付く。

    それではよい週末を。