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たかのめ はり灸治療院 接骨院

タグ: 肉離れ

  • スポーツ固有のケガ(弓道①)

    スポーツ固有のケガ(弓道①)

    今月いっぱいは取りあえず毎日更新を続けていこうと思っています。
    昨日はYahooのトップニュースにスマホ内斜視の記事が出てました。ただ今週は柔整系の記事を書いていくつもりなのと、つい先日斜視について書いたところですので気になる方はこちら

    さて、私は地元桃山高校の出身と記載していますが、次いで言うと弓道部所属だったりしました。

    ろくに結果残せてないですし個人でメダルを貰ったのは新人戦位のものです。
    段位も弐段止まりです。元チームメイトは参段とか四段取ってるっぽいのでいつか参段ぐらいは取りに行きたいとは思っているのですが…。

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    さて、弓道で怪我というと挙げられるのは以下ぐらいでしょうか。

     前腕や右頬への打撲
     肩の捻挫
     左手拇指の擦過傷
     上腕三頭筋の肉離れ
     肩の亜脱臼

    あんまり激しい動きをするわけではないので大きな怪我というものはないです。
    稀に脱臼とかあるらしいですが…私は亜脱臼以上のものは見たことないですね…

    前腕や右頬への弦による打撲

    弓を引き始めて一番最初に遭遇する怪我がこれではないでしょうか。
    「離れ」と言って矢を飛ばした際に弦が勢いよく戻っていくわけですが、その時弦の戻りの線上に顔があったり前腕があったりすると思い切り弦が叩きつけられます。そこそこ痛いです。

    前腕だと青タンできる事うけあいです。

    基本的には「離れ」と手の内(左手の握り方)が下手糞なのできちんと指導してもらいましょう。

    対処としては間違いなく「アイシング」です。
    叩きつけられた部位での毛細血管の損傷による内出血。
    またその周囲の細胞の破壊による炎症。
    そこからの腫脹が考えられます。

    放っておいても治らなくはないですが、早く治そうと思うと包帯による圧迫固定を推奨します。締め付けては駄目です。やるなら接骨院へ行ってください。
    綿の包帯による圧迫固定でそれ以上腫れさせないようにするのと圧迫による血液浸潤液の再吸収を促します。
    顔では難しいので基本アイシングと軟膏等による対処となります。

    ちなみにこち亀の麗子がやってましたけど女性が胸当てしないで弓引くと胸打撲します。
    当時先輩が試しにやってましたが非常に痛そうでした。

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    byこちら葛飾区亀有公園前派出所

    弓の空打ちは矢にかかる筈のエネルギーを全部弓が受けてしまって弓を痛めるので止めましょうね。

    肩の捻挫

    これは「打起こし」と呼ばれる弓を持ち上げる動作から「離れ」と矢を放つまでの動作の間で起こりやすいです。

    弓道というものは決まった動作をひたすら繰り返す武道になります。
    その中で身体にかかる大きな負担は全て弓がもたらします。

    肩を上げる、力を入れつつ横へひねる、力を入れ腕を左右へ真っすぐ伸ばす、弓の反動を受ける。

    これに負荷がかかった時に関節周囲の筋または組織を損傷するというのがままあります。
    基本的には安静処置、という形になるのですが、どの筋肉がどういった形で損傷しているのか、また他の組織なのかという判断をしておかないとどのぐらい休めばいいのかも分からなくなります。
    また試合前で休めないという事もあるでしょうから、早めに接骨院への受診をお勧めします。
    早めに適切に治療すればその分早く復帰できることの方が多いです。

    拇指の擦過傷

    弓を握る手を「弓手(ゆんで)」、
    弓の握り方を「手の内」と言います。

    「手の内」というのは弓を引くうえで非常に重要で「手の内を見せる」なんて慣用句は弓道からの由来です。

    さて、この手の内、親指の上を矢が走っていくわけなんですが、握り込みすぎていたり、矢を放つときに右手(馬手(めて))が変な方向へ向かっていると矢羽根が親指に当たるように飛んでいきます。

    一度や二度なら良いのですが、これが矢を放つ度に繰り返されると出血します。

    これもそうなる前に指導者に修正してもらうのが一番ですね。
    擦過傷なので水で洗い流してキズバン的なドレッシング材を貼るのが一番です。

    また握り込みすぎると親指の「虎口」と呼ばれる部位が弓との摩擦で出血します。
    これは握りの仕方を変える必要があります。


    長くなってきたので脱臼と肉離れはまた明日。
    それでは良い一日を。

  • 挫傷とは何か

    挫傷とは何か

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    本日は同業の柔道整復の先生向け。専門用語ばっかりでお送りします。
    且つ、今週は怪我・外傷をメインに取り扱っていきたいと思っています。
    さて、柔道整復の保険の適応疾患とされる「骨折」「脱臼」「捻挫」「打撲」「挫傷(肉離れ)」。

    私が柔道整復師なりたての頃に挫傷(肉離れを含む)という文言が明確に付与されました。

    ただ、「それ一緒にしていいの?」とも思う所があります。
    じゃ、筋肉の損傷に対し適切な言葉があるかと言われると適切な日本語無くない?ともなります。

    平成5年頃、柔整理論の第3版に「軟部組織損傷に関する考え方の整理」を柔整学校協会が行っています。
    関節構成支持組織の損傷を「スプレイン(Sprain)」
    関節運動機構である筋腱単位の損傷を「いわゆる捻挫」から「肉離れ(筋腱の断裂:Strain)」と改定されたわけです。

    じゃぁ、打撲・挫傷は?となると過去には
    打撲「打ち身と言われる単純な皮下損傷(5P徴候)」
    挫傷「打撲傷よりも強度の損傷をいい、筋肉の挫滅(皮膚壊死、末梢神経障害、発熱等一般症状)を指している。」とされていました。

    肉離れが挫傷?となりますよねぇ…。

    何故挫傷に肉離れが内包されたのか。
    その辺りは私が会ったこともないのに信奉している故・菅原勇勝先生がこのように書かれています。

    ――ただ、一般災害・労働災害等その打撲損傷の概要が変容し、柔整外来への挫傷受療率が多くなり、その施術内容が社会的に認容され、国の医療資源として担保されるだけに柔整の医療施術の水準が向上したという結果、「筋腱の断裂(肉離れ)」に「挫傷」が包含し通達されたものであることに忘れてはならない。
    byストレイン・カルテマニュアル(菅原勇勝)

    ですので、挫傷と言う用語にこだわり、筋腱の断裂を何も考えずに「挫傷」と説明してしまうと、施術録にも「打撲や転倒があったんか」とされてしまうわけです。

    真実として打撲も衝突も転倒もしていないのに筋肉が痛むのは確かに「挫傷」で請求する形にはなりますが、上記の理由をきちんと理解した上で説明できるか否かは保険者への説明も含め柔道整復師として必要な知識ではあると思います。

    逆なんです。肉離れがあるから「挫傷」で請求するわけです。

    それについては、平成9年に厚生省からきちんとした説明が出ました。

    保険請求の手引き第9回「療養費の支給基準その8」

    ア 支給の対象は,介達外力による筋,腱の断裂(いわゆる肉ばなれ)であって柔道整復師の業務の範囲内のものとすること。
      なお,打撲及び捻挫と区分する必要があることから,支給申請書に記載する負傷名は挫傷として差し支えないこと。

    最終的に何が言いたかったというと。
    肉離れ=挫傷ではないという事をしっかりと理解しておきましょうということです。

    当時の先生方が必死に守ってくれた言葉が「肉離れ」だったわけです。
    別に挫傷を守りたかったわけではなかったと思います。

    最近はマスメディアでの整骨院・接骨院叩きも収まってきた感はあります。
    ただ保険者の支払いに対する確認は厳しくなっているのは変わりません。
    償還払いのみにするという話ですしね。
    一部の悪い方々がなんでもかんでも保険で請求していたツケをまともな方々が損をするのはどうかとも思っていますが、この辺りの説明が出来ずに請求していた方々も居られると思いますので…。

    もう最近では「亜急性」の文言まで削除されたこの業界。もう少し上の方々が頑張ってほしいところです。

    それでは良い一日を。

  • 前腕の使い過ぎによる痛み

    前腕の使い過ぎによる痛み

    先日の玉入れの際に私よりちょっと年上のおじさん方の話を聞いていると、力仕事している方々はやはり肘から手首にかけてのどこかに痛みがあるという方が多いです。

    明確な受傷機序の無い四肢の痛みは基本的にはオーバーユースと呼ばれる「使いすぎ症候群」にあたる場合が多いです。

    よくこれを「慢性の痛み」とされる方が多いのですが、『炎症』が出た時点で急性外傷です。
    接骨院での保険が適応される疾患となります。
    仕事中のケガと見なされれば労災の適応ですね。

    何度も使っていることにより摩擦、酸素不足等々の理由により筋肉の線維が微細に損傷を生じます。これは目には「見えない傷」となり炎症を生じます。

    また、筋肉は「肉」のまま骨に付着するのではなく、「腱」という組織に変化してから骨に付着します。この腱も同じように摩擦などで傷ができると炎症を生じます。

    下の画像は前腕の筋肉・腱の一部分です。特に親指の付け根の所で腱鞘炎を生じやすかったりします。

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    by プロメテウスから抜粋一部加工


    この「炎症」が厄介なんですよね。
    治るために生じているはずなのに、治るのを邪魔してくるので。

    特に「手首を返す動作」に伴い色々な不調が出てくることが多いです。
    それは腱鞘炎であったり前腕の筋肉の炎症であったり…。

    力仕事で手首を使わないなんてことはないですからね。

    そうなると炎症を抑えなければなりませんが、一番の薬は「安静」となります。
    仕事されている方には無理ですね(苦笑

    ですのでそういった場合は接骨院等に通っていただくのが一番かと思います。
    初期にはアイシング、さらには電療を行ったり、徒手的に前腕の筋のバランスを整えアライメントを調整したりして少しでも負担を減らしてやる必要があります。
    当院では最新の機器を用いての電療を行い、昔ながらの「ほねつぎ」の技による治療を行います。

    それでは良い一日を。

  • スポーツ固有のケガ(バスケットボール②)

    スポーツ固有のケガ(バスケットボール②)

    さて、前回に引き続きバスケ特有の怪我ということですが、どっちかと言うとこちらの怪我の方が悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

    というわけで今回はオスグッド、セーバー病について
    どちらも成長期(特に男子)の病気ですので大人の皆さんは子どもの様子をよく見てあげる必要があります。

    オスグッドシュラッター病

    膝の前の部分に痛みが出てくる病気です。
    太腿の骨を「大腿骨」、その前に「膝蓋骨」
    膝下には「脛骨(けいこつ)」と「腓骨(ひこつ)」という2本の骨があります。

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    (またAIで画像生成してみましたが…やっぱり何か違和感がある…)

    膝蓋骨の真下あたりの骨が前に突出し痛みが出てくるのがオスグッドシュラッター病と言います。よく「オスグッド」と略されます。

    原因は骨の成長に筋肉の延長が伴わないことで骨が筋肉に引っ張られ、結果、骨が変形してしまう状態です。ですので急激に身長が伸び始めている子どもが好発対象となります。

    これは変形してしまうと元に戻らないので注意です。
    痛みが出ている時は安静にしつつアイシングを行い炎症を抑える必要があります。
    日頃から大腿四頭筋、太腿の前の筋肉を緩めるようなストレッチを充分に行いましょう。

    正座するような形で膝を曲げ、上体を後ろに倒してやる。
    あるいはうつ伏せの状態で膝を曲げ、足首を持ってお尻に踵を付けるように引っ張ってやる。

    とにかく自分では太腿の前の筋肉をしっかりと伸ばせるようにしていきましょう。

    セーバー病(シーバー病 Sever病)

    これも成長期の子どもに生じる病気です。
    踵骨骨端症という踵の骨に異常が生じる病気です。

    踵の骨は上からはアキレス腱、下からは足底腱膜という腱によってそれぞれ引っ張られています。
    これらが踵を強く引っ張ることにより成長期の硬くなっていない骨の部分が炎症を生じてしまう状態です。

    炎症がひどいと踵を着くだけで痛いので歩行にも障害が出現します。

    これも炎症を抑えるためのアイシングが第一なのですが
    今度は足の裏、およびアキレス腱のストレッチを充分に行う必要があります。
    成長に伴い自然と治っていくものではありますが、痛みが伴うため治療してあげないとフォームや他の部分に影響が出てくる可能性があります。

    両疾患とも十分な安静とストレッチが必要となります。
    当院ではこのような疾患についても治療対応いたしますので
    成長期の子ども様の膝、足の痛みがありましたらお早めにご相談ください。

    それでは良い1日を。

  • こむら返りに効く漢方

    こむら返りに効く漢方


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    夏の暑い日に汗をかいて軽く歩いていたりすると足がツる。
    寝起きに力が入ってこむら返りが起こった。
    といった経験をされたことがある方はそこそこ居られるのではないでしょうか?

    と言いつつ、患者様の中で、「こむら返りって何?」という足が攣ったことが無い方も居られたのを知ったときはびっくりしました。そんな人居るんや…と。

    暑くなってくると川や海で泳いで足が攣って溺れてしまう…なんてのがよく起こっていますが、このふくらはぎがツる状態を「こむら返り」、あるいは関西の年配の方は「こぶら返り」と仰ったりされます。

    起こっているのは筋肉の痙攣(けいれん)です。筋肉が急激に縮んで伸びなくなっている状態です。
    応急的な対処としてはつま先を掴んで膝をまっすぐ伸ばしてやるとふくらはぎが引き延ばされるので楽になります。

    放置すると肉離れになります。「こむら返り」の後にふくらはぎが痛い状態が続いている方は早めに当院へご相談ください。保険適応疾患となります。

    そしてこのこむら返り、基本的に「脱水」「冷え」「疲労」が原因となりやすいと考えられます。
    私の経験則として、起こってる方はこの3つのうち2つぐらいが高確率で重なっています。

    マラソン選手なんかがよく走っている途中で起こしてますが、水分補給をミスってることが多いですね。
    攣って溺れるのは「冷え」と「脱水」なんかが重なってるのかなと。

    で、そういった足が攣った時に飲む漢方薬として「芍薬甘草湯」と呼ばれる漢方があります。

    芍薬に筋肉を緩める作用があるのと、甘草がナトリウムの再吸収を促すので体内に水分と塩分を留める作用があるためですね。

    効く人には本当に一瞬で痛みが取れるそうです。

    当院で処方してるわけではありませんが、よく足が攣るという方には一考していただいても良い漢方の一つだと思っています。


    ちなみに溺れると言えば私は暇なときに赤十字社の水上安全法救助員Ⅰの資格を取得しました。プールの救助員出来ます。資格取るのくっそしんどかったです。もう多分もう二度と取らない。
    それではよい1日を