京都市伏見区の視力回復・姿勢改善・腰痛改善などの鍼灸接骨院

たかのめ はり灸治療院 接骨院

タグ: 整骨院

  • 骨盤矯正とは

    骨盤矯正とは

    今日は甲子園決勝ですが、土曜日というのもあって誰も来院されない気がします…。
    曇り空でいつもよりかは外に出やすいと思うのですが暇になりそう。

    骨盤矯正とはよく聞くけれどもそもそも何を矯正するの?という話。
    言ってしまえば「仙腸関節」と呼ばれる関節が一番多いです。

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    上記図が骨盤を示していますが、骨盤とは「寛骨(かんこつ)」と「仙骨」からなる内臓の受け皿です。
    その寛骨は「腸骨」「恥骨」「坐骨」という骨がくっついた(癒合ゆごうした)骨の事です。
    そして図の赤丸で示した寛骨と仙骨がくっついている部分を「仙腸関節」と言います。

    何故ここを矯正する必要があるのか?ということなんですが
    この関節、通常状態でもミリ単位でしか動きません。(半関節と言います。)
    ただし、そのわずかな動きが身体をスムーズに動かすのに必要な事になります。

    人間の身体とは不思議なもので、そのミリの動きが悪くなると動きに支障が出たり痛みが出たりしてきます。
    あるいは動きにくい関節ということもあり、筋肉によって引っ張られ続けると前にねじれたり後ろにねじれた状態で固まってしまうこともあります。
    なのでその動きを改善するために「矯正」が必要になってきます。

    産後はこの部分の関節と恥骨部分(恥骨結合)が非常に緩みます。
    ですので、調節するのにはちょうど良い時期ですよ、というわけなんですが…逆に動きすぎるのもあまり良くない所でもあります。
    腰痛になりやすいのはそのせいですね。
    その場合、きっちり骨盤ベルトで締めてあげる方が楽になりますが、この時足を組んでいたりして「ねじれ」を作ってしまうとじれた状態で固まってしまうので正しく座りましょうと指導されるわけです。

    当院で行う骨盤の矯正は体重を用いた優しいもので骨盤のテクニックで痛み等が出ることはありません。筋のストレッチとかはちょっと痛いかもですが(笑)
    たまにYouTubeとかで2人か3人がかりで勢いよく「よいしょぉ!」とやるようなのもありますが…あれはちょっと私から見ても怖いですね。

    ただ、骨盤だけでなく背骨と周囲の筋のバランスも大事です。
    気になっているという方は気軽に相談いただければと思います。

    それでは良い週末を。

  • 骨折の治療

    骨折の治療

    そろそろ書くのに「何書こう…」となってくるようになってきました。
    50件ぐらいしか書いてないのに…。
    毎日小説を更新している人たちとかすごいなって。

    というわけで今日は初心に戻って骨折について。

    と言っても昨今、折れたかも?で接骨院に来られる患者様は中々居られません。
    接骨院で治療するにしても、一度整形外科での診断が必要になりますので、一度は病院へ行っていただく必要があったりしますし。
    なので骨折を診れない整骨院・接骨院(柔道整復師)も増えているようです。

    当院は超音波画像装置を設置していますので骨折の判断ができます。
    以下は肋骨骨折ですが確実に折れていると画像評価が出来る接骨院はまだまだ少ないです。

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    by Radiopeadia
    Rib fracture

    さて、骨折ではそれなりに多いのが前腕、橈骨(とうこつ)と呼ばれる骨の遠位が折れる「コーレス骨折」というもの。

    by Radiopeadia
    colles fracture

    手首の辺りの形が明らかに変形していることが多いのでびっくりされることも多いのですが、適切に整復してやれば一ヵ月強でほぼ治ります。
    あとは後療(リハビリ)で周囲の筋の再教育をしてやれば日常生活で苦労することはあまりないかと。

    あと接骨院で多いのは指の骨折。整復後、固定を2週間程度。
    これもくっつくのはくっつくのですが、あとの後療(リハビリ)をきちんとしたいところです。

    どの骨折も整形外科でギプス巻いてもらった後は放置されることが多いですが、接骨院では周囲の筋が衰えないようにすることで日常生活・スポーツへの復帰を早めることができます。
    ギプスしている間、その周囲の筋は確実に衰え、外した後左右比べると明らか細くなってたりしますのできちんと後療しましょうね。

    どんなことをするのか、となると電療によって骨折部位の治癒を早め、徒手療法と呼ばれる方法で筋や関節部分が固まってしまわないように動かしたり、動いてもらったり。
    と、書いてしまえば数行で終わる事ではありますが、適切に筋へのアプローチができないと意味がありません。そこは国家資格、知識を持った資格者が行うことで効果的に結果を出すことができます。

    医師の同意を戴けると当院でも後療を行えますので、早めの復帰や衰えたくないという場合は是非通院していただいた方が良いかと思います。

    それでは良い一日を。

  • 変形性股関節症

    変形性股関節症

    明日の京都は五山の送り火です。
    と言いつつも今までこの時期は少年補導委員会のスタッフとしてキャンプに行っていることが多かったのでまともに送り火を見た記憶があんまりありません。
    コロナ禍から開催が無くなり、ゆっくりできるようになりましたが、出町柳近辺は人がいっぱいなのでまぁ、正直行きたくないですね…
    恐らく伏見周辺の方々は同じような思いで見てない方も多いのではないでしょうか(笑

    そして最近、東洋医学ばっかりだったので西洋医学的な部分を簡単に

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    起床時に股関節周りが痛い、あるいは歩いていてびっこひくような歩き方をされている方に多いのが股関節の変形症。
    ちなみにびっこひくも差別用語として放送禁止用語です。
    何でもかんでも言葉狩りするのはどうかとは思うのですがね…。

    そして加齢によって生じやすい変形性股関節症。
    診断はX線によるレントゲン像によって医師によって行われます。
    これに関しては接骨院では完全な判断はちょっと付きにくい症状となります。

    その上で、治療となると医師、特に整形外科では最終的に骨の一部を切り取り人工骨頭に置き換える手術になります。

    ですので基本的にはそこまで行く前に治療によって歩行を改善する、また周囲の筋バランスを調整するという治療が必要となります。

    なので早め早めに治療する必要があります。

    当院では痛みを抑える加療を行った後、運動療法を行っていきます。
    股関節の可動域を広げるような治療を行い、しっかりと筋肉が使えるように筋に教育していきます。
    膝の変形もそうですが痛みによって歩くことが減り、筋量が減っていくことにより余計に痛みが増したりします。

    逆に言うと、筋力と各部位の使い方が上手にできていれば痛みを抑えることができます。
    少しでも股関節周りに違和感があればお気軽にご相談ください。

    それではよい盆休みを。

  • 色々な膝痛

    色々な膝痛

    やはり雨が降ると気温が下がって楽ですね。夜の過ごしやすさが段違いです。
    昼間の散歩はまだちょっと無理そうですが…

    歩いていて膝が痛い、となると外出を控えるという方も多いかもしれません。
    しかし、人間歩かないと下肢の筋力がどんどん落ちてしまいます。
    そして筋力が落ちると安定性が減るため、余計に痛みが出てくるという悪循環。

    そうならないように痛みは初期のうちに取ってしまうのが正解です。

    ただ、その膝痛がどこから来るのか、というのはきちんと検査しておきましょう。
    変形なのか、水腫なのか、半月板が減っているのか、etc…

    もし既に痛みで外出が難しいという場合、当院では往診を行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

    さて、何が起こっているのかという所について少々。

    ○変形による膝痛

     ご高齢の方々には一番多い膝痛であるとは思います。病名としては「変形性膝関節症(OA)」。これと後述の水腫が併発していることが多いですね。
     一般的に多いのは膝の内側の骨が変形によって、膝が外を向いてしまっている状態。こういった膝を「内反膝」俗に「O脚」といいます。
    こうなってしまうと股関節自体も外へ向いてしまい、太腿の筋肉が正常に作用しなくなり筋力の低下がみられます。
     こうなるとアライメントと言って、膝全体のバランスが崩れ、余計なところに負荷がかかって痛みがでてきてしまいます。
     変形自体を修正することは手術以外では出来ません。
    ですので手術しなくても良いように、正常な歩き方に戻すような治療を行っていきます。

    ○水腫による膝痛

     膝の中は「関節液」という潤滑油となる液体で満たされています。
    しかし、膝を包む袋や、先ほどの骨の変形などにより膝の内側が傷ついてしまうとこの関節液が増えてしまいます。
     こうなると膝の袋(関節包)の中が水でパンパンに満たされてしまい、膝を曲げ伸ばしするのも難しくなります。また、増えた水が周囲を圧迫してしまうことで痛みが発生します。
     整形外科では即注射で余計な水分を抜いてしまいますが、その際、膝の内側を傷つけてしまうので再度水が増える原因を作ってしまいます。ですので、できるだけ注射による治療は避けたいところ。よく「膝に水が溜まると癖になる」というのはこういった理由ですね。
     膝周径を測って左右で2cm以上差があれば注射の方が早いですが、それ以下なら包帯で包み込むことによって自分で吸収する力を補助してやるのが一番です。あと膝へのお灸が良いですね。昔ながらではありますが、水分の吸収力を高めてくれます。位置は後述。

    ○半月板損傷による膝痛

     よくいう「軟骨がすり減る」というのと同意義で良いかと思います。
    半月板や軟骨には「ほぼ」痛覚が無いので内側がすり減ったところで痛みはありません。が、クッションとなっているものなので、これがすり減って無くなってしまうと骨と骨が直接ぶつかってしまい、骨の軟骨部分がすり減ります。結果、骨の硬い部分がこすれ合う状態となり痛みが出てきます。ここまでなってしまうと手術となってしまうことが多いです。

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    by Radiopeadeia
    海外の画像診断まとめサイトから。様々な症例があって非常に勉強になる。

    右のが正常、左が変形のレントゲン像になります。
    右の黄色いマークの間部分が軟骨(+半月板)の位置になります。半月板も骨の軟骨もレントゲンには映りませんので、骨が浮いているようなレントゲン像になります。
    左の写真の矢印位置は黒い部分の厚みが左右で違いますね。写真右側(内側)が完全に減ってしまっている状態です。こうなると痛みが出ます。これは先述の変形も併発しています。

     こういった場合に自宅でできる事となると前側太腿の「筋トレ」が一番良いかと思います。
    膝下にタオルか何かを入れた状態で仰向けに寝ます。その状態で膝をタオルに押し付けるようにすると前の太腿(大腿四頭筋)に力が入ります。全力での押し付け10秒、リラックス3秒を繰り返し行うことで四頭筋が鍛えられると歩くのが楽になります。

     また、お灸でいうと「内膝眼(ないしつがん)、外膝眼(がいしつがん)」というツボに行うと良いです。市販されている千年灸などで良いので膝のお皿(膝蓋骨)の下側の左右の凹み。ここに何壮か据えてやると良いですね。

    最初はどうしてもトレーニングの仕方が分からなかったり、場所が分からなかったりしますので来院していただければ正確な方法、位置をお教えいたします。お気軽にご相談ください。

    それでは良い一日を。

  • 五十肩とは

    五十肩とは

    7月も終わり…この連続投稿も一旦これで区切りにしたいとは思っています。
    一月なんとか続けられましたが、一度AIに任せて書かせてみようとしたら読者受けしそうなコラムが出来上がって「自分で書いてる意味は…」となりました。
    それでも細かく伝えていきたいことあるので今後ともなるべく自分で書いていきたいです。
    あとAIは脱線してくれない。

    さて、今来られている患者様の中でも比較的多いのが「肩の痛み」。特に四十肩とか五十肩といったもの。
    これは何かと簡潔に言うと

    となります。
    肩の痛みの原因として腱板損傷、石灰沈着性腱板炎、インピンジメント症候群、変形性肩関節症といったものがありますが、これらを除外してまだ原因がはっきりしないものを「肩関節周囲炎」として「四十肩」や「五十肩」と言います。四十肩も五十肩もモノは同じです。

    接骨院でも整形外科でもそこまで区別しているところは少ないかと思いますし、特に柔道整復師で理解している人はどれだけ居られるかとは思います。特に接骨院では全て「肩関節捻挫」で説明されてしまうので…。
    ただ、説明するときは手っ取り早いのと理解してもらいやすいので「五十肩」と言ってしまっている所も多いとは思います。

    治療…の前にこの疾患がどのような経過を辿るのかだけ。
    炎症期:数週~数か月
    拘縮期:数か月~1年
    回復期:数か月~
    すごい大雑把に書くとこんな感じ。だって個人差大きいんや…

    炎症期は一番痛い時期です。四六時中痛かったりするんですが、特徴としては夜間痛といって寝ようとしてても痛みで寝れなかったり、ちょっとした寝返りで激痛が走るとかそんな感じ。ただ、石灰沈着性腱板炎とかでも同様の症状が出るので超音波検査などが有効です。
    この時期は正直何をしても痛いので炎症による腫脹が広がらないようにアイシングと包帯による圧迫固定が有効となります。何もしないと炎症が中々引かないので数週間から人によっては数か月続くことがあります。

    拘縮期は炎症は引いてくるけども動かすと痛みが出る状態です。
    ですが、この時期にしっかり可動域を動かさないと凍結肩(フローズンショルダー)と言って肩の動く範囲がもの凄く制限される状態になります。ただ、無理に動かすと炎症が復活するので適度に動かしていきます。
    よく言われるのがアイロン体操といって前屈みでアイロンなどの適度な重さのモノを持って肩を頂点とした円錐を描くように腕を下げたままぐるぐる回すといったリハビリが有効です。

    回復期、これは先の拘縮の疼痛がなくなってくる時期です。
    癒着によって可動域の制限が残っていたりするのでしっかりとしたストレッチなどによるリハビリは継続していく必要があります。
    ただ、この時期は突然やってくることがあり「気付いたら痛みがなくなっていた」「ある日突然、肩が上がるようになった」という方もおられます。何も治療行為をしないと1年位かかることはざらです。ちゃんと治療していれば数週間でここまで至ることができます。

    五十肩の体験記は探すと沢山出てきますが、大概放置しておくと大変なことになってるものばかりですね。

    Wata

    by わたるがぴゅん
    投球負荷による肩の炎症

    画像は「わたるがぴゅん」という平成初期の中学野球漫画で主人公が魔球を投げすぎた結果の肩の炎症。これは原因が明確なので五十肩とは言いませんが、この後このお爺さんがマチ針で鍼治療??を行います。興味があれば古本屋探してください。ドがつくマイナー漫画なので古本屋でも見つかりませんが。

    スポーツ漫画、特に野球漫画では肩の故障をストーリーに含めるのは鉄板です。
    そこでもう少し柔道整復とか鍼とかメジャーになってほしいところです。

    それではよい月末を。