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たかのめ はり灸治療院 接骨院

タグ: 弓道

  • 弓道というスポーツ

    弓道というスポーツ

    新年度が始まり、新しい事に挑戦する方も多いのではないでしょうか。
    特に学生は新しいスポーツに挑戦できる良い機会だと思います。
    メジャースポーツを紹介している所はいくらでもあるのでマイナースポーツの紹介を。

    まずは弓道。これは私が学生時代にそこそこ打ち込んでいたような気がするスポーツなので書きやすいかなと。
    気分が乗れば他のスポーツも書きます。(笑

    〇弓道とはどんなスポーツか
    誤解なく言うのであれば『的当て』です。言い切ってしまうと色んな所から怒られそうですが。
    ただ、アーチェリーがオリンピックでTVでやっている所からすればどうしても知名度が低く何をしているのかも知られていないので。
    的には「中(あ)たるか外すか」の2択です。アーチェリーの様に点数があるわけではありません。
    また、何本射るのか(弓は「何本引く」と言いますが)、と言うと4射1セットとし、試合では基本8射か12射、20射が多いかと思います。その引いた本数の総的中数を競うスポーツです。
    この点、アーチェリーは2~6射1セットで的の中心に近いほど点数が上がる点数方式です。個人戦か団体戦かで引く本数が変わりますが、弓道は個人戦でも団体戦でも4射1セットは基本崩れません。稀に2射というものもありますが。

    〇「道」として
    本当に的中だけを競うなら「弓術」と言ってしまえば良いのですが、理念・概念みたいなものもあったりします。
    例えば的に「当てる」のではなく「中(あた)る」と言います。
    正しい型で正しく引いて弓から矢が放たれれば、何度やっても同じ位置に届く。
    なので同じように矢を引いた結果として【「同じ位置」に置いてある的に中る】、という考え方です。
    段位もありますが、型の綺麗さや、その理念を解説するような筆記試験もあります。初段弐段ぐらいなら高校で2年きちんとやれば取れます。

    〇型とは
    教科書のようなものがあり、その中の「射法八節」と呼ばれる順序に従い弓を引きます。
    足踏み、胴づくり、弓構え、打起し、引分け、会、離れ、残心
    この型が綺麗ですと見ていても気持ちの良い感じになるのですが、慣れてくると気持ちの表れが見えてくるようになり、先ほどの「当てよう」というような気持ちが動作として目に見える事もあります。

    時折、TVや漫画で弓道が出ると「弓道警察」なる方々が薫陶を賜って下さいます。
    ここが駄目、こうした方が良い等々をSNSで事細かに指導して下さいますが、希望しない方への教えたがりというものは好まれにくいというところもあるので…。
    まぁ、もうちょっと調べて描いてくれると嬉しいなぁとか思ったりすることもあるので一概に否定しづらいところではあります。笑

    ○他のスポーツに無い特殊な動き
    例えば肘を伸ばして壁に手をついた状態で「肘の内側(肘窩)を上下に向ける事ができるか」という動作。肩関節の外旋・内旋という動作になります。
    慣れてくると壁に手を衝いてなくても手の向きはそのままに肘を上に向けたり下に向けたりすることが出来るようになります。これは先ほどの肩の動作と手首の動作を同時に行えば出来るようになります。

    Adobe Express 260403
    こんな動き。厳密に言えば肩と手首の動き。

    が、弓道をしたことが無い殆どのヒトが不思議そうに見てくるわけですね。「どうやって動かしているの?」と。

    弓道はそういった「普通では動かさない部分」をどれだけ自由に動かせるかというところが大切だと思っています。
    肩を上げないように両手を上に持ち上げるような動作だったり、持ち上げた際に肩甲骨を外に開く(外転)させたり。
    またそれを前鋸筋で維持して肩が後ろに移動しないように固定したまま水平位に持ってきたり。
    これを意識してできるか否かで身体の使い方はうんと変わってくるものだと思います。

    何が楽しいのか、となると人によって違うので何とも言えませんが、的に中たるのが楽しい、勝ちたい、型を綺麗にしたい等々自分の楽しみを見つけていくのも弓道というものだと思います。
    もしこれから弓道を始める、という新入生とかが居られましたら一つ参考に。
    怪我をしたら当院を頼っていただければと思います。

    それでは良い一日を。

  • スポーツ固有のケガ(弓道③)

    スポーツ固有のケガ(弓道③)

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    そういえば今月に入ってデンドロビウムが咲き始めました。
    2株あるんですが2株とも。調べるとノビル系デンドロビウムの開花時期は2~5月らしいんですが7月…環境変化?
    5月に頂戴した胡蝶蘭がついにすべて落花したのでしばらくこちらをメインに置いておきます。
    ちなみにデンドロビウムは試作3号機じゃない方です。

    さて、いくらか検索で「怪我 弓道」で検索して来られる方も居られるようなので、ちょっと限定的なケガを少々。弓道の専門用語も使いますので悪しからず。

    弓を引く際の右肩の痛み(関節)

    弓道の動作って結構シンプルです。
    が、一つ一つの所作を取ると細かい動きをしています。
    その中でも大きな動作となる「打ち起こし」から「会」にかけての間に肩の捻りが発生します。
    この時に「肩が抜ける」「肩に痛みが出る」という方がそこそこ居られます。

    何が原因か

    基本的に肩回りの筋・腱・関節になんらかの問題があって痛みが出ることが多いです。
    これに関してはAI絵ではちょっと拙すぎるので某書籍から拝借

    by プロメテウス 上肢編 右肩前方から 医学書院

    一番多いのはこういった棘上筋と大結節、肩峰下での傷害かと思います。
    人体の構造上、弧を描くように打ち起こしをすると、肩甲骨が前方に引き出されつつ上腕骨が上がり、その際に肩峰と上腕骨が衝突、間にある筋腱を挟み込みます。
    通常であれば多少衝突しようが上図にあるような肩峰下包という潤滑液の入った袋(滑液包)がクッションとなりスムーズな動きを作ってくれるのですが、

    棘上筋の損傷・炎症、滑液包の炎症、周囲の靭帯の損傷などが生じているとその組織に負荷がかかった段階で痛みが出ます。

    そうなると肩峰下滑液包炎や棘上筋損傷と呼ばれるような外傷となります。
    特に肩の前方辺りで痛みが出たり、「パキッ」と音が鳴ったりする場合は大抵これですね。

    またこれを回避しようと引分けの途中で肩甲骨が後ろに下がったりすると弓道でいう「肩が抜ける」状態となります。脱臼じゃないです。

    本来であれば、打ち起こした状態での肩甲骨は(前鋸筋で)肋骨に押し付けたままある程度その位置をキープし、「大三→会」時に肋骨に押し付けたまま下方回旋することで関節窩が上腕骨を受け止めてくれると綺麗な「会」となります。
    理想的には上腕骨と肩甲骨が同じように降りてくるのが一番かとは思いますが…弐段程度の小生が言えることではありませんね。

    ただやはり肩の痛みがある、あるいは肩甲骨の使い方が上手でないといった状態で弓を引くと「肩が抜ける」という状態になるので肩甲骨の使い方は大事です。

    痛みがある場合、あるいはパキパキ音が鳴って痛みがある場合の対処としては
    「安静」はいつも通り大切なのですが、ストレッチなども効果的です。
    基本的に関節周囲の動きが悪い、あるいは筋肉自体の緊張などが原因となる事が多いので痛みのない範囲のストレッチなどで周囲の筋のバランスを調整してやることが大事です。
    当院ではそれに加えてモビリゼーションといった関節運動を中心に治療を行います。

    また細かい身体の使い方等についてもトレーナー的な視点からの指導をさせていただきます。
    もしトレーニングについて相談したい場合でもお気軽にご相談下さい。

    それでは良い一日を。

  • スポーツ固有のケガ(弓道②)

    スポーツ固有のケガ(弓道②)

    Image

    昨日に引き続き弓道での怪我。
    トップ画像は弓道家の中では有名な「弓道士魂」という三十三間堂通し矢のお話。
    逆に言うと弓道関係者以外でコレ知ってる人は少ないんじゃない?っていうやつです。
    弓道というより武士の話なので興味のある方はどうぞ。原作はプレミアついてたりしますがコンビニコミックなどでたまにリメイクされてるので。

    昨日のは比較的軽い怪我の内容だったんですが、今回は治りにくいやつと人によっては治らないやつを。

    上腕三頭筋の肉離れ

    強い弓を引いてるときに起こりがちです。
    一般的に成人男性が引く弓としては18kgぐらいと云われますが、嘘だろこんなもん引けるか。

    …ではなくて、弓の強さというのはkgで表されますが、これは弓自体のWeightではなく、横へ引き延ばしたときの重さを指します。私が一番ムキムキであった現役高校生の時で14~15kgがちょうど良いぐらいでした。

    ただ筋肉の収縮力と弓の反発力が拮抗するぐらいであれば良いのですが、弓の反発力が勝ってしまうと筋肉が引き千切られます。これが肉離れ。
    特に右上腕三頭筋、次いで左上腕三頭筋でしょうか。

    中々治りません。完全安静ですね。

    引き千切られた部分は内出血を生じた後、線維化、瘢痕(はんこん)化します。
    この瘢痕化というのが厄介で元の「筋肉の線維」ではない為、収縮力がありません。
    すなわち筋肉が「弱体化」します。
    なのでこの瘢痕部分をなるべく小さくするように治していかなければなりません。

    肉離れを放置するとこの「瘢痕」部分が大きく残ってしまいます。
    するとこの瘢痕部分に負荷がかかりやすくなり…再度肉離れを起こしてしまう…といった悪循環に。

    「癖になる」というやつです。

    基本的にどの怪我でも「癖になる」というのは完治出来ていないから起こるという事が多いです。
    怪我をそのまま放置していたり、痛みがなくなったから治ったと誤解していたり…

    病院や接骨院へ通ったらきちんと「完治」するまで通って頂きたいと思うのですよ。

    肩関節の亜脱臼

    私が見たことがある亜脱臼は「会」と呼ばれる弓を引き切った段階で右肩が後方に抜けるといったものでした。
    こればっかりは生まれ持ったもの、つまりは「先天性」の肩の形状だったのでどうしようもなく、筋トレでそこへの負荷を下げてやることぐらいでした。
    おそらく肩の受け皿の後方部分が小さかったのでしょうね。レントゲンを見ていないのでなんとも言えませんが…。

    あるいは関節包と呼ばれる肩を包む袋がぶかぶかであったりする場合、整形外科での手術しか治せません。ぶかぶかの関節包を締めるような手術ですね。
    当院でもこういった場合であれば、まず筋トレを指導させていただきますが、それでどうしようもない場合は整形外科さんへの紹介をさせていただいております。

    筋トレを行う場合は肩を安定させる筋肉、よく言われる「インナーマッスル」を鍛えることを第一とします。
    棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋といった上腕骨の骨頭と呼ばれる部分を肩甲骨に押し付ける役目を持つ筋肉ですね。
    ゴムチューブなどでの筋トレが昔ながらではありますが有効です。

    ですので、弓を引いていて肩に違和感があればまずは接骨院へ相談してもらうのが一番ですね。

    こうやって書いてるとやはり弓を引きたくなってきます。
    あとは早気とかについて書きたくなってきます。
    昔通っていた弓道会…活動が金曜夜なんですよね…診療時間中…残念。
    それではよい一日を