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たかのめ はり灸治療院 接骨院

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  • 五十肩への鍼

    五十肩への鍼

    先日、五十肩についてという記事で説明および急性期に対する対処について書きました。
    が、他にどんな治療が、というとヤハリ鍼に即効性があり有効的です。

    Image

    by 逆転裁判1(CAPCOM)
    ヤハリというと今でもこいつを思い出します。逆転裁判は4までやりましたがやっぱ成歩堂御剣コンビが好きです。

    というわけで今回は五十肩を東洋医学的にみていきます。

    まず大まかな考えとして、風寒湿といった外邪が肩部に侵入し「経絡気血」という気の流れ、血の流れが悪くなることで生じるとされます。
    あるいは打撲傷などで気血の流れが悪くなることでも生じます。

    気や血の流れが悪くなることを「気滞血瘀(きたいけつお)」
    さらにそれが進むと筋への栄養が悪くなり、運動制限が生じる。といった形になります。
    血の流れも滞る状態が「瘀血(おけつ)」という状態で、皮膚の色が悪くなったりします。

    とにかく「気の流れが詰まる」という考え方になります。

    その詰まりをなんとかして除去するという形になるのですが、肩を通る経絡は様々あり、治療家によって千差万別の治療法があると思って頂いて良いかと思います。

    私の場合、
    肩の前方を通る部分で痛みがある場合(肺経)
    肩の真ん中を通る部分の痛み(大腸経)
    肩の後方を通る部分の痛み(三焦経、脾経、胃経)
    なんかで分けたりしますが…基本的には痛みのある部分の索状(さくじょう=線維状にコリコリする部分)に対して直接鍼をすることが多いです。

    あと、ほとんどの書物の治療法に出てくる部位が「曲池(きょくち)」ですね。

    (肘ぐらいなら自前の…と思いましたが自分の肘の外側を写真で撮るって結構難しかった…)

    肘を曲げた時にできるシワの端の部位。
    ここに刺激を与えてやると良いというツボです。結構万能で色々な疾患に使われます。

    他には「肩髃(けんぐう)」という肩を外に挙げた時にできる肩部のシワのやや前の部位。
    「天宗(てんそう)」という肩甲骨の中央。
    ちょっと変わり種としては「天鼎(てんてい)」という首にあるツボを使ったりする場合もあります。

    ツボの紹介するだけで軽く20穴ぐらいはあります。
    それほど昔から肩の痛みに悩まされてきた方々が多いということですね。

    気血の流れを改善するというところの追加としては「陽陵泉(ようりょうせん)」「血海(けっかい)」「足三里(あしさんり)」というのもありますが、そのへんは有名処ですしまた別の時にでも。

    当院では五十肩の炎症期、拘縮期の痛みが強いときの治療をはり灸、接骨の両面から治療していきます。
    五十肩でお悩みでしたらどういった治療が良いのか等も含めてご相談いただければと思います。
    それでは良い一日を。

  • 五十肩とは

    五十肩とは

    7月も終わり…この連続投稿も一旦これで区切りにしたいとは思っています。
    一月なんとか続けられましたが、一度AIに任せて書かせてみようとしたら読者受けしそうなコラムが出来上がって「自分で書いてる意味は…」となりました。
    それでも細かく伝えていきたいことあるので今後ともなるべく自分で書いていきたいです。
    あとAIは脱線してくれない。

    さて、今来られている患者様の中でも比較的多いのが「肩の痛み」。特に四十肩とか五十肩といったもの。
    これは何かと簡潔に言うと

    となります。
    肩の痛みの原因として腱板損傷、石灰沈着性腱板炎、インピンジメント症候群、変形性肩関節症といったものがありますが、これらを除外してまだ原因がはっきりしないものを「肩関節周囲炎」として「四十肩」や「五十肩」と言います。四十肩も五十肩もモノは同じです。

    接骨院でも整形外科でもそこまで区別しているところは少ないかと思いますし、特に柔道整復師で理解している人はどれだけ居られるかとは思います。特に接骨院では全て「肩関節捻挫」で説明されてしまうので…。
    ただ、説明するときは手っ取り早いのと理解してもらいやすいので「五十肩」と言ってしまっている所も多いとは思います。

    治療…の前にこの疾患がどのような経過を辿るのかだけ。
    炎症期:数週~数か月
    拘縮期:数か月~1年
    回復期:数か月~
    すごい大雑把に書くとこんな感じ。だって個人差大きいんや…

    炎症期は一番痛い時期です。四六時中痛かったりするんですが、特徴としては夜間痛といって寝ようとしてても痛みで寝れなかったり、ちょっとした寝返りで激痛が走るとかそんな感じ。ただ、石灰沈着性腱板炎とかでも同様の症状が出るので超音波検査などが有効です。
    この時期は正直何をしても痛いので炎症による腫脹が広がらないようにアイシングと包帯による圧迫固定が有効となります。何もしないと炎症が中々引かないので数週間から人によっては数か月続くことがあります。

    拘縮期は炎症は引いてくるけども動かすと痛みが出る状態です。
    ですが、この時期にしっかり可動域を動かさないと凍結肩(フローズンショルダー)と言って肩の動く範囲がもの凄く制限される状態になります。ただ、無理に動かすと炎症が復活するので適度に動かしていきます。
    よく言われるのがアイロン体操といって前屈みでアイロンなどの適度な重さのモノを持って肩を頂点とした円錐を描くように腕を下げたままぐるぐる回すといったリハビリが有効です。

    回復期、これは先の拘縮の疼痛がなくなってくる時期です。
    癒着によって可動域の制限が残っていたりするのでしっかりとしたストレッチなどによるリハビリは継続していく必要があります。
    ただ、この時期は突然やってくることがあり「気付いたら痛みがなくなっていた」「ある日突然、肩が上がるようになった」という方もおられます。何も治療行為をしないと1年位かかることはざらです。ちゃんと治療していれば数週間でここまで至ることができます。

    五十肩の体験記は探すと沢山出てきますが、大概放置しておくと大変なことになってるものばかりですね。

    Wata

    by わたるがぴゅん
    投球負荷による肩の炎症

    画像は「わたるがぴゅん」という平成初期の中学野球漫画で主人公が魔球を投げすぎた結果の肩の炎症。これは原因が明確なので五十肩とは言いませんが、この後このお爺さんがマチ針で鍼治療??を行います。興味があれば古本屋探してください。ドがつくマイナー漫画なので古本屋でも見つかりませんが。

    スポーツ漫画、特に野球漫画では肩の故障をストーリーに含めるのは鉄板です。
    そこでもう少し柔道整復とか鍼とかメジャーになってほしいところです。

    それではよい月末を。