
数少ない鍼灸の保険適応となる疾患のうちの一つに「リウマチ」というものがあります。
昔は細菌の毒素であったりウイルスが原因であると考えられていたようですが、現代では免疫異常が根本にあり、それに喫煙やストレス、感染症などが絡み合い発症するとされています。
ただ、未だに根本原因は不明とされている疾患になります。
以前は朝のこわばりがあるとか関節腫脹が幾つ以上あるというような診断基準だったのですが、今は以下のようになっています。
- 症状がある関節の数
- リウマトイド因子(RF)または抗CCP抗体の有無
- CRPまたは赤沈値
- 症状が続いている期間
上記を点数化して一定以上の点数となると「リウマチ」と診断が付きます。
ただ、発症してから早めに治療をした方が良いのもあって以下のような早期リウマチの診断基準なるものもあります。
- 3関節以上の圧痛又は他動運動痛
- 2関節以上の腫脹
- 朝のこわばり
- リウマトイド結節
- ESR(赤沈値)20mm/hr以上の高値又はCRP陽性
- リウマトイド因子陽性
上記のうち3つ以上を満たす場合にリウマチではないかという疑いとなり、要経過観察となるわけですね。
さて、そんなリウマチですが、鍼灸治療が効果があるとされるので保険適応疾患となっています。
急性で痛みの強いものには鍼を、慢性的なものには灸が良いとされています。
また、円皮鍼、皮内鍼といった皮膚に貼っておくような鍼も効果的とされています。
特に指の変形疼痛には知熱灸といったお灸が効果的です。
東洋医学的に考えた際、リウマチというものは無く、「痺症」というものに分類されます。
これは「詰まって通じない」という意味合いになります。
要は何らかの原因で経絡気血の運行が悪くなり、動きを出せない、またその部分の変形が生じてしまうというような考え方ですね。
その後、滞ることによって出てくる証として「痰(たん)・瘀(お)・虚(きょ)」といったものが見られます。
初期は「風・寒・湿・熱」が関節に侵入し発生。
慢性化すると「痰湿(たんしつ)・瘀血・気血両虚・腎虚」などが入り組む形となり変形、拘縮、持続痛が出てしまうという考え方をします。
まぁ、ここまでくると専門家向けで一般の方には何言ってんだという感じになってきましたが、治療としては背中の背部兪穴といわれる経穴を多用します。
特に骨筋に関わるとしてやはり肝経、脾経の経穴を用いたいところ。
じゃぁ、家庭で何が出来るか…となると毎度の如く「お灸」をしましょう。
特に慢性化したものですね。
動かしにくい、変形したような関節部分に直接せんねん灸などの台座灸を用いるのが良いですね。
ただし、関節が赤く腫れ、熱感を持って痛みが出ている時は炎症が出ているために温めるのが厳禁の場合もあるので、そこは専門家に一度相談していただいた方が良いです。
生兵法は大怪我の基とも言います。自己判断では悪化させることもありますのでご注意ください。
それでは良い一日を。
