地味に一昨日の万博の疲労が…。
これも一つのストレスですが。
ストレスとは何なのか、という事を昔調べていたことがあります。
ヒトが生きていくうえで外部から、あるいは内部からの刺激について心身が適応しようとする反応のことをいう。というのをカナダの生理学者が体系化したそうです。
なので正確には「ストレッサー」が「刺激」で「ストレス」という言葉は身体の反応の事をいうそうです。
なのですが、これを東洋医学的にいうと「情志(じょうし)の失調」という言葉になります。
東洋医学では感情を七情(怒・喜・思・憂・悲・恐・驚) といい、これらが過度になると、五臓に影響し、気血の流れが乱れるとされます。

特に怒という気は「肝」に影響を及ぼしやすく体調不良に繋がりやすいです。
どのような状態になるか、代表的なところは以下のようなものですね。
・肝気鬱結(かんきうっけつ)=ストレスで気が滞るタイプ
特徴:胸脇の張り、ため息が多い、気分が晴れない、月経前に悪化する
原因:ストレスや情志(怒り・抑圧)が肝に影響し、気の巡りが滞る
・肝火上炎(かんかじょうえん)=怒りっぽい、熱がこもるタイプ。
特徴:怒りっぽい、顔が赤い、目が充血、頭痛・めまい、口が苦い
原因:長期間の肝気鬱結 → 熱化して火となり、上にのぼる
・心火亢進(しんかこうしん)=焦燥感、不眠、動悸タイプ
特徴:不眠、多夢、動悸、口舌生瘡(口内炎)、焦躁感
原因:過度の思慮・精神緊張 → 心火が過盛
・陰虚火旺(いんきょかおう)=慢性疲労、ほてりタイプ
特徴:寝つきが悪い、手足心がほてる、のぼせ、いらいらするが疲れやすい
原因:慢性疲労、加齢、消耗性疾患 → 陰液不足
どうでしょうか?当てはまるものはありましたか?
自分ではイライラしていると思っていなくても症状として当てはまる場合は「情志の失調」状態かもしれません。
じゃ、当てはまるならどうしたらいいの?という所ですが。
肝気鬱血→
深呼吸、軽いストレッチ、歌を歌うなどで気を発散
柑橘類などの香りで気を巡らす
親指と人差し指の間(合谷)をゆっくりと揉みほぐす。
肝火上炎→
熱を冷ますような食物を摂る(キュウリ・苦瓜・緑茶等)
早めの就寝・クールダウンを意識
百会(頭頂のてっぺん、両耳を結んだ頂点)などをじんわりと押してやる。
心火亢進→
心を落ち着ける食べ物としては百合根、緑豆など。
寝る前のスマホ・カフェインを避ける。
手首内側のシワ中央(神門)を揉みほぐす。
陰虚火旺→
豆腐、ほうれん草などで「陰」を補う。
過労と夜更かしを避ける。
十分な休養・ゆっくりとした呼吸・瞑想
三陰交(内くるぶしから指三本分上の骨上)を温めてやる。
といったところでしょうか。
ただ、ストレスでしんどい時などは鍼灸院へ治療へ来ていただけるとありがたいですが、自分で意識できるところは毎日少しずつでも改善を。
ただ、鍼って結構リラックスできるので一度体験していただきたいところです。
それでは良い一日を。


